ボートに乗って湖を渡り、ホグワーツにつくと、小さな部屋に通された。
「これから皆さんの組み分けを行います。寮生はみなさんの家族のようなものです。寮ごとに得点が与えられたり減点されたりしますから気を付けるように。」
マクゴナガル先生が私たちの前で話す。そして私たちをホールへと引率する。
ホールに入ると天井に星空が広がっていた。
「『ホグワーツの歴史』に本当の空に見えるように魔法がかけられているって書いてあったわ!」
ハーマイオニーが呟く。
「その場にいる人の感情によって天気が変わったりもするのよね。」
相槌を打つ。本当に面白い魔法だ。マクゴナガル先生によって帽子が椅子に置かれ、帽子を見つめていると突如歌い始めた。
歌を聴いていると、教員席から視線を感じた。はっ、と教員席を見るとターバンを付けた先生がこちらを見ていた。
先生は私と目があったことに気が付くと、あわてて目をそらした。
その先生のことをじっと見ていると、
「ねえ、アリス?アリスってば!」
と横から肩を叩かれる。
「ん?ハーマイオニー?どうしたの?」
「どうしたのじゃないわよ!組み分けが始まったのよ!」
ハーマイオニーが呆れたように肩をすくめる。
組み分け帽子の方を見ると、『グリフィンドール!!』と叫んだところだった。
「ところでアリスはどこに入りたいの?」
「そうね…。うちの家系はレイブンクローが多いからレイブンクローかしら。ハーマイオニーは?」
「私もレイブンクローがいいなと思ってるんだけどグリフィンドールも捨てがたいなって。」
すると、「アリスはレイブンクローじゃないと思うけどね。」と声がかけられる。
「ダフネ!」
急にやってきたダフネに戸惑いつつも、
「えっと....私はハーマイオニー・グレンジャー。よろしくね。」とハーマイオニーが名乗る。
「グレンジャー?それなら私の一個前とかかしら。私はダフネ・グリーングラス。よろしくね。」
と二人が挨拶し合うと、『グレンジャー・ハーマイオニー!!』と呼ばれる。
「じゃあ行ってくるわね!」とハーマイオニーが笑顔で手を振りながら組み分け帽子の方へ向かっていく。
ハーマイオニーを見送ってダフネの方を向き、「じゃあ、私はどこだと思うの?」と話を再開させる。
「うーん。グリフィンドールかしら。」
「そう?」
ちらと組み分け帽子の方を見ると、ハーマイオニーはまだ寮が決まっていないようだ。
「ハーマイオニーはまだ決まってないのね。」
ダフネが意外そうに言う。
「グリフィンドールかレイブンクローかで迷ってるんじゃないかしら。私はグリフィンドールになるに賭けるけど。」
「そう?どちらかというとレイブンクローな感じだったけれど…」
組み分け帽子が『グリフィンドール!!』と叫ぶ。ハーマイオニーは嬉しそうにグリフィンドールの机へ向かっていく。
「ほらね」
「ちょっと意外だわ。」と呟くダフネに、
「ほら、ダフネも行ってらっしゃい。」と声をかける。
『グリーングラス・ダフネ!!』と呼ばれ、ダフネが「じゃあまた後でね」と手を振って帽子の方へ向かう。
椅子に座ったダフネに帽子が被せられる。
ダフネもどうやらハットストール候補のようだ。帽子はしばらく悩んでいたが、
『レイブンクロー!!』
と叫ぶ。ダフネは青いテーブルから拍手で迎え入れられる。まあ、グリーングラス家はスリザリンが多いけれど、レイブンクローもいたはずだからおかしくはない。
それからはネビルがグリフィンドールになり、ドラコがスリザリンになったりした。ドラコがスリザリン以外になる確率は0だったから当然の結果だけど。逆に何処に入るのだろう。あんな純血主義が。
そしてハリーの番だ。『ポッター・ハリー!!』と呼ばれ、大広間がざわつく中、ハリーが椅子に座り帽子を被る。帽子はハーマイオニーよりもネビルよりも悩んでいる。ハットストールになるかと思われたその時、
