今後のストーリーで出すかもしれないので読んでおくことをお勧めします。
アズカバンの囚人が取り敢えず読みたいという方は次話。
「こんばんは。突然の来訪になったけれど、予定は大丈夫だったかしら。」
「…舞踏会の予定があったが、こちらを無下にはできないからな。」
「あら、それはごめんなさいね。ところで、私の話を聞いてもらえるかしら。」
私と目が合う。
部屋には何の音もしない。
「貴方が日記帳を入れたのは、ヴォルデモートからの命令だったのでしょう?」
私の質問にルシウスの眉が動く。
「いや。あれは偶々入手し、そして偶々落としてしまった。それだけだ。」
「いいえ。貴方はヴォルデモートに命令されたはず。なにせヴォルデモートは一刻も早い復活を目標としているのだから。復活の為に死体が必要になったのではなくて?」
ルシウスが椅子から立ち上がる。
「言っているだろう!!あれは私の意思で行ったものだ!!」
「貴方、いつまで命令に従うつもり?実体のないヴォルデモートにこんなにも囚われているのだから、今後どうなるか…。」
「我が君の指令に従うのは当たり前だろう。」
私から目線をそらしながら言う。
「ねえ。今回、バジリスクは無差別的に生徒を襲った。確かに、マグル生まれを中心に狙った可能性はあるわ。でも、マグル生まれ以外に出会ってしまう可能性は0ではなかった。もしかしたらドラコが襲われていたかもしれない。」
「そんなことはあり得ない!!」
「どうしてそう言い切れるの?」
叫ぶルシウスにすぐさま言う。
私の言葉にルシウスが顔を歪める。言い切ることなんて出来ないとルシウスも本当は分かっているのだろう。
「もしドラコが犠牲になっていたら、貴方は自らの手で息子の死の原因を作ったということになっていたのよ?それでもまだ、指示に従い続けるつもり?」
「今日はおしまいだ。」
部屋のカーテンを閉め始める。
「よく考えておくことね。いつヴォルデモートが復活するか分からない。もしかしたら明日かもしれない。その後で、 “ああ、あの時抜け出していれば”と後悔しても遅いのよ。そういえば、ドラコは良い夏休みを過ごしている?」
ルシウスの肩は震えている。
私に怒っているのか、これからの自分の行く末に怯えているのか。
「夏休みが夏休みでなくなる日もそう遠くないのよ?」
部屋から出ながら、窓辺に立つルシウスに言う。
「ヴォルデモートが復活したら、流石にもうあなたたちをこちら側へ引き抜くことは出来ない。今しかないのよ。そこのところをよく考えておくことね。」
扉が閉まる。
「…私達は本当に抜け出すことができるのですか?」
扉を開けてくれたナルシッサさんが震える声で言った。
「今ならまだ。でも、私がいつ心がわりするか分かりませんから、『早く決めるように』とお伝えください。」
「は、はい…。主人に伝えておきます。」
マルフォイ邸から出る。
庭から出るとリーマスが待っていた。
「話は終わったのか。」
「ええ。」
「アルフェもよくルシウスと話していたものだ。」
リーマスが微笑んだ。
「何年たってもルシウスは変わっていないということね。」
「君たちも、ルシウスをこちらに引き入れようという思いは変わっていないな。」
「味方は多い方が良いでしょう?」
私の言葉に笑いながら、リーマスは私の手を取って姿くらましをした。
ナルシッサは旧姓がブラックなので親戚にあたりますね。
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