ハリー・ポッターと紅色の魔法使い   作:六原

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今回は話の日付がすぐに変わっていきます。

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日記帳

 

それでもやはり学校中は継承者がハリーであると騒いでいた。グリフィンドールであってもハリーが継承者だと思っている人は多く、特にハッフルパフはハリーを避け、私のそばに来るようになった。蛇から守った私は、継承者候補から外れているらしい。

「僕だって助けようとしたのに!!」

と度々ハリーは口にしたが、やはりアーニーはハリーを疑い続けた。

 

しかもその後、ハッフルパフ生のジャスティンとグリフィンドールのゴーストのほとんど首なしニックが石になったことで、さらにハッフルパフ生は怯えていた。しかもその時ハリーはロックハートの部屋でサインを書く手伝いという罰則を受けていた。その途中で『殺してやる…。』と言う声を聴いて廊下に出たところ、第一発見者となったらしいのでさらに怪しまれてしまっているのだ。

 

 

そしてポリジュース薬による潜入調査はクリスマス休暇に行うことになった。

 

「3人とも、少しでも効果が切れ始めたと思ったらすぐにその場を離れること。いい?ばれたらおしまいなんだからね。」とホグワーツに残る3人に言う。

 

「勿論さ!!」というロンの言葉に2人が頷く。

 

「去年は大丈夫って頷いて、結局やらかしたんだからね!今年はそうならないようにしてよ?」

 

「アリスが見守り役として残れば良かったのに。」とハリーががっかりする。

 

「私も色々やることがあるのよ。私も家で秘密の部屋について調べてみるから。」と言って談話室から出る。

 

 

 

 

「で、結局どうだったの?」

クリスマス休暇明け、マートルのトイレに集まって情報共有会を行う。

 

「ポリジュース薬はちゃんとできてたよ。ただハーマイオニーは…」

 

「ちょっと!!」とハーマイオニーがロンを止めようとする。

 

「髪の毛と猫の毛を間違えて…」

 

「『シレンシオ(黙れ)』!!」

 

ハーマイオニーは顔を真っ赤にしている。対するロンは口をモゴモゴさせている。

 

ポリジュース薬で動物のを飲むのってかなりやばかった気がするんだけど。

 

「...マダム・ポンフリーが優秀でよかったわね。」

 

「えっと、そういうわけだから僕とロンだけで潜入したんだ。クラッブとゴイルになって。」

 

「それで継承者を知ってるかって聞いたら、知らないって。」とハーマイオニーから呪文を解いてもらったロンが言った。

 

「じゃあ継承者探しは振り出しに戻ったってわけね。」

 

「アリスも調べてくれたんでしょう?」

 

「ええ。秘密の部屋はサラザールの部屋で、どこから入るのか不明らしいわ。過去に一回開かれたみたいなのだけど、詳しいことは…。多分、開かれたということをあまり口外したくなかったんだと思うけど。」

 

結局、秘密の部屋についてもう少し調べようということになった。

 

 

 

「ハリー、その日記帳、いつから持ってたの?」

ロックハート主催のよくわからないバレンタインデーから少し経って、ハリーが古びた日記帳を持っていることに気が付いた。

 

「あれ、言わなかったっけ。これ、トイレに捨てられてたんだよ。」と言ってハリーが表紙を見せてくれる。

 

特に何の変哲もない日記帳だ。

 

「しかもこれ、凄いんだよ。ほら」

 

と言ってハリーが日記帳に「こんにちは」と書くと、「こんにちはハリー。」と自動で書き込まれた。

 

かなり高度な魔法が使われている。そんなものをどうして捨てたんだろう。

 

 

 

その数日後、

 

「3人とも!!秘密の部屋が開かれた時のことが分かったんだ!」とトイレで集まっていた私たちの元にハリーがやってきた。

 

「秘密の部屋が開かれた時、ハグリッドもいたんだ!!」

 

「え!!」とロンが驚いた。

 

「どうやって知ったの?」

 

「日記帳に見せてもらったんだ。秘密の部屋が開かれた時のことを知らない?と書いたら、当時の世界に入り込んで、何があったのかを知ったんだ。」とハリーが言った。

 

不思議な日記帳だなあ…。

 

「それじゃあハグリッドが...?」とハーマイオニーが呟く。

 

「そんなはずないわ。だってあのハグリッドがスリザリンの継承者なんておかしいでしょう?」と私が言って、その日は解散した。

しばらくはハグリッドのことは見ておくだけにしようということでおちついた。

 

 

 

その一週間後、

 

「アリス!!ハーマイオニー!!日記帳を知らない?」

 

あの高度な魔法がかかった日記帳の事だろう。

「無くなったの?」と私が聞くと、

 

「いや、ハリーの部屋に置いておいたら、盗られたんだ。ハリーの荷物が荒らされてた。」とハリーと一緒にやってきたロンが言った。

 

「日記帳だけ盗られたんだよ!!いったい誰が盗んだんだろう。」

 

「そういえば、あの日記帳って誰のものなの?もしかしたら持ち主が取り返しに来たのかも。」

 

「いや。今ホグワーツに通ってる生徒ではないと思うよ。だって過去の事を見せてくれたんだから。」

 

なるほど。かつてホグワーツに通っていた生徒のものってことか。

 

「『トム・リドル』。そう書いてあったわ。」と私の隣にいたハーマイオニーが言った。

 

トム・リドル...?聞いたことがあるような…。

 

「トロフィールームに盾が飾ってあったんだ。金ぴかのな。」

 

