『うん?』
私はユウカ達と共にシャーレの部室を不良生徒達から奪還し、シッテムの箱のメインO.Sである
『…綺麗』
その氷塊は綺麗に長方形に形どられていた。
奥に何かが一緒に凍っているようだが氷は青やエメラルドグリーンに輝いているためぼんやりとしか見えなかった。
まるで何かを隠しているみたいに。
『アロナ、この氷塊について何か知らない?』
[いえ、何も…]
アロナでさえわからなかったこの氷塊はどこか目を奪われるような、どこか目を離したくても離せないような、そんなものがあった。
ひた…
何を思ってその氷塊に触れたかはわからない。だが触れてしまった。
パリィィィィン!!!
『っ⁉︎』
その氷塊に触れてからコンマ3秒ほど経った頃、その氷は粉々に割れた。その粉々に割れた氷は紫、緑、赤、青など様々な色に光を反射し言葉に表せない綺麗さを編み出していた。だが先生は反射的に目を瞑っていた
『ん…』
[先生!大丈夫ですか⁉︎]
『大丈夫…』
先生はアロナに呼ばれて目を瞑りながら返事をした。
先生が目を開けたのは数秒たった頃だった
『!』
先生が目を開くとそこには氷塊の奥に隠されていたであろうものがあった。いや、
なにしろそこにいたのは
『男の子…?』
キヴォトスに来てから初めて見た人型の男子だったからだ
私の目の前にいた少年は立って目をつぶっていたが、少し経つと目を開け、同時にヘイローが出現したが、
『えっと…君は誰かな?』
「…?」
私の問いかけに目の前の少年は頭に「?」を浮かべるように頭を傾けた。
『えっと…名前を教えてくれるかい?』
「名前…?」
『そう、名前』
「…」
『…もしかして、名前を忘れちゃった?』
「?」
目の前の少年は私の問いかけに「?」を浮かべながら答える少年は名前を聞かれても「?」を浮かべるだけだった。まるで
一体どうするか…
そうだ!
『君、行く当てってあるの?』
「…ない」
『じゃあシャーレに所属してみない?』
「シャーレ?」
『私の職場だよ!どうかな?』
「いいの?」
『全然いいよ!むしろ大歓迎だよ!』
「じゃあ…よろしくお願いします。」
『よろしく!』
あ、リンちゃんに聞いといたほうがいいかな?
一応聞いてみるか!
『リンちゃーん!』
「誰がリンちゃんですか…あら?そちらの方は?」
『この子地下で凍ってて、それで記憶がないみたいなんだけどシャーレに所属させてあげてもいいかな?』
「まっ待ってください!男子生徒…?しかも記憶喪失…?まずはこの方が誰なのか調べてからにさせてください。」
『わかった…それでもいい?』
「うん」
リンちゃんはこの子を見て驚いていた。
少年は静かに頷きリンちゃんはその少年について調べていた。
そしてしばらく時間が経った。すると
「該当が…ない?」
リンちゃんが震えた声で言った
『リンちゃん?どうしたの?』
「いえ…そんなはずは…ですが…」
『リンちゃん?』
「あっ先生すみません」
『どうしたの?さっきから焦ってるみたいだけど』
「実は…そちらの方の戸籍が登録されていないんです」
『えっ⁉︎』
突如リンちゃんからそんなことが言われ、変な声が出てしまう。
「先生…確かその方は地下の部屋で凍っていたんですよね?」
『うん』
「それで記憶もないんですよね?」
『そうだよ』
「その方が記憶はどこまでなら覚えているか知っていますか?」
『あっ、まだ聞いてない!』
「はぁ…聞いてきてください」
先生はあの少年の元へと向かった。
『ねぇ君!』
「?」
少年は私がリンちゃんと離している間に少しだけ離れたところで目をキラキラさせながら建物や空などを見ていた
『なんであそこで凍ってたとか、凍る前は何していたとか覚えてない?』
