ハリー・ポッターと紅色の魔法使い   作:六原

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今回はドラコが...コテンパンにやられます。


穢れた血

今日はグラウンドでクィディッチの練習だ。

 

結局ロックハートはピクシー妖精たちを倒せなかったらしい。

次の授業の為にやってきた4年生が倒したと聞いた。

その4年生であるフレッドとジョージから直々に。

 

 

しばらくチームのフォーメーションを確認したりしていると…。

 

「おい、あそこにいるのはスリザリンチームじゃないか?」

 

本当だ。スリザリンチームが下にいる。ウッドの方を見ると、

 

「ちょっと話を付けてくる。」と下に向かっていった。私達も下に向かう。

 

 

ウッドとスリザリンのキャプテンのフリントが言い争っている。一緒に使うという発想はないらしい。

 

するとフリントは得意げに1枚の紙をヒラヒラと見せつけた。

 

「こっちにはスネイプ先生のサインがあるぞ。新人シーカーの教育の為に競技場の使用を許可するって!」

 

わざわざ紙にサインをもらうなんて用意周到だなぁ。こうなることが分かっていたみたいだ。

 

「新しいシーカーだって? 誰だ?」

 

敵の新メンバーが気になるのか、憤慨していたウッドは急に大人しくなり怪訝な表情で訊ねる。

 

前に出てきたのはドラコだった。

 

「げっ……ルシウス・マルフォイの息子じゃないか」とフレッドが言った。

 

ドラコはクィディッチが上手いからね。まあ、親のコネも少しはあるだろうけれど。

 

「それにこっちにはニンバス2001があるからな!!」と得意げにメンバーが箒を上げる。

 

ニンバス2001はつい最近発売されたばかりの最新型だ。

ルシウスが買ったのだろう。全員分買うのは普通にすごい。

 

「こっちは実力で勝負しているの!」とアンジェリーナが言った。

そうだそうだ!とみんなで頷く。

 

と、「なんでマルフォイがいるんだよ!」とグラウンドの外から観戦していたロンとハーマイオニーがやってきた。

 

「グラウンドの取り合いになっているのよ。」とこっそり教える。

 

「はあ?先に来たこっちだろ!!」とロンがスリザリンチームに言う。

 

「そうよ!」とハーマイオニーが頷く。

 

「今日練習しないといけない重大な理由があるの?ないなら明日にしてもらえる?」と私が言うと、

 

「理由はどうでもいいんだよ!!」

 

...全然どうでもよくない。

 

「スカーレットなんて怖くもなんともないんだからな!!それにそこの『穢れた血』もな!!」

 

ふんっ!と得意げに笑うドラコ。

グリフィンドールチームの面々が声を上げる。

そしてロンが杖を構えるが、私はそれよりも先に呪文を唱えていた。

 

「...『インカーセラス』『シレンシオ』ねえ、何か言ったかしら?」

 

さすがに『穢れた血』発言は許されない。

体を縛られ、口を塞がれたドラコは何も言えない。

 

「スカーレットなんて怖くもなんともないんでしょう?だったら縄から抜け出してみなさいよ。『コンファンダス』」

 

抜け出そうとしていたドラコの動きが止まる。

 

 

...流石に両チームから引かれている気がする。やりすぎたかも。

勢いに任せて呪文をうってしまうのが私の悪い癖。

 

「どうする?ハーマイオニー。」

 

「もういいんじゃない…?」

 

「ハーマイオニーの優しさに感謝しなさいよ。」とドラコに言う。

 

まあ、まともに理解できたか怪しいけれど。

 

「ごめんなさい。期待の新生シーカーがまともに競技を行えない状態になってしまったので明日以降に練習してもらえますか?」とフリントに言う。

 

「あ、ああ…。」とスリザリンチームはドラコを引きずってグラウンドから去って行った。

 

このことはリーマスにもルシウスにも手紙を送っておこう。

勿論、ドラコがしてことだけ。

 

 

 

とりあえず、一旦休憩ということになった。

 

「ねえ、何でアリスがマルフォイに呪文を放ったのかよくわからないんだけど…。」

 

「『穢れた血』っていうのはマグル生まれにたいする最大の侮辱なんだ。アリスがやっていなかったら僕が呪文をかけるところだったよ。」とロンが言った。

 

「その折れた杖で呪文を放つことにならなくてよかったわ。」

 

折れた杖だと逆噴射したり別の呪文になったりして危険だからやめた方が良いと思う。やっぱり早く買い替えるべき。

 

「はあ。久々にあんなに呪文を使ったわ。」

 

しかも魔力を使う系ばかり...。勢いに任せてやりすぎちゃった。

 

「すごい杖さばきだったよ。」とハリーが言う。

 

「ありがとう…。」

 

なんというかキレて呪文を放っているところを他の人に見られてしまうのは恥ずかしい。

 

「はあ…。恥ずかしいわ。やりすぎちゃった...。」

 

「そんなことないわ。ありがとうねアリス。」とハーマイオニーが慰めてくれる。

 

「どういたしまして。といっても当然ね。友達に悪口を言う奴なんて許せないもの。」

 

まあスカーレットをなめたようなこと言ってきたからというのもあるけど。

なんにせよ調子に乗りすぎてしまった。

 

「コンファンダスを強めにかけちゃったからしばらく治らないかも…。」

 

コンファンダスは錯乱呪文だ。最後に強めにうってしまったから1日では治らないだろう。

 

「それくらいがあいつにはちょうどいいさ。」とロンが言った。

 

「よーし。そろそろ練習を再開するぞ!!」とウッドが私たちに呼びかける。

 

「じゃあ行ってくるね。」と言ってウッドの方へ向かう。

 

 

 

「さっきのは見事だったな!俺たちが入る隙もなかったぜ!」とフレッドがからかってくる。

 

「あの時のアリスは恐ろしかったぜ。人に向ける目じゃなかった。」とジョージも言ってくる。

 

「もう!!やめてちょうだい!あの時は勢いでやりすぎちゃったの!」

 

「でもかっこよかったわよ。」とアンジェリーナが慰めてくれる。

 

「そ、そう...?皆引いていたでしょう?」

 

「まあ、そりゃあ多少はね。でもまあ、当然の仕打ちよ。」とアリシアが言う。

 

「これで試合で負けたら恥ずかしいぞ。さっそく練習だ!!」とウッドが言い、箒にまたがった。




攻撃呪文が得意でない代わりに妨害・錯乱系呪文を放つアリス。
原作だとロンがナメクジ呪いを放ち、折れた杖だったため、ロンが自分でくらってしまいます。

インカーセラス
縛れ。縄で縛られます。今回の場合は全身ぐるぐる巻きに。

シレンシオ
黙れ。何も言えなくなってしまいます。何も言えないドラコに対して質問するアリス。

コンファンダス
原作ではコンファンドとも書かれています。混乱せよ。

ニンバス2001
最新型。真っ黒な箒。


穢れた血発言に対してドラコに呪文を放つアリス。

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