暖房つけるべきか否か悩みますw
では、
流浪の執行官、第2話どうぞ( ´ ▽ ` )ノ
見覚えのない部屋で俺は目覚めた。
「目覚めたようだね」
声がした方に顔だけ動かすとそこには白衣を着た女性が立っていた。なんとなく雰囲気が先生こと唐之杜 志恩に似ている気がする。
「あんたは?」
「私は室戸菫、そしてここは私の研究室だ。君は訳ありみたいだからと蓮太郎くんがいきなり連れて来た時は驚いたが、なかなか興味深いねぇ。特にこの銃、喋るなんて本当に面白い。これは何なんだい?」
ドミネーターを触られてしまった、まぁ、今じゃもう使えないが……。ただ、ドミネーターがわからないってことは本当にここは違う世界なのか……。
「そいつはドミネーターっていう銃だ。今じゃもうただの鉄くずだけどな」
「ほう、ドミネーター……知らないな。何故もう使えないんだ?」
「そいつは大本の機械と通信してないと使えないんだよ。今はもう通信ができないから使えないんだよ」
俺は機密を隠しつつ答えた。もちろん大本は機械じゃない人間の脳の集合体だったけどな、という言葉は言わなかった。
「興味深いねぇ、調べさてもらえないかい?」
「ダメだ」
いくらここが違う世界だとしても見ず知らずのやつに見せる訳にはいかない。
「いいじゃないか、減るものじゃあるまいし」
「だからダメだ」
このような会話を繰り返していると、
「おっ、目が覚めたみたいだな」
と声が聴こえてきた。声の主は昨日の青年だった。今日はあの少女はいなかった。
「お前は確か……里見蓮太郎だったよな?今日は嫁さんいないのか?」
「延珠はただの居候だ、嫁なんかじゃねぇよ。からかうんじゃねぇ」
「いいじゃねぇか、こっちはわけわかんないとこでわけわかんない化け物に襲われて疲れてんだよ」
「さて、里見くんも来たし丁度いいだろう。単刀直入に聞こう、君は何者だい?」
俺は、この問いにどう答えるか迷う、とりあえず名は名乗っておこうか。
「……俺は縢秀星だ」
「縢ね。んで、どっから来たんだ?なんでまたあんなとこに」
「……ここではない別の世界から来た」
この言葉に蓮太郎の顔がひきつった。嗚呼、こりゃ完璧に電波だと思われてるな。
「なんてな……今、俺のこと電波か何かだと思ったろ?」
そう笑いながら里見に話しかける。里見はこの言葉に若干苛立ちながら、
「おいおい、俺は真面目に聞いてんだ、ちゃんと答えてくれよ」
と返してきた。そこへ室戸菫が割って話しかけてきた。
「蓮太郎くん、さっきの縢くんの言葉だがあながち嘘ではないと思うよ。少なくともその可能性を否定することはできない」
「はぁ?先生あんた何言ってんだ。単にからかっただけだろ?大体あんなことを真面目に言ってたらどう考えても嘘か頭逝っちまったやつの妄想だろ」
「はぁ、やっぱり君は頭の出来がよろしくないね。見慣れない、明らかにオーバーテクノロジーな銃、そしてガストレアに関して全くの無知、この時点で彼は隔離された施設または異世界のようなところから来たという可能性は大いに考えられるよ。どちらにせよ、少なくとも一般人ではないね。異世界というのは簡単に信じられるようなものではないが」
流石、お医者さまだな。まっ、これだけの情報があれば考えつくことはできるか。
「いや……本当はそれが真実だ。まぁ、無理に信じてくれとは言わねぇけどよ。戯言だと思ってくれてもいいよ」
俺の口調と様子から二人とも少しは信じてくれたようだった。里見は明らかに渋々という顔をしてるが。
「……まぁ、確かにそうかもな。別の世界から来たようなやつじゃなきゃ、モノリス周辺に居るわけがねぇ。自殺志望でもねぇだろ?」
「当たり前だっつーの。自殺なんかしやしねぇよ」
まぁ、あっちでデコンポーザーで撃たれる時は確かに諦めていた節はあるが……。
「そうか……本当に別の世界から……信じられねぇけどそうじゃなきゃ説明つかねぇもんな、特にそのドミネーターっつう銃はよ」
やはりドミネーターは俺の話を信じさせる鍵になるようだ。
「いやいや、興味深いねぇ。私は君にも興味が湧いてきたよ」
「今は黙っててくれよ、先生」
室戸菫は一瞬不満気な顔をしたが渋々と言った感じで黙った。なんだかその様子がギノさんやコウちゃんに仕事押し付けられて不貞腐れていた先生に似ていて内心笑ってしまう。
「なぁ、お二人さん。俺にこの世界のことを教えてくれよ」
いつ戻れるかも本当に戻れるかもわかんねぇ。だからこそこれから生きるであろうこの世界の情報が必要だ。
「いいぜ。先生も協力してくれよ」
「わかったよ」
こうして、数時間かけ簡単にだがこの世界のことを教えてもらった。
「ガストレアに民警にモノリスだ?頭痛くなってきた。……本当にここは全く違う世界なんだな……。なぁ、里見は民警なんだろ?」
俺がいた世界とは全く違う……似てんのは”善良な市民”ってのが何も考えずのうのうと暮らしてるとこだな。
「ああそうだぜ。あと俺のことは蓮太郎でいいぜ」
「とりあえず、情報を集めるには民警になったほうがいいみてぇだから民警やろうと思う」
「そうか……わかった、ライセンスとかあるけどまずはうちの会社来いよ」
「今からか?」
「ああ、今からだ。ほら、行くぞ」
「ったく、俺は疲れてんだって。まぁ、わかった行くぜ」
こうして俺は先生にお礼を言い蓮太郎が務める天童民間警備会社へ向かうことになった。
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