ハリー・ポッターと紅色の魔法使い   作:六原

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本年もよろしくお願いいたします。


秘密の部屋へ

「どこが入り口なんだろう。」

 

「マートルは何か知ってるかな?」

が、マートルは見当たらない。

2人でそれっぽいところがないか探してみる。

 

しばらく2人で探していると、

「ここだけ蛇口が蛇になってるぞ!!」とロンが言った。

 

見てみると、かなり精巧な蛇がこの蛇口にだけ彫られていた。秘密の部屋に関係がありそう。

 

「これに開けって言ってみたらいいのかな。『開け』」

 

僕が蛇語で開けというと、大きな音を立てて入り口が現れた。入り口と言ってもただの穴にしか見えないけれど。

 

「飛び込むしかないな。」とロンと顔を見合わせ、穴の中に飛び込もうとしたその時…。

 

「待つんだ2人とも。」

 

驚いて後ろを振り返ると、リーマスが立っていた。

 

「リーマス!!」とロンが言うと、

 

「ここではルーピン先生と呼ぶように。」と呆れたように笑った。

 

バレンタインの騒動の後から、ロックハートに代わってリーマスがやって来た。

どうしてルーピン先生がここに?秘密の部屋に行こうとしているのだろうか。

 

「どうしてここに?」

 

「アリスが残したメモを読んだんだ。2人も読んだのだろう?」

 

「はい。」

 

「僕たち、バジリスクを倒しに行こうと思って。」

 

「そうか。それなら私も一緒に行かせてもらってもいいかな?」

 

ルーピン先生が来てくれたら百人力だ!!これならきっとバジリスクも倒せる。

 

「勿論です!じゃあ行こう。」と僕が2人に言うと、

 

「待て。私が先に言って中を確認してこよう。」と言ってリーマスは穴の中に飛び込んだ。

 

 

しばらくして、「中は大丈夫だ!」というリーマスの声が穴の中から聞こえた。

 

「よし。ハリー、僕たちも行こう。」というロンの言葉に頷き、穴の中に飛び込んだ。

 

 

穴の中は真っ暗だった。

 

「どうやらこっちに進むみたいなんだが…。」と困ったようにリーマスが指さした先には大きな扉。

 

「ハリー、また蛇語で言ってみたらいいんじゃないか?」とロンに言われ、『開け』と言う。

 

やはり思った通り、扉が開いた。

そうして幾つかの扉を開いていった先の部屋にリドルがいた。

 

「こんにちはハリー。」

 

「久しぶりだねリドル。...君はヴォルデモート卿なんだろ?」

 

リドルが僕の言葉に驚く。まさか正体がばれるとは思っていなかったのだろう。

 

「そうだ。私がヴォルデモート卿だ。」と空中に『トム・マールヴォロ・リドル』の文字を書いた。そしてその文字を動かしていくと『私はヴォルデモート卿だ。』となった。

 

「おい、ハリー、あそこ!!」とロンが叫んだ。ロンが見ている先を見ると、ジニーが倒れていた。

ロンは慌ててジニーの方へ駆け寄った。リーマスもロンに続いて駆け寄る。

 

「大丈夫。気絶しているだけだ。」とリーマスが言う。

 

よかった…。でもなんでこんなところにジニーが?

 

「そこの子が僕の日記帳の持ち主だったんで、乗り移らせてもらっていたんだよ。そして犯行を行った...と言うわけだ。」

 

つまりリドルが継承者騒ぎの犯人!

 

「ジニーになんてことをしたんだ!!」とロンが叫ぶ。

 

リドルは「それと、僕はその子から生気を吸うことで存在できているんだ。だからその子の命も危ないよ?」と僕たちを嘲笑いながら言った。

 

僕たちがリドルに杖を向けると、

「君たち、秘密の部屋の怪物を忘れているみたいだね。」と言って、

『来るんだバジリスク。こいつらを殺せ』と言った。おそらく蛇語だろう。

 

すると、何かを引きずるような音とともに後ろから何かがやって来た。とっさに振り向こうとしたが、

「2人とも!目を見ちゃだめだ!!」とリーマスというリーマスの叫びで何とか振り向きを抑えることができた。

 

バジリスクは真っすぐ僕に向かってきた。リーマスが呪文を放とうとしたが、リドルによって阻まれた。

慌てて地下を逃げ回る。パイプの中を走り回ればバジリスクを撒けるだろうか。決して後ろを振り向かず、一心不乱に逃げる。

が、リドルがいる部屋に戻ってきてしまった。そこではリーマスとリドルが戦っていた。2人の間に何本もの閃光がはしっている。

と、「ハリー、上!!」とジニーのそばにいたロンが叫んだ。上を見ると不死鳥が飛んでいた。

 

