アイエス!彼の事が大大大大大好きな150人の彼女! 作:どこかの超電磁砲
「私許せません!いくら王族の姫だとしてもあの言い方はありません」
「グレイフィアさんと同じく」
「翔真様、このヒルデが今すぐにでもリーズシャルテ•アティスマータをこの手で…」
「主様に対してその態度……万死に値しますわ」
「皆落ち着いてくれ!」
リーズシャルテとの一件はグレイフィア、ベルファスト、ヒルデ、夜架に怒りをもたらした。ヒルデや後から経緯を聞いた夜架は翔真を慕うあまり手を出すという結論に至っている。
「まあ試合で勝てばいいんだ。大丈夫さ…」
「でも翔真君?リーズシャルテさんはイギリスの代表候補生の一人で、isでの戦闘能力は桁違いなんだよ?」
「え…」
ティアーユはある動画を見せる。深紅のis ティアマトを纏うリーズシャルテの戦闘シーン。王族の姫でありながらも戦闘能力や空間認識能力も桁違いの強さだ。ビット式の投擲武装をメインとした攻撃は一瞬の隙も許さない。
「(まずいな……近接メインのバルバトスルプスとは相性が悪過ぎる。どうする…?)」
悩む翔真に一件の連絡。それは理事長の神宮寺黒乃からだ。黒乃に呼び出された翔真は理事長室へ入る。そこには一夏も居た。
「よ、織斑も居たのか」
「ああ」
「よく来てくれたな。実はお前達に専用機が早く届いてな。それを渡したくて呼んだ」
黒乃は翔真に黒いガントレット、一夏に白いガントレットを渡す。
「黒いガントレットはバンシィ。白いガントレットはユニコーンだ。綾崎は明日試合があるそうだが……明日の朝機体の調整をしろ」
「いきなりですね」
「まあな。それと織斑……お前にはもう一機専用機がある。名前は白式なんだが…」
「白式……」
「白式はメイン武装が近接用ブレード1本のみだが……どうする?」
「ブレード1本……」
一夏の脳裏には暮桜を纏う千冬の姿が過る。やはりこんな所でも姉である千冬の影がちらつく。少し考えて一夏はハッキリと言う。
「ユニコーンだけで大丈夫です」
「まあそうなるな。ユニコーンやバンシィはビームマグナムにシールド、ビームサーベルが共通で搭載されている。すぐに扱いに慣れるはずだ」
そこからユニコーンとバンシィについて説明を受けた二人。一夏は一足先に理事長室を出る。
「綾崎……単刀直入に言うが、お前……神と知り合いか?」
「……貴女が言う神は駄女神の事ですか?それともチャラ神ですか?」
「後者だ。久々にアイツから連絡があったと思えば専用機の話でな」
「理事長は知ってたんですか?神の存在を」
「まあな。だからお前の事情も大体把握している」
黒乃は数年前まで"絶対選択肢"という呪いに掛かっていた。その呪いを解除出来たのはチャラ神の助けがあったからだと説明した。
「じゃあ理事長は悪魔の存在もご存じで?」
「ああ。オカルト研究部全員が悪魔なのも知っている。綾崎……これは忠告だ。お前はこの先様々な苦難が待っているだろ。だがお前は一人じゃない。たまには私を頼れ。力にはなれる」
「理事長……」
「気を付けろよ。神の加護というのは時に自分の運命を変えてしまう程に厄介だからな」
黒乃からの警告……翔真はその警告を胸に刻み、理事長室を出た。