流浪の執行官   作:Trumical

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試験監督のバイトは意外に疲れますね…
主に目と足が(T ^ T)

ではでは、
流浪の執行官、第14話どうぞ( ´ ▽ ` )ノ


第14話:地獄と光の槍

 俺たちは今、戦っている。

 

「次、虎型ガストレア来ます」

 

 千寿夏世が叫ぶ。

 

「りょーかい」

 

「わかりました」

 

 俺と知空がそれを聴き、返事を返し戦う。その繰り返しだ。

 

 辺りには千寿夏世のワイヤートラップや銃撃で殺されたガストレア、知空に切り刻まれたガストレア、そしてドミネーターの餌食となり上半身がないガストレアの死体が散乱していた。

 

「あと少しじゃないでしょうか?」

 

 周りの様子を見た知空が言う。実際、この周辺にいるガストレアはあと少しだ。ただ、この戦闘音で寄ってくるガストレアもいる可能性があるので必ずしもあと少しで終わるとは限らない。

 

「見た感じはな、けど警戒は怠んなよ」

 

「はい!」

 

 知空は返事しつつガストレアを切りつける。そのまま戦い続けているといつの間にかあと一匹になっていた。

 

 俺はドミネーターを最後の一匹であろう狼型ガストレアに向けて構えた。

 

<ステージⅢガストレア。執行モード、リーサル・エリミネーター。慎重に照準を定め対象を排除してください>

 

 この音声を聞くのは何回目だろうと思いながら、狼型ガストレアの両前足、頭、胸部を連続して撃つ。撃たれたガストレアは上半身が破裂し動かなくなった。

 

「ふぅ〜、これで最後みたいだな」

 

「みたいですね、戦闘音で寄って来たガストレアも居ないみたいです」

 

 知空の言葉を聴き思わずその場に座り込む。

 

「あぁ〜、疲れた」

 

 ドミネーターの予備バッテリーもあと残り僅かであり、このまま戦いが長引けば大変なことになっていた。

 

「まったくですよ、縢さん。でも、周辺にガストレアは居なくなったみたいですね」

 

 そのまま知空と話したが、ふと千寿夏世が気になり振り返る。千寿夏世は蛭子影胤がいるであろう教会の方を見ていた。俺は千寿夏世の方へいき、

 

「やっぱり伊熊将監が気になんだろ?」

 

と聞く。当たり前だ、曲がりなりにも相棒なのだから。

 

「……はい……」

 

 その答えを聴き、

 

「じゃあ、行くか。蓮太郎の援護も必要かもしれねぇしな」

 

「えっ、でもまだ周辺にガストレアが居ないと決まったわけじゃ……」

 

 俺は千寿夏世の言葉を遮るように言った。

 

「確かにそうだが、俺たちの戦闘音で寄って来たガストレアは居ねーし、知空が近くに潜むガストレアは居ないって言ってんだ大丈夫だろ」

 

 知空の感知は意外に正確なのだ。だからこそ信じられるのだが。

 

「ですが、万が一のことが……」

 

「うっせーよ。気になってんだろ?周りにガストレアは居ねーし、俺もお前も仲間を助けてぇ、条件は揃ってんだろ」

 

 それでもまだ反論して来たので埒が明かないと思った俺は、千寿夏世の腕を掴みそのまま連れて行く。

 

「つべこべ言ってねーで行くぞ。知空、行くぜ」

 

「はい、縢さん!」

 

 こうして、俺たちは蓮太郎の援護に向かった。

 

 

 戦闘場所に着いた時、そこには地獄が広がっていた……。

 

「……そ、そんな……」

 

 知空が呟いた。俺たちは蓮太郎たちの援護のため教会周辺に駆けつけたが、そこには多数の民警の死体があった。死体の中には伊熊将監も居た。千寿夏世はふらふらと伊熊将監の死体へ向かう。

 

「そんな……将監さん……」

 

 そう言いながら千寿夏世は伊熊将監の側にへたり込んだ。

 

「マジかよ……伊熊将監はIP序列が千番台だろ……いくら相手が元百番台つってもここまで違うのかよ……」

 

 ……嫌な予感がする……。おそらく蓮太郎がヤバい。

 

「知空、はやく蓮太郎のとこに行くぞ」

 

「はい、急ぎましょう」

 

「……私も行きます」

 

 俺たちの話を聴き千寿夏世が言ってきた。

 

「待てよ、ここからは危険だ。お前は伊熊将監のそばに居ろ」

 

「危険だからこそ味方は多い方が良いのでは?それに、将監さんの仇を取りたいんです」

 

 俺は千寿夏世の目を見た。彼女は決意した者の目をしていた。おそらく止めることはできないだろう。パラライザーで気絶させてもいいが、下手をするとガストレアが来てアウトだ。

 

「……わかったよ。ただ、死ぬんじゃねーよ」

 

 俺はしょうがなく認めた。

 

「はい………場合によりますが」

 

 最後の言葉は聴こえないように言っていたみたいだが、バッチリ聴こえた。はぁ、こいつも気にかけなきゃいけねーな。

 

 そんなことを考えていると銃声が聞こえた。たぶん、音が聞こえた方が戦場なのだろう。

 

「知空、夏世さっきの聞こえたよな?行くぞ!」

 

「はい!」

 

「……わかりました」

 

 そうして音がした方に走っていくと客船が見えた。そこから、銃声が聞こえてるようだ。俺たちはあと少しだと思い、足を速める。

 

 蓮太郎たちが戦っている客船に到着し蓮太郎たちを見つけた時、蓮太郎は…蛭子影胤の光の槍に貫かれていた。

 

「嘘……だろ……」

 

 俺は思わずそう呟いた。




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