時が経つのは早いですね(T ^ T)
だんだんとテストが始まって来ます…
では、
流浪の執行官、第4話どうぞ( ´ ▽ ` )ノ
天童民間警備会社に入社して数日がたったある日、俺はこの東京エリアの統治者である聖天子に呼び出された。そして今、聖天子が居る聖居にいる。
「しっかしよ~、モノリスの近くは荒れて大変だってのにここはバカみたいに綺麗なんだな。上の人間ってのは結局下を見ない人間なのかねぇ」
こう一人で呟いていたら急に背後から声をかけられた。俺はすぐに振り返る。そこには可愛いではなく綺麗という言葉が似合う嬢ちゃんが立っていた。
「私はそのようなつもりでここに住んでいるのではありません。私はすべての人にとって平等で平和な世界を目指しているのです」
最近よく後ろを取られるようになったなとか思いながら俺は後ろに立っていた嬢ちゃんに問いかけた。
「誰だ……ってあんたが聖天子か?あちゃ〜、聞かれちまったよ」
「そうです。私が東京エリアの統治者、聖天子です。貴方の言うこともわかります。しかし、今は仕方がないのです。現在、先の大戦の復興がやっと終わりつつありますが、今だモノリス周辺の復興は難しいのです」
「それで復興かよ。じゃあ、まずお前がこの聖居から出て普通の生活をしてみろよ。あんたがただの上の人間じゃないならそんなこと簡単にできるだろ」
「そ、それは……」
結局、そういうことなのだ。上の人間は下を見ないし、どんな綺麗事を話そうが下の人間に立つことなどできない、保身に走る奴らばかりだ。俺だってそーゆー理由でデコンポーザーで撃たれたのだろう。
「ほらな、お前もそういう人間なんだよ、結局。……で、用は何だよ」
「……貴方のお噂は訊いています。何でも、民間警備会社のプロモーターを目指しているそうですね?ですから、交換条件としてライセンスを差し上げる代わりに貴方の知っている情報を教えてもらいたいのです」
願っても無い条件だ。ただ、条件が美味しすぎると俺はこの提案に疑いを持った。こういうのには必ず裏がある。
「拒否したら?」
「貴方は一生、プロモーターになれなくなります」
はぁ、めんどくせぇことしやがんな。
「ったく、卑怯な真似すんなぁ。まぁ、喋れることは殆どないけどよ。それでもいいのか?」
「ええ、構いません。今は情報が欲しいのです」
「いいぜ、その交換条件のんでやる」
こうして俺は聖天子に秘密としている以外のことを話した。ただ、ドミネーターについては一切話さなかった。あれはこの世界においても恐ろしい物だ。あまり情報を広めたくない。少なくとも改修が終わるまではこの情報を漏らすわけにはいかない。
「そう……ですか……。とても、興味深いお話ありがとうございました」
「あんま、いい情報なかったって顔してるぜ。そういうのは隠せよな」
と言うと何故か聖天子は黙ってしまった。不思議に思い、俺は聖天子に問いかけた。
「何で、黙ってんだよ」
「いえ、貴方のようにはっきりと物事を述べる人は初めてで……」
「そうかよ。……縢秀星だ」
「えっ?」
聖天子は素っ頓狂な声を出す。俺はいつも冷静そうな聖天子があんな声を出したのに対し笑をこらえるので必死だった。どこか朱ちゃんに似ているような……まぁ、気のせいだな。
「俺の名前だっつーの」
「それは存じていますが……」
「名前で呼べってことだよ。貴方なんて呼ばれんの寒気がすんだよ」
実際そうなのだ。さっきから少し気分が悪い。
「あっ……はい、縢さん。今日は本当にありがとうございました」
お礼か……俺は執行官の時、誰かにお礼を言われたことがあるだろうか……。
「あいよ。じゃあ、俺は帰るぜ」
こうして、俺は帰路についた。交換条件として、受け取ったライセンスを持って。こうして、俺は民警として働けるようになった。これで情報を得ることができる。民警になるにはイニシエーターが必要であり、慌ててIISOへ向かうのはまた後の話である。
如何でしたでしょうか?
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