アイエス!彼の事が大大大大大好きな150人の彼女!   作:どこかの超電磁砲

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究極のD

 

 

翔真達が恋太郎達と出会っていた頃、織斑一夏は魘されていた。翔真と千冬という超えられない壁…必死に手を伸ばすがその手は届かない。

 

 

 

『『……』』

 

 

「何で…何で追い付けない!!!」

 

 

 

一夏は必死に追い掛ける。しかしそんな一夏を否定するように翔真と千冬は力を解放。翔真は白龍皇の鎧を身に纏い、千冬は暮桜を纏う。

 

 

「巫山戯るな…上から見下ろすなァァァァァァ!!」

 

 

 

2人は次第に一夏から離れる。膝から崩れ落ちる一夏…だがそんな一夏の背後にある人物が現れる。

 

 

 

『力が欲しいか』

 

 

「……!」

 

 

『今のお前では例え力を手にしても、弱い事に変わりはない』

 

 

「っ!」

 

 

 

『愛する者の血を受け止め、自身の強さを認めた時お前は覚醒する』

 

 

 

「誰だ…誰なんだお前は!」

 

 

 

 

黒い人影はやがて形を変える。龍の翼を広げ、所々に龍の鱗を装備し、背中から三本の爪が生える。右手に龍の顔の形をした籠手と左手には赤龍帝の籠手がある。

 

 

 

『我は歴代の赤龍帝の残留思念……そしてこの姿は"究極のD"……究極の赤龍帝の姿だ』

 

 

 

「究極のD……」

 

 

 

 

究極のD……歴代の赤龍帝達には到達出来なかった究極の姿。まさに真紅のダークヒーロー…一夏はその姿に呆然とする。

 

 

 

『織斑一夏。お前ならばこの姿になれるだろう。究極のDは白龍皇すらも凌駕する。しかし強き者達の背中を追い掛けるようではお前は弱いままだ』

 

 

「……っ!」

 

 

『さらばだ』

 

 

 

 

 

究極のDが去る。同時に辺りは白い光りが照らし出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!はぁ、はぁ、はぁ!」

 

 

 

 

カーテンから差し込む日差しで一夏は起き上がる。乱れた呼吸を整えてベッドから降りるとカーテンを開く。

 

 

 

「究極のD……俺に出来るのか」

 

 

《相棒、随分と酷い夢を見たようだな》

 

 

「ドライグか」

 

 

 

 

左の甲を通して話し掛けたのは赤龍帝の籠手に封印されアルビオンと同等の強さを持つ赤き龍、ドライグだった。あの暴走事件以降、ドライグは目覚め一夏とよく話をするようになっていた。

 

 

 

「ドライグ…俺の夢を見たか」

 

 

《ああ。歴代の赤龍帝達の残留思念だ。赤龍帝と白龍皇は戦う運命だ。歴代の奴等は白龍皇に勝つ事に拘っていたからな》

 

 

「実際どうだったんだ?過去の赤龍帝達は白龍皇に勝てたのか?」

 

 

《引き分けだ。互いに負けず嫌いだからな……相棒も白龍皇の小僧と戦うか?》

 

 

 

「今の俺じゃ綾崎には勝てない。だから決めた……俺は箒やクラスメイトを守る為に強くなる。自分の身近な人を守れないで強くなんてなれない」

 

 

 

《ほう》

 

 

「俺には箒が居る…だから」

 

 

 

一夏がそう言うと同等に部屋の扉が開く。やって来たのはセシリア•オルコットだった。

 

 

 

「い、一夏さん……あの、その」

 

 

 

セシリアはあの暴走事件で一夏に対して恐怖心を持っていた。しかし箒が誤解を解いた事で2人は和解していた。

 

 

 

「どうした?」

 

 

「えと…良かったら一緒に朝食をと思ったのですが…」

 

 

「……分かった。でも着替えたり支度するから少し待っててくれないか?」

 

 

「はい!」

 

 

 

セシリアはパア!と笑顔で返事して一旦部屋を出る。一夏はふと鏡を見る。

 

 

 

「やってやるさ。究極のD…まずはそれからだ」

 

 

 

 

一夏は決意を改め、顔を洗い出す。

 

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