「フォークス!!」

きっと僕たちを助けに来てくれたのだろう。フォークスは僕の足元に組み分け帽子を落としていった。

 

「はっ。そんな帽子1つで何ができるっていうんだ!」とリドルが笑う。

 

「もしかしたら...。ハリー、帽子に手を入れてみるんだ!!」とリーマスに言われ、よくわからないまま手を入れる。

 

帽子の中には何もないはずなのに...と思いながら手を入れると、何かに当たる感触があった。

それをつかんで引っ張り出すと、立派な剣が現れた。

なんで帽子の中に剣が…。と不思議に思いながらも剣を握る。これを使って戦えということだろう。

フォークスも一緒に戦ってくれるようで、バジリスクの方へ飛んでいく。と、フォークスがバジリスクの目を潰した。これで目が開けないから僕がバジリスクを直視することができるように!!

 

「そんな鳥に構わずポッターを狙え!!」とリドルがバジリスクに言う。僕は向かってくるバジリスクに剣を振り下ろす。バジリスクが僕に嚙みつこうと口を開いたその時、口に向かって剣を突き刺した。

突き刺されたバジリスクは暴れまわっていたが、しばらくすると動かなくなった。

よかった…これでバジリスクは倒されてもう被害者が出ることは無い…。

と僕が安心していると、腕の痛みに気づいた。バジリスクの牙が僕の腕に刺さってしまっていた。慌てて牙を抜くが痛みは増すばかりだ。

 

「やったなハリー!!」とロンが言う。

 

「いや、バジリスクにかまれちゃったよ…。」と僕が言うと、

 

「そんな…。」とロンの顔が真っ青になった。

 

と、「ハリー、その牙をこれに差すんだ!」とリーマスが何かを僕の方に放ってきた。これは…。リドルの日記帳だ。どうして、とリーマスの方を見ると、

 

「おそらくこいつの本体はその日記帳だ。バジリスクの牙であれば破壊できる!」と説明した。

 

僕が牙を持ってかまえると、リドルが「やめろおお!!」と叫んでくる。

僕はそれを無視して牙を日記帳に突き刺した。日記帳からはインクがあふれ出てきた。それと共にリドルの姿が薄くなっていく。

日記帳からインクが出てこなくなると、リドルも消えていた。

 

「やったな、ハリー!!」とロンが再び歓声を上げる。

 

やった…。これでスリザリンの継承者もいなくなって、秘密の部屋が開かれることは無い…。

フォークスが僕の方へやってきて、僕の腕の傷に涙を落とした。すると見る見るうちに痛みが引いていき、傷跡もなくなっていった。

 

「不死鳥の涙には癒しの力があるんだよ、ハリー。」とジニーを抱きかかえたリーマスが近づいてきた。

 

「ありがとう、フォークス。」と僕が言うと、フォークスが僕の肩を爪で掴んできた。

 

「どうしたんだろう。」とロンが言うと、

 

「きっと上まで運んでくれるのだろう。」とリーマスが言った。

 

フォークスにつかまり、トイレへの道を飛んで戻っていく。

 

「取り敢えずダンブルドア先生の所へ行くんだ。何があったのか説明しないといけない。ジニーは医務室へ連れていくよ。」とリーマスに言われ、校長室へ向かう。

 

 

 

 

 

「おお。ハリー。フォークスは役に立ったかね?」

 

「はい。とても。フォークスがいないと倒せませんでした。それと、この剣も。」

 

「その剣、組み分け帽子の中から出てこなかったか?」とロンが思い出したように言った。

 

「僕が組み分け帽子の中に手を入れたらこれが出てきて…。」

 

と僕が言うと、ダンブルドアは満足そうにうなずいて、

「それはグリフィンドールの剣と呼ばれるものじゃ。その剣は真のグリフィンドール生にしか引き抜くことはできない。」と言った。

 

つまり僕はグリフィンドール生…?

 

「ハリー。お主はグリフィンドール生じゃ。」と優しく僕を見てくる。

 

 

「あ、あと先生。これ…。」とロンが日記帳を差し出す。

 

「おお、これは…?」

 

「リドルの日記帳です。これによってジニーが操られていたんです。」

 

「そうか…。お主らも医務室へ向かうといい。」とダンブルドアに言われ、校長室を出た。

 




Tom Marvolo Riddle

I am Lord Voldemort


フォークス 
ダンブルドアのペットの不死鳥。ダンブルドア家は代々不死鳥を従えている。
不死鳥の涙にはすべての傷を癒すことができる。また、どんなものも持ち上げることができる。

グリフィンドールの剣
ゴドリック・グリフィンドールが遺した剣。持つところにルビーが埋め込まれている。

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