「わかんない…何も…」
『わかった!ありがとう!』
『なんもわかんないって』
「そうですか…」
リンちゃんの方に戻ってあの子のことを伝えた。あの子は相変わらずいろんなところに歩いていったりしては目をキラキラさせていた。
「そうなると、新しい戸籍などを作らなくてはいけません。」
『そう…』
「名前などはどうしますか?ないのだったら新しく作るしか…」
『じゃああの子と一緒にあの子の名前を決めてくる!』
再び先生はあの少年の元へと向かった
『ねぇ!』
「何?」
『君の名前を決めよう!』
「名前…?」
『そう!名前!名前があった方が色々楽だし名前が必要なこととかもあるから!』
「うん」
『じゃあ…どうゆう名前がいいとかある?』
「なんでもいい」
『え?』
『なんでもいいの…?大事だよ?色々』
「…じゃあ先生が決めて」
『え?私が?』
「うん」
急に言われ先生は咄嗟に色々な名前を考える。
う〜ん、なんか綺麗な氷に凍ってたし…
『じゃあ………ヒョウガ!虹氷ヒョウガはどう?』
我ながら中々良いネーミングセンスだと私は思った。ヒョウガ…うん!良いね!
…良いよね?
「ヒョウガ…」
『どうかな?』
「うん、これがいい」
『わかった!じゃあリンちゃんに伝えてくるね!』
先生はリンちゃんの方に戻っていった。
先生はあの子がお気を召さなくて良かったと思い、安堵していた。
「虹氷ヒョウガさんですね…わかりました新しく戸籍を作ってきます。」
『ありがとう!』
「所属はシャーレでよろしいですか?」
『うん!』
こうしてヒョウガは戸籍を手に入れ、新しい名前も貰い、シャーレの部室の中に入っていった。
「おぉ…」
ヒョウガは外にいた時のように部室の中にある様々なものに目をキラキラさせていた。
…子犬みたいでかわいいな。
見たところヒョウガは15歳だったので1年生として登録されている。
『ヒョウガ』
「何?先生」
名前を呼ぶと近くに小走りで寄ってきた。
…本当に子犬みたいでかわいいな
『お腹空いてない?』
「空いた」
ちょうどお昼時だったのと、ずっと凍っていたのでお腹が空いてるかどうか聞いたら空いていたらしかった。
『じゃあ私何か作るから待ってて!』
「わかった」
あまり料理は得意ではないがお腹が空いていたらしいので2人分のお昼ご飯を作ることにした。
数分後
『お待たせ〜』
「!」
私が持ってくるまで大人しく椅子に座って待っていたヒョウガは料理が持ってこられ、少し興奮しているようだった
「これは…?」
『これはナポリタンって言うんだよ、美味しいよ!』
話を聞いたヒョウガは早速一口食べていた
「っ!」
『どう?』
「美味しい…すごく…」
「良かった〜」
ヒョウガに言われた言葉は私をとても安堵させた。あまり自炊はしてなかったからそんなに料理の腕に自信はなかったから本当に良かった。これでまずいなんて言われていたらきっと私はもう自炊なんてしてなかっただろう。
「これ、僕も作れるようになりたい。」
『そう?わかった、今度教えてあげるね!』
私のナポリタンを気に入ったらしく、彼はすぐに平らげた。これから彼と一緒にここシャーレで働くのだ。きっと色々なことがあるだろう。でも、彼と一緒なら良くなるだろう。そんな気がした。
先生
女性
身長170cm
美人
髪はロング
スタイル良い
胸は結構ある
虹氷ヒョウガ
男子
身長178cm
体系は筋肉質、着やせするタイプ
髪は普段下ろしている
顔はかわいい系
髪の色は雪色
目の色は水色
趣味は料理
服装は連邦生徒会の制服を男子風にアレンジしてもらったもの
ヘイローはペンタグラムの形だったようだが…
誤字脱字報告等よろしくお願いします!