本編で入れる場所がなかったので番外編としました。
遡ってバレンタインデー。大広間ではロックハート主催のバレンタインパーティーが行われていた。
教員席のマクゴナガル先生とスネイプ先生の表情が一緒だった。
はあ…。というようなうんざりしている表情。
私だってそうだ。教室でやっていれば回避できたのに、よりにもよって大広間…。朝食の為に確実によらなければいけないから回避できなかった...。
大広間は一面ピンク色だった。しかも紙吹雪も舞っているし。
「これ、何なの?」と私が聞くと、
「さあな。ロックハートと女子しか喜んでないぜ。」とロンが言った。
「その女子の私は喜んでないけど。」
「あー。ロックハートファンの女子ってことだよ。」
「しかもなんか小人もいるんだよ。」とハリーが言ってきた。
「小人?」
「ほら、あれ。手紙を持ってるやつ。」とロンが指さした先には羽が生えた小人が飛んでいた。
「ラブレターを届けてるらしいよ。」とハリーが言った。
「貴方たちには来たの?」と聞くと、
「僕は来たよ。」とハリーが頷き、
「ジニーからのポエムがな。」とロンが笑った。
ポエム...?
「『彼の目は、新鮮なヒキガエルの酢漬けのように緑色。
彼の髪は黒板のように黒い。
彼が私のものだったらいいのに。本当に神々しい。
闇の帝王を倒した英雄。』
ってさ。」
「よかったわねハリー。」
「あーまあ、うん。」とハリーは曖昧に頷いた。
すると、「ミス・スカーレット様へフレッド・ウィーズリー様とジョージ・ウィーズリー様からです。」と小人が手紙を持って大声で言いながら近づいてきた。
「『シレンシオ(黙れ)』2人が書いた内容は気になるけど、手紙だけで十分だわ。」と私が言うと、小人が暴れる。
「『インカーセラス(縛れ)』ロックハートの元へ戻ってくれる?」
腕を縛ってから私が言うと、小人は私を睨みつけてからロックハートの元へ向かって行った。
「アリスってよく縄で縛るよね。」
確かにインカーセラスはよく使うけど、なんかその言い方は嫌だなぁ。
「身動きが止められるし、いろいろ応用が利くからね。覚えておくといいわよ。」
と話していると、
「おや。ミス・スカーレットは手紙がいらないのですか?」と教員席からロックハートが言った。
「いいえ。私は読み上げ機能がいらないと思っているだけです。」
「確かにそうかもしれませんね!来年に向けて改善しなければ…。」
来年?来年もホグワーツで教鞭をとってバレンタインパーティーをするつもりなの?
「…。先生。一つお願いがあるのですが。」
「おお、なんでしょう。」
「決闘クラブではハンデを付けていただいたので、本気の先生とお手合わせ願いたいな、と。」
「も、もちろん歓迎しますよ…。」
ロックハートの声が段々と小さくなっていく。
「おい、アリス。また何かするつもりだろ?」とロンが小声で言ってくる。
「ちょっとね。」
振り向いて2人に言った。
決闘は各寮の長机と教員席との間のスペースで戦うことになった。呪文が外に飛ばないように、とマクゴナガル先生が呪文をかけてくれた。
「では行きますよ。」と審判をしてくれるフリットウィック先生が言った。
皆が私たちを見る。
「3.2.1!!」
「『エクスペリアームス(武装解除)!!』」
開始早々ロックハートが杖を振った。その呪文を避けながら、こっそりとポケットから魔法薬の入った瓶を取り出す。
「『インセンディオ(炎よ)』」
ロックハートに火の手が迫る。
「おっと。炎には水ですよ。『アグアメンティ(水よ)』!!
炎に水がかかるより先に、
「『インパービアス(防水)』」と呪文を放ち、炎が消えてしまわないようにする。
炎が勢いを増し、女子生徒から悲鳴が上がる。
「『エフェクトゥム・ディフーシオ』!」
これもスカーレット家の魔法書に書いてあった呪文。辺りが霧に包まれる。
杖を持っている方とは逆の手で持っている魔法薬の入ったガラス瓶を床に叩きつけた。上手くいけばいいのだけれど。
霧を吸わないように「『プロテゴ(守れ)』」と唱える。
霧が晴れ、辺りが見えるようになる。
正面に立っているロックハートに向けて、
「先生、本に書かれていたことって全部本当ですよね?」と聞く。
きっと呪文と魔法薬が成功していれば...。
「ええ、勿論…。」といつものように笑顔を浮かべ…「嘘ですよ。」
皆が息を飲む音が聞こえた。
「嘘ってどういうことよ!!」と生徒の誰かが言うと、「そうよ!」と皆口々に言い始めた。
「い、いえ、違いますよ全て噓...」
ロックハートは言おうとしていることと違うことを話していることに驚いている様子だ。
「じゃあ本に書かれていたことは本当は誰がやったんですか?」
「それは勿論、そこに住んでいた人…」
「それじゃあ、本に書いてあったことは全部真っ赤なウソだったのね!!」とまた、生徒の誰かが言った。
「先生は今、『
「じゃあ、今言っていたことは全部本当ってこと!?」
「そうよ、ラベンダー。」
今叫んだのは、きっとラベンダーだろう。彼女はロックハートファンの一人だった。
教員席からダンブルドア先生が私たちの方に降りてくる。
「今言ったことが本当だとしたらそれは大変なことじゃ。ではギルデロイに問おう。どうやって自分がしたように偽装したのかね?」
「偽装は忘却呪いで私がしたようにしていたんですよ。…あ。」
そう話したロックハートに向かい、
「あなたにはこれから、魔法省での取り調べが待っているでしょう。」とマクゴナガル先生が厳格な態度で言った。
決闘が終わり、すっかり夜。
私はダンブルドア先生に呼び出された。まあ、大方決闘についてだろう。
「『百味ビーンズ』」と私が言うと、校長室前のガーゴイル像が動き、扉を
「アリスが来たようじゃ。」と、私が扉を開ける前にダンブルドア先生の声が聞こえた。
誰かに言ってるみたいだったから、他にも誰かいる?
