ハリー・ポッターと紅色の魔法使い   作:六原

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ホグワーツに着くまでが長かった…。
アズカバンの囚人編では視点が変わったり番外編が増えますが、全部読んだ方が楽しめるかなと思います。


波乱の新学期の始まり

 

四人で馬車に乗り込む。

 

「馬がいないのに動くなんて不思議だなぁ。」と言ったロンに対して、

 

「え、なんか繋がってなかった?骨だけの馬みたいなのが。」とハリーが言った。

 

「この馬車はセストラルが引いてるのよ。」

 

「セストラルは死を見た事がある人にしか見えない魔法生物なの。」

 

「じゃあ、3人には見えないってこと?」

 

「そうね。まあ見えても見えなくても別に支障はないから気にしなくていいわよ。」

 

 

ホグワーツに到着すると、「ポッター。少し話があるのでついてきてもらえますか。」とマクゴナガル先生がやって来た。

 

ハリーは不安そうな顔をしながらマクゴナガル先生の後に続いて去って行った。

 

「どうしたのかしら。」

 

「きっと、ディメンターの影響を受けたことについて心配してるだけよ。」

 

2人が去っていた方を見ていたハーマイオニーに声をかけて、大広間に向かう。

 

 

「ハリーは一緒じゃないのかい?」

 

席に着くと、そうジョージに言われた。

 

「マクゴナガル先生に連れていかれたんだよ。」

 

ロンの言葉にフレッドとジョージは「何をやらかしたんだ!?」と目を輝かせたが、

 

「もうすぐ組み分けが始まるから座るんだ!」とパーシーに言われてしまった。

 

 

「そういえばハーマイオニーに聞き忘れてたんだけど、猫を飼い始めたのね。」

 

「ええそうなの!!フクロウが欲しくてペットショップに行ったのだけれど、一目ぼれしちゃって。因みにクルックシャンクスって言うのよ。」

 

オレンジ色のモフモフで顔がつぶれたようなかわいい猫だった。

寮の部屋で撫でることにしよう。

 

「今年はダフネの妹のアステリアが入学してくるのよ。」

 

そういえばまだダフネを見かけていない。レイブンクローのテーブルを探していると、こちらを見ていたダフネと目が合って手を振り合う。

 

「へえ。じゃあレイブンクロー?でも、グリーングラス家ってダフネより前は全員スリザリンだったのよね?」

 

「ええ。だからどの寮か予想がつかないわね。」

 

多分スリザリンではないと思うけど…。

 

「アステリアの話をしているの?」

 

フレッドの隣に座っていたジニーが声をかけてきた。

 

「アステリアを知っているの?」

 

特に二人の間に関係は無さそうなのに。

 

「コンパーメントが一緒だったの。私とアステリアとメディ―メレディスの3人だったのよ。」

 

メレディス...

 

「メレディス・アーレストのこと?ハッフルパフの。」

 

「知ってたのね!」

 

ジニーがこちらに身を乗り出してくる。

 

「ああ、テストの総合順位が5位だった気がするわ。」とハーマイオニーが答えた。

 

テストは確かダフネが3位だったはず。今年はダフネにも抜かされそうだ。

 

「それもあるけど、ハッフルパフのチェイサーだから知ってるわ。」

 

「へえ、チェイサーだったのね。それで、アステリアはどこに行くと思う?」

 

「うーん。グリフィンドールかハッフルパフじゃない?」

 

「その二択になるわよねー。」

 

ジニーは頬杖をついた。

 

「どうしたの?」

 

「ハッフルパフに行きそうだなーって…。アステリアの前では、別の寮になっても気にしないよって話してたんだけど…。」

 

「グリフィンドールに来てほしいのね。」

 

ハーマイオニーが言うと、

「やっぱり同じ寮がいいなーって思っちゃって。」とジニーは頷いた。

 

「まあまあ。会えるからいいじゃない…。」

 

「でもどうせなら同じ寮が良いわ!アリスだってダフネと同じ寮な方がいいでしょう?」

 

「確かに同じ寮も良かったかもなーとは思うけど、寮対抗とか楽しいわよ?」

 

「それにまだ決まってないじゃない。」

 

ハーマイオニーの言葉で少し元気を取り戻したようで、

 

「そうね!!」とジニーは強く頷いた。

 

 

組み分けが始まった。

組み分けの開始の少し前にハリーが大広間にやって来て席に着いた。

新入生たちの中に早速アステリアを見つける。

というかグリフィンドールかハッフルパフなら、ダフネとアステリアが同じ寮にはなれないってことじゃない!!

