木製の扉をノックすると、扉が開かれた。
中からハリーが現れる。
「アリス!それにリーマス!!」
「久しぶりだねハリー。まずは何があったのか教えてくれないか?」
ハリーは頷いて、この夏休みに何があったのかを話した。
マージ伯母さんがハリーの両親を侮辱したことにキレて膨らませてしまったらしい。
「へえ、杖なしでね。」
私なら両親を侮辱されたら叩きのめすけど。
「大丈夫だハリー。ジェームズもリリーも素晴らしい人物だった。」とリーマスが言った。
「それでその後、ここに魔法大臣が来たんだ。」
「ファッジが!?」
「ファッジから罰則はなしって言われたんだよ。」
「罰則なし!?」
これは『未成年魔法使用禁止の法令』で普通何かしらの罰則が言い渡されるはずなのに。
まあ、言い渡されなくてよかったとは思うけど。
「退学にならなくてよかったわね。」
「え!?僕、退学になるかもしれなかったの?」
「そうよ。未成年が呪文を使うだけでも法律を破っているのに、マグルの前で使ったらもっと重大な法律を破ることになるのよ?」
ハリーが驚いて目を見開く。
「次から気を付ければいいさ。」
「うん。そうだね。」と少しほっとした様子でハリーが言った。
「で、ウィーズリー家は来週エジプトから帰って来るみたいよ。」
日刊預言者新聞のに当選して、その賞金で旅行をしているらしい。
エジプトを選んだのは長男のビルが働いているから、会いに行くためだそう。
「モリーたちに事情を話したところ、喜んでハリーを迎え入れてくれるそうだ。それでハリー。良ければモリーたちが買ってくるまでの間、我が家に来ないか?」
「え!いいの!?」
リーマスの言葉に目を輝かせながら、ハリーが答えた。
「でも迷惑にならない?」
「全然!むしろ歓迎だから。それに、私達よりもハリーに会いたがっている人がいるからね。」
「へえー。」
ハリーはそれが誰なのか考えているようだけど、多分当たらない。
だって物心ついてから会ったことがないから。
「ここが私たちの家よ。」
ハリーと共にリーマスの姿くらましで帰ってきた。
「何にもないけど…?」と不思議そうにあたりを見回している。
「ああ。住所を教え忘れていたみたいだ。ほら、ハリー。」とリーマスが紙切れをハリーに見せる。
ハリーが紙を見た後すぐに、紙は燃え尽きてしまった。
「あれ、さっきまで何もなかったはずなのに…!!」とハリーが目の前を見て驚く。
「住所を知っている人にしか見えないようになっているのよ。さあ、中に入って。」
玄関の扉を開く。
とりあえずハリーを部屋に案内する。
「ここがハリーの部屋よ。」
「え!?ここを僕が使っていいの?」
「ええ、勿論。」
「僕の部屋の10倍ぐらい大きいよ!!」
…それはあの家でのハリーの部屋が狭いだけだと思うけど。
「荷物を片付けたら1階に降りてきてね。」とハリーに言って部屋を出る。
1階で待っていると、ハリーがやって来た。
「お待たせ、アリス。」
「じゃあ、夕食を食べましょう。」とダイニングへ向かう。
席について夕食を食べる。
「これ、全部リーマスが作ったの?」
「ああ。」
「とっても美味しいよ!!」
とハリーがリーマスを褒めていると、玄関が開かれる音がした。
ああ。やっと帰って来たか。
「アリス!リーマス!帰ったぞ…」
ダイニングにやって来たシリウスの言葉が止まる。
「あ、あの、えっと、お邪魔させてもらってます...。」とシリウスと目が合ったハリーが言う。
知らない人からじっと見つめられたら誰だって怖い。
「ハリー...?ハリーなのか!?」
シリウスが叫ぶ。急に歩き出して、ハリーの肩をがっしりと掴む。
「シリウス!!急に知らない人に詰め寄られたら怖いでしょう?」
と私が言うと、
「あ、ああそうだな。すまなかったハリー。」とハリーの肩から手を離した。
「彼はシリウスだハリー。君の父さんの友人であり、私の友人だ。」とシリウスの様子に呆れながらハリーに紹介する。
「会えて嬉しいよハリー!!」
「えっと、よろしくお願いしますシリウスさん。」
「さんはいらない。シリウスと呼んでくれ。」
