アイエス!彼の事が大大大大大好きな150人の彼女! 作:どこかの超電磁砲
翔真は願った。彼女達を救う力を。ヒーローになれる力と悪魔の力を。そして傷だらけのメイド達と暗殺者の少女を救う為に悪魔の力を使う。
「オイバルバトス……ヒルデさん、グレイフィアさん、ベルファストさん、夜架を救う為に力を貸せ。余計な鎖は外してやるからァ!」
ガンダムバルバトスルプスを纏う翔真はティアーユがプレゼントしてくれた赤いスカーフを腕に巻く。やがて炎が燃え盛る庭で翔真はリミッターを外す。
「やめてください翔真様!私達の為にそんな…!」
「翔真様……」
「私達の……希望」
ヒルデ、グレイフィア、ベルファストが手を伸ばす。
「私の主様…!」
黒髪で青と紫のオッドアイの少女、切姫夜架が翔真に近付く。翔真は雄叫びを上げて彼女達を苦しめる元凶に向かう!
is学園入学まで残り僅か……翔真はティアーユと隠れてイチャイチャしながら過ごしていた。アクアの施したハーレムの加護によりあと149人の彼女を作らないとならない。久々に学園の外へ出る事になった翔真は私服に着替えてティアーユに見送られていた。
「本当に大丈夫?私が付いてなくても…」
「大丈夫。ちょっと買い物に行くだけだから。ちゃんと帰って来るよ」
「…分かったよ…なら」
ティアーユは赤面しつつ顔を近付ける。翔真はそんなティアーユに額にキスをする。
「待っててくれ。帰ったら…ね?」
「もう…いじわる」
ティアーユに見送られて、翔真はモノレールを乗り継いで街へ来ていた。これから学園生活で必要となる物を買う為に大型複合施設レゾナンスへ向かう。文房具や雑貨などを買い終えて、ベンチで一息つく。
「(残り149人の彼女か……ハーレムを否定すれば149人の彼女達に不幸が訪れる…嫌なオプションだ)」
ハーレムの加護は一度施してしまえば解く事が出来ない。それはすなわち呪いと同じである。これからの未来を考える翔真をよそに、突如ジャンヌが現れた。
「ジャンヌ!?いきなり出て来たらビックリするって!」
「そんなお化けが出たみたいなリアクション止めてくれる?それよりも翔真…厄介事よ。今すぐ私の言う通りに動いて」
「…何かあるのか?」
「ええ。どうやら最初の試練よ」
翔真はコインロッカーに荷物を預ける。そしてジャンヌの指示でレゾナンスから離れた公園へ向かう。すると草むらに金髪で左髪を流し、ゴスロリのようなメイド服に身を包んだ美女が横たわっていた。
「オイ!大丈夫か!?」
「たす…けて……な、仲間を……」
「待ってろ!今救急車を…『ダメだ!』っ!」
「そんな事したら……居場所がバレて……また…」
途切れ途切れにそう話すメイドの美女。翔真は彼女は手を取る。すると頭の中に彼女の記憶が流れる。彼女はヒルデガルダ。彼女はメイド仲間であるグレイフィア、ベルファストと共にとある屋敷で奴隷のような生活を強いられていた。当主の男は彼女達を慰み者にし、ストレスの捌け口にして暴行を加えていた。ベルファストとグレイフィアの手によりヒルデは助けてくれる人物を探す為に逃亡した。しかし追手に怪我を負わされ今に至る。
「…なんだよこれ…」
「嫌だ…戻りたくないんだ……頼む」
ヒルデはやっとの想いでここまで来た。もしここで救急車など呼ばれたら身元がバレてしまう。翔真は彼女を抱えて立ち上がる。
「どうするの?見捨てる事も出来るわよ」
「ジャンヌ……ヒルデさんを頼む。あのチャラ神に用が出来た」
「そう。敢えて険しい道を行くのね。いいの?もし彼女達を助けるとなると、貴方の死亡率は高くなる」
ジャンヌの警告……翔真はヒルデをジャンヌに預けるとスマホを取り出す。
「もし…ハーレムの加護の導きで、ヒルデさんと出会ったのなら……俺は助けたいんだ……事情を知ったからには」
翔真はチャラ神に電話を掛けた。