なんとか第一章の最後まで定期投稿できそうです(^◇^;)
ということで、投稿再開です!
ではでは、
第一章、通算第9話どうぞ!
今日は休暇の日であり、家でのんびりとしていたのだが朝の蛭子影胤と思われる男の出現情報を木更ちゃんからの電話で伝えられたため急遽、天童民間警備会社に出社していた。
「木更ちゃん、今朝の報告は本当なのか?」
「ええ、本当よ。昨日、里見くんがモデルスパイダーのガストレアを倒したんだけど、依頼があった部屋で仮面男と遭遇したみたいの」
仮面の男といえば蛭子影胤。そう思わせるほどにあいつは強い印象の男であった。
「……蛭子影胤だったのか?」
「わからないわ。名乗りはしなかったみたいなの。ただ、縢くんの言ってた特徴とほとんど一致してたみたい」
「そうか……つくづく嫌な予感がする野郎だな」
「そうね……。ただ、他にも気になることがあるの」
これを聞き、蛭子影胤の件とは別に嫌な予感を感じる……。
「里見くんが倒したガストレアは感染者なの」
「おいおい、ってことはまさか」
「そう。感染源ガストレアは見つかってないの」
つまり、感染源ガストレアは今この時間も東京エリアに潜んでいるのだ。下手をすれば、明日には街がガストレアで溢れかえるかもしれないのだ。嫌な予感どころではない。
「マジかよ……アテはあんのか?」
「それが同業者に探りを入れても全然情報なし。ちなみに里見くんは室戸先生の意見を聞きに行ってるわ」
「そっか……俺はいつでも狩りに行けるようにしとくわ」
「ええ、お願い。感染源も私たちで狩りたいわ」
「りょーかいですよ、社長」
「フフ、ありがとう縢くん。そうそう話変わるんだけどね、里見くんがガストレア倒したのはいいけど報酬貰って来なかったの」
これを聞き、俺は盛大に呆れる。幾ら何でも報酬を貰い忘れるはねーって蓮太郎……。これで何回目だよお前。
「またかよ。蓮太郎……バカなのか」
「やっぱりそう思うわよね!」
この後、雑談が続き正午過ぎぐらいに帰宅した。
家に帰ると知空が昼食を作って待っていてくれた。
「お帰りなさいです、縢さん。昼食を作ってあるので一緒に食べませんか?」
「おっ、ありがとよ知空。じゃっ、食べよーぜ」
そうして2人で昼食を食べる。知空の料理はやはり美味い。最近はよく知空が料理を作ってくれるのだ。
「今日も美味ぇな、知空」
「それは良かったです!でも、早く縢さんの料理食べたいです……」
「じゃあ、今日の夕食は俺が作ってやるよ」
いつも食べさせてもらってるし、約束もあるし、いっちょやるか。
「本当ですか!すっごく楽しみにしてますね!」
「あんまハードル上げんなよ」
ここで一旦会話がきれた。数秒の沈黙の後、知空が口を開いた。
「今日、天童民間警備会社で何の話をしてきたのですか?」
知空はやはり鋭い子だ。おそらく俺の雰囲気の違いに気付いたのだろう。
「…昨日、蛭子影胤が現れたらしい」
「そうですか…でも、それだけじゃないんですよね?」
どうやらかなり鋭いようだ。ってか、ここまでくると聡いの方が合ってるか?はぁ、本当はあまり言いたくないんだがな。
「……ああ、昨日感染者を出した感染源ガストレアが見つかっていないらしい」
「……そう……ですか……」
知空は顔を暗くし俯いた。
「怖いか?」
「はい……でも、縢さんと一緒なら大丈夫です」
「そうか……感染源ガストレアだが、蓮太郎と一緒に俺らで倒すぞ」
「わかりました縢さん」
とは言っているものの知空は震えている。やはり、怖いのだろう。初めて会った時もガストレアを見て怯えていた子なのだから。
「おうおう、無理すんなよ知空」
そう言って知空のわしわしと頭を撫でる。本当に俺は変わったと思う。
「ありがとうございます、縢さん。私、頑張りますから」
そう言い抱きついてきた。「なんだ、やっぱ怖いんじゃん」と思ったが口には出さなかった。
「影胤も気になるっちゃ気になるけどまずは感染源ガストレアだ。やるぞ知空、俺らでな」
そう、確認するように言うと知空は
「はい!」
と力強く返事した。気になることは沢山あるが今は目の前のことを片付けよう。蛭子影胤はその後だ。
しかし、俺はもっと考えるべきだったのだ。感染者の部屋に蛭子影胤が現れたことを。つまり、この事件は蛭子影胤と何らかの繋がりがあるということを。
如何でしたでしょうか?
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