「えっと、シリウス。」
とハリーが言うと、シリウスはハリーと握手した。
「あのねハリー。シリウスはハリーの後見人なのよ。」と初対面なのにグイグイくるシリウスに戸惑っているハリーに説明する。
「そうなんだ。だが、ダンブルドアがリリーの血縁者の近くに居なければいけない、と言うので今まで会えなかったんだ。これから何か困ったことが合ったらいつでも頼ってくれ。」とシリウスがハリーに笑いかけた。
「ありがとうシリウス。」
「まあ、これから仲を深めていったらいいんじゃない?」
「そうだな!話したいことが沢山あるんだが、聞いてくれるか?」
「うん。僕もシリウスがどんな人なのか知りたいから。」とハリーも笑った。
「リーマス。どうかしたの?」
リーマスに呼び出され、ダイニングに戻る。こんな深夜にどうしたのだろう。
リーマスの向かいの席に座る。
「ああ。アリスには言っておいた方が良いんじゃないかと思ったんだ。」
そう言ってリーマスは息を吐きだした。
「来年、ホグワーツに吸魂鬼が配置されるらしい。ダンブルドアがそう言っていた。」
リーマスは来年も闇の魔術に対する防衛術の教師を担当するから、一足先に教えてもらったのだろう。
「ディメンター!?ディメンターってアズカバンの看守でしょう?どうしてそんなものがホグワーツに?」
「おそらく“やつ”が逃げたからだ。」
苦虫を嚙み潰したような表情で、リーマスの隣に座るシリウスが言った。
ああ。そういえば新聞で騒ぎ立てられていた。
アズカバンから、 “ピーター・ペディクリュー”が逃亡したと。
ポッター家の秘密の守り人となったが裏切ってヴォルデモートに居場所を伝えたとして収容されていたはずだ。
「魔法省は何が何でも捕まえたいようだ。」とリーマスがシリウスの言葉に頷いた。
「そこでアリスに頼みたいことがある。」
「何かしら?」
私に何ができることがあるだろうか。
「守護霊を召喚できるようになってもらいたい。」
え、守護霊の召喚!?それってとても高度な呪文のはずなのだけど。
「ディメンターを追い払えってこと?」
「ああ。」
「ディメンターはつらい記憶を持っている人ほど襲われやすいことは知っているだろう?」
シリウスの言葉に頷く。
反対にディメンターは幸せなことを考えていれば追い払える。
守護霊を出すには幸せな記憶が必要なので、ディメンターを追い払うことができるというわけだ。
まあ、守護霊は連絡手段としても使えるから、習得できればかなり便利な呪文だ。
「ハリーはジェームズとリリーが殺された時を見ているはずだろう。」
「つまり、ハリーはディメンターの影響を強く受けると?」
その時のハリーは赤子だったけれど、記憶に残っているかもしれない。
「その通りだ。できるだけ傍にいるようにするが、アリスの方が適任だろうと考えたんだ。」
「守護霊の呪文は習得してみたいと思っていたから別にいいけど…。」
でも、この新学期が始まるまでの間に果たして私は使いこなせるようになるだろうか?
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杖なしで伯母を膨らませたハリー
杖が無くても魔法は使える。だが、段々成長していくにつれて杖なし呪文が使えなくなってしまう。という解釈で進めていきます。
ハリーの場合は感情が爆発した結果なのかな、と。
マージ伯母さんの侮辱
ジェームズとリリーを悪く言っていた。それを聞いていたハリーが怒ったが、やめることなく侮辱してきたため、ハリーの堪忍袋の緒が切れた。
ハリーの部屋
そもそもハリーは屋根裏部屋なので、10倍にしても一般的な部屋ぐらい。
リーマスは料理上手。
帰ってくるシリウス
闇祓いとして任務を行っている。
秘密の守り人
家の住所をその人に教えてもらわなければ家の姿が見えない。
ピーターはそれを任されたが、任された時点で裏ぎっていたため、ポッター家は襲われた。
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