部屋に入ると、ダンブルドア先生とスネイプ先生がいた。
「こんばんは。」
「うむ。単刀直入に聞く。あの真実薬は自分で作ったのか?」とスネイプ先生に聞かれる。
「はい…。」
何か間違ってたのかな?専門家に自分が作ったものを見られるのは恥ずかしい。
「あの真実薬は通常のものより効き目が強かった。レシピを変えたのか?」
「あ、えっと、はい。水を減らして、火にかける時間を少し短くしました。」
「ほう…。」
スネイプ先生が私を品定めするように見る。多分、怒られはしないと思うけど…。
「セブルスからの質問は以上かね?」とダンブルドア先生がスネイプ先生を見る。
スネイプ先生が頷いたのを確認すると、「ではアリスよ。儂が気になるのは、なぜ大広間で自白させたかじゃ。」と私を見る。
「生徒たちに聞かれていれば逃げられなくなるかなと思ったからです。」と私が言うと、スネイプ先生が冷たい目で私を見てくる。
スネイプ先生だってロックハートのことを嫌っていたくせに。
「ダンブルドア先生はロックハートの功績が嘘だと気づいていながら、ホグワーツの教員に任命したんでしょう?」
「そうじゃ。」
「大広間で言わせれば、流石に教員を変えざるを得なくなるかなと思って。」
「そんなにもギルデロイの事が嫌なのかね?」
「ええ。嫌いですよ。」と私が言うと、ダンブルドア先生がため息をついた。
だって、ろくに闇の魔術に対する防衛術を教えてくれないのに教師職に就いているから。
流石にそれはちょっと許せなかった。
「儂が後任を考えねばいけなくなってしまった…。」とため息をつく。
「リーマスでいいじゃないですか。」
「ふむ。そうじゃな。リーマスに手紙を出してみるとしよう。」
スネイプ先生は私とダンブルドア先生のやり取りを眉間にしわを寄せながら聞いていた。
2人は過去に色々あったから…。
「まあまあ。ロックハートよりはいいじゃないですか。」
「ところでアリスよ。あの呪文は何だったのであろう。」
「あれは呪文の効果を拡大させる呪文です。爆発呪文を使う前にあの霧を広範囲にはっておけば、爆発する範囲を広げたりできます。」
「それで真実薬の効果を広げて、霧と一緒に吸わせたのか。」
「そうです。」
「それにしても、やはりやりすぎではなかったかのぉ。」
私は、「いえ。あれぐらいがちょうどいいんですよ。」と笑った。
バレンタインパーティー
ロックハート主催で大広間にて行われた。大広間は一面ピンク色となり、小人が手紙を運んで大声で読み上げた。
『彼の目は、新鮮なヒキガエルの酢漬けのように緑色。
彼の髪は黒板のように黒い。
彼が私のものだったらいいのに。本当に神々しい。
闇の帝王を倒した英雄。』
英語本文から翻訳したので、日本語訳の本と一部違うところがあるかもしれませんがあまり気にしないでください
インセンディオ
炎を発生される。ハーマイオニーが賢者の石でスネイプ先生に向かって放ったラカーナムインフラマーレイは衣服を燃やす場合のみに使われる。
アグアメンティ
水を出現させる。
インパービアス
防水呪文。服にかければ濡れなくなる。今回の場合は炎に防水効果を持たせた。
エフェクトゥム・ディフーシオ
オリジナル呪文。意味は、効果よ拡散せよ。
効果が拡散する霧をその場に出現させる。その霧が効果を拡散させるので、今回の場合は霧の全てが真実薬の効果を持つようになった。
校長室
ガーゴイル像に合言葉を言うと中に入れる。
ダンブルドアは基本お菓子の名前を合言葉にしている。
ラベンダー
グリフィンドール生。ロックハートの大のファンであった。
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