『グリフィンドール!!!』
と帽子が叫んだ。
その瞬間、グリフィンドールのテーブルから歓声が上がった。
フレッドとジョージは「ポッターを取った!」と叫んでいた。これでスリザリンだったらどうしようかと…私は別に関係ないのだけれど世間的に白い目で見られるだろうし寮内でも言われるだろうし。
そしていよいよ私の番だ。
『スカーレット・アリス!!』
と呼ばれ、椅子へ向かう。
ハリーほどではないもののざわめきが起こる。別に有名でありたくはないけれど。少し有名なくらいの私がこう思うなら、ハリーはもっと大変だろう。と考えながら椅子に座り、帽子が被せられる。
「うーむ。いつもの事だがスカーレット家の組み分けは難しいことだ。まあ、スリザリンになった者はいないが…知的欲求が強いが思いやりもあり、また勇気もある。うーむ。」
母親はレイブンクローで父親はグリフィンドールだったと聞いた。
「君はどの寮でもうまくやっていけるだろう。うーむ。難しい。これは非常に難しい…」
かなり悩んでいるみたいだ。目を閉じているが、寮生からの視線を感じる。かなりの時間悩まれている感じがする。
「ここでなら君の理想も叶うであろう…」と言い、
『グリフィンドール!!!』
と帽子が叫ぶ。
帽子をマクゴナガル先生に渡し、グリフィンドールのテーブルに向かう。
「アリスもグリフィンドールだね。これからよろしくね。」
「こちらこそよろしくね。」
と、ハリーと手を握り合う。
「やっぱり俺たちの言った通りグリフィンドールだっただろ?」
横からジョージが言う。
「本当だったけど、何でわかったの?」
私が聞くと、ジョージが笑う。
「俺たちに協力するなんてほかの寮じゃありえないからな!!」
確かに一理あるかもね。
フレッドが「おおっと、次はロニー坊やだ!」と帽子の方を見る。ロンに帽子が被せられた瞬間、
『グリフィンドール!!』
と叫ばれた。ロンはほっとした表情でハリーの隣に座った。
そして組み分けが終わり、食事となった。
「ハーマイオニーもよろしくね。」
と隣に声をかける。
「ええ、私もあなたもグリフィンドールになったのは意外だったわ。」
「私はハーマイオニーはグリフィンドールだと思ってたけどね。」
自分だと分からないものなのだろうか。
「でも彼女…ダフネとは別になっちゃったけどいいの?」
「まあ、関わりが零になる訳じゃないしいいかなって。」
というか寮は自分で決めていないけどね。自分で強くこの寮がいいと思ってその寮にしてもらう人もいるらしいけれど。
「私はレイブンクローかグリフィンドールで悩んでたんだけど、アリスは?」
「私はスリザリン以外の3寮でなやんでたわ。でも結局グリフィンドールってなったみたい。」
「私、アリスはレイブンクローじゃないかって思ってたの。だから寮が別々になっちゃったって思ってた。」
「これからは同じ寮生としてよろしくね、ハーマイオニー。」
「ええ、よろしくねアリス。」とハーマイオニーが笑う。
夕食が終わり、新入生たちは監督生のパーシーに続いて、大広間から外に出る。
そしてしばらく歩くと婦人の肖像画の前に着く。
婦人が
「合言葉は?」と聞くと
「カプート・ドラコニス」とパーシーが答える。
すると肖像画が動き、後ろに穴が出てきた。その先に深紅で統一され、ソファがたくさんある部屋が現れる。ここがグリフィンドールの談話室か。他の寮はどんな感じなのだろう。パーシーは向かって左の階段に男子を誘導した。
私達は右側の階段を上って自分の荷物が置かれた部屋に入る。
「じゃあ、おやすみ、ハーマイオニー」と言うも、もう寝てしまっていた。私もそろそろ寝よう。
カプート・ドラコニス
魔法植物の名前
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