「それじゃ表彰されたのね。」

 

「ハグリッドが犯人だって校長に言って、犯人を見つけたことで表彰されたんだ。あれ、この話しなかったっけ?」

 

全く聞いていない。というか決闘クラブの後はハリーといるとハッフルパフ生から引き離されてたから…。その間の出来事だったのだろう。あとはクリスマスも私はいなかったし。

 

「ハグリッドが秘密の部屋が開かれた時にいたってことは聞いたけど…。」

 

「とにかく!!盗られちゃったんだよ。」とハリーが言い、

 

「ハリーの部屋に行くには談話室に入らなきゃいけないからグリフィンドール生かしら?」とハーマイオニーが言った。

 

「ハリー。日記帳が取られちゃったことも重要だけど明日のクィディッチの試合を忘れてないでしょうね。」

 

「そうだった!!」

 

「試合が終わったら探しましょう。」

 

 

 

そして試合の日の朝、

 

「ねえハーマイオニー。一緒に図書室に来てくれない?」

 

「どうしたの、アリス。これから試合でしょう?」

 

「だから急ぐのよ!!」

 

と2人で慌てて図書室へ向かう。

 

「ハリーがジャスティンとニックが石になった時に声が聞こえたって言ってたでしょう?でも同じ部屋にいたロックハートには聞こえなかった。ハリーにだけ声が聞こえる。そしてハリーはパーセルタング。つまり、石化の犯人は蛇なんじゃないかって。」

 

「なるほど!蛇の怪物について探してみましょう!!」と魔法生物についての本を2人で読む。

 

 

「ねえ、これじゃないかしら?」

とハーマイオニーが指さしたページには『バジリスク』の文字。

バジリスクは目を見たものを即死させるが、鏡越しであれば石になる。と書いてある。

要するに間接的に見たら石になるということだろう。

 

「ねえ、石化の条件にもあってると思わない?」とハーマイオニーに言うと頷いて、

 

「ミセス・ノリスは近くに水たまりがあったから水に反射したのを見たのね。コリンはカメラを持っていたって言っていたからカメラで写真を撮ろうとして石になった。」と言った。

 

「ジャスティンはゴースト越しに見たから。首なしニックは...死んでるから。」

 

バジリスクだと仮定するとすべてのつじつまが合う。

 

「あともう一つ。気になることがあるの。」

 

「何かしら?」

 

「トム・リドル。トム・リドルって私、聞いたことがあるなって思っていたのよ。」とハーマイオニーに言いながら書架の間を歩く。

 

「ほら見て。」と本を取り、ヴォルデモートについて記述されたページを見せる。

 

「父親の名前。『トム・リドル』って書いてある。もしかしたら、父親から名前を継承されたのかも。それにホグワーツにいた時期も重なっているわ。」

 

「それにスリザリン出身だわ!!『スリザリンの継承者』として一番適切な人物ね!!」

とハーマイオニーと頷きあう。

 

「情報をメモしておきましょう。」と得た情報を簡潔にまとめていく。

 

「でも結局、秘密の部屋はどこにあるのかしら?」とハーマイオニーが言った。

 

「多分バジリスクがそこにいるはずだから、ハリーが声を聴いた場所が近いとか?」

 

「でもバラバラよ。...いえ、ちょっと待って!」とハーマイオニーが声を上げる。

 

「見つかったの?」

 

「多分ね。ハリーが声を聴いた場所は全て水道管の近くだわ!」

 

…大体どこでも水道管の近くでは?

 

「それもマートルのトイレと繋がってる!!」とハーマイオニーは続けた。

 

「つまりマートルのトイレに入り口が?!」

 

あんなに今年ずっといた場所に手がかりがあったなんて。

 

「マートルが前回の被害者でバジリスクによってゴーストになったのかも!!」

とハーマイオニーが立ち上がる。

 

「確かめたいけど、今日はこれから試合よ?2人にも伝えて、試合の後に行きましょう!!」と書き終わったメモを手に持って、図書室を出る。

 

「あと何分で試合?」

 

「あと15分よ!!急ぎましょう!今回の試合は寮対抗杯を大きく左右する試合なのよ!」と私が言ったその時、後ろから何かを引きずる音がした。

 

「ハーマイオニー。振り返っちゃだめよ。」

 

「え?」と言って振り返ろうとするハーマイオニーを手で押さえる。

 

「このまま廊下を出ましょう!!」と走る。

そしてしばらく走って曲がり角。

 

横を見ると、隣にハーマイオニーがいない。代わりにさっき、何かが倒れる音がした。

石化して倒れた!?と後ろを振り向こうとするも、なんとか思いとどまる。

立ち止まった私の横にハーマイオニーの手鏡が落ちていた。これで確認したら真後ろにいたのだろう。

と考えながら鏡を見ていると、鏡に黄色い瞳が映った。







ポリジュース薬で猫の毛を入れてしまったハーマイオニー
決闘クラブの時の取っ組み合いでスリザリンのブルストロードの髪の毛が手に入ったと思ったら飼っている猫の毛だった。
ハリーとロンはクラッブとゴイルをお菓子で釣って気絶させ、ローブや髪の毛をとった。


日記帳はハリーの部屋から盗まれた→合言葉を知っていなければいけない
グリフィンドール生は誰でもハリーの部屋に行ける→女子は男子の部屋に行けるけれど、男子は女子の部屋に行けない。これは公式設定。

振り返っちゃダメって言われたら反射的に振り返っちゃいそうだなと思いながら書いてました。

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