アステリアがレイブンクローっていうのもあんまりしっくりこないし…。

 

『グリーングラス・アステリア!!』

 

名前を呼ばれ、アステリアが椅子に座る。

不安そうに目を瞑ったアステリアの頭に組み分け帽子がのせられた。

 

「グリフィンドールになるのかしら。それともハッフルパフかしら。楽しみね。」とハーマイオニーがそっと耳打ちしてくる。

 

「ええ。これでスリザリンだったらどうしましょう。」

 

 

「長いわね。」とハーマイオニーが言った。

 

そろそろ4分が経つ。たしか5分以上かかったらハットストールだっけ。

 

「そういうハーマイオニーだって4分ぐらいかかってたわよ。」

 

「そうだったの?私的にはそんなに長くは感じなかったわ。」

 

 

 

『ハッフルパフ!!』

 

組み分け帽子が叫び、ハッフルパフのテーブルから大歓声が上がる。

 

「ああ…。やっぱりハッフルパフだったかあ…。」

 

ジニーはそう言いながらも拍手を送った。

 

 

組み分けも終わり、ダンブルドア先生からの話が始まった。

 

「闇の魔術に対する防衛術は昨年度末に引き続き、リーマス・ルーピン先生が務めてくださることとなった。」

 

紹介されたリーマスがお辞儀をすると、歓声が上がった。主にグリフィンドールから。

 

「次に魔法生物飼育学だが、ケトルバーン先生が辞職されることとなった。手足があるうちに世界を見て回りたいそうじゃ。」

 

大広間がざわつく。

ということはあの噛みついてくる教科書を指定したのは新任の先生ってこと?

 

「そして魔法生物飼育学はハグリッド先生に担当してもらうことになった。」

 

「おいおい嘘だろ!?」

 

ロンが立ち上がる。

 

ハグリッドは扉から大広間に入ってきて、教員席へ向かって歩いてきた。

私達の近くを通った時にハリーが「おめでとう、ハグリッド。」と声をかけた。

 

「なるほど。ハグリッドならあんな教科書にしたのも納得できるわ。」

 

「でも私心配だわ。ちゃんと授業ができるのかしら。」とハーマイオニーがため息をついた。

 

 

ダンブルドア先生の話は続く。

 

「えーそして、今年度中はホグワーツにディメンターが配置されることになった。」

 

大広間に不安と困惑のざわめきが広がる。

 

「ディメンターをホグワーツに配置する、だって!?なんでディメンターを置く必要があるんだよ!」

 

「きっとピーター・ペティグリューがアズカバンから逃げたからよ。」

 

ハーマイオニーがロンに小声で伝える。

 

「ディメンターがピーターを探してるってことね。」

 

「じゃあ特急で襲われたのも探してたってこと?」

 

ハリーが不安そうに聞いてくる。

 

「そういうことになるわね。でも特急にいるわけないのにどうしてやって来たのかしらね。」

 

もしかして私達を襲うためだけにやって来たとか?うーん。

 

「大丈夫よハリー。何かあったら追い払ってあげるから。」

 

ディメンターと聞いて不安そうなハリーに声をかける。

守護霊の呪文を覚えた理由の一つだからね。

 

 

大広間から寮に戻る途中、ハリーがドラコに絡まれていた。

絡んでるのはいつもの事なのだけれど。

 

「聞いたぞポッター。気絶したんだろ?」

 

ドラコは取り巻きと笑いながらハリーに近づいてきた。

 

「黙れマルフォイ。」

 

ハリーの隣にいたロンがドラコに食って掛かった。

 

「それならドラコもディメンターに襲われてみたらいいんじゃない?どうなるのか楽しみね?」

 

私の言葉にグリフィンドール生からドラコへの嘲笑が起こった。

ドラコはその場を立ち去ろうとしたが私の方へやって来て、「おい。父上と母上に何を言ったんだ。」と囁いてきた。

 

「大したことじゃないわ。自分のいる陣営を考えなさいと言っただけよ。」

 

私の答えを聞くと、ドラコは足早に去って行った。

 




クルックシャンクスを登場させ忘れたことに気づいて慌てて追加しました
なんで忘れてたんだ過去の私!!!

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