第1話 いざアビドスへ!
「せ〜ん〜せ〜い!!何ですかこの領収書!しかもこの金額!10万⁉︎こんな散財したらすぐお金はすぐに無くなっちゃいますよ!」
『ごめんユウカ!それは必要経費なんだ…』
「何が必要経費ですか!これ全部おもちゃじゃないですか!」
『うぐっ』
先生の領収書が見つかりユウカが先生に説教をしていた。
「こうなったら私が先生の財布を管理するしか…」
「まぁまぁユウカさんそこまでにしておいてあげてください。僕からも先生に言っておきますから」
「でも…」
「駄目…ですか?」
「っっっ⁉︎…良いですよ…今回だけですからね!」
座っているヒョウガが上目遣いでユウカに頼んだ。ユウカに効果は抜群だ!(ヒョウガは無意識)
『ありがと〜ヒョウガ〜』
今思うとヒョウガも成長したなぁー。最初は何にもわかんなかったのに、それがとんでもないスピードで色々覚えてって、料理の腕前はプロ並みだし、身の回りのこととかも覚えていったなぁー…
「でも、先生も気をつけてくださいよ。ユウカさんが言った通りお金は使うと無くなってしまいますからね」
『はい…』
そして、ヒョウガにはとんでもない事実があった。それは、
氷を操れることだ。
そのことがわかったのはシャーレに不良生徒を捕まえてほしいという依頼が来た時にヒョウガと一緒に戦った時だった。
『ヒョウガ!右前の遮蔽物の裏に敵が3人固まってるよ!』
「はい!」
ヒョウガが使っている武器はハンドキャノンだった。そして、ヒョウガ自身の戦闘能力が高かった。多分、シャーレの部室を奪還した時のメンバーが集まってもヒョウガには勝てないかもしれない。
そして、あの指示を出した時、ヒョウガの周りに白いモヤのようなものがうっすらと霞んだ。するとヒョウガはあの遮蔽物に向かって足を踏み出した。
すると、
ピキピキピキィ!
突如ヒョウガの踏み出した足元が凍っていき、地面を凍らせ、そして氷塊を地面から生やしながら遮蔽物の方に伸びていき、
ドゴォォン!
そのまま遮蔽物を破壊した。
「うわぁぁぁ!」
「な、何だ⁉︎」
「氷⁉︎何で⁉︎」
バンバンバン!
「うっ!」
「ぎゃ!」
「ぐへ!」
ヒョウガは遮蔽物が氷に破壊され戸惑う不良生徒をすかさず撃ち抜いた。
『ヒョウガ?今のは何?』
「?今のって何ですか?」
『あの氷!急にヒョウガの足元から出てきたじゃん!』
「あ〜アレですか?なんか使えるようになってました。」
『なんかって…』
何で使えるのかは本人にもわからないらしい。だが、氷を操れるというのは分かった。
そして今に戻り、
[先生!手紙が来てますよ!アビドス高等学校というとこらかららしいです!]
『へぇ〜、どれどれ』
連邦捜査部の先生へ
こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。
今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を書きました。
単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。
それも、地域の暴力団組織によってです。
こうなってしまった事情はかなり複雑ですが……。
どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。
今はどうにか食い止めていますが、
そろそろ弾薬などの補給が底をついてしまいます……。
このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。
それで、今回先生にお願いできればと思いました。
先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?
[アビドスは昔、トリニティやゲヘナにも及ぶほどのマンモス校だったらしいですよ!ですが、自然災害によって壊滅的な被害を受け、徐々に生徒数は減っていき、今ではほとんど残っていないらしいです。]
『よし!じゃあすぐに行こう!』
少しだけ準備して向かおうとする先生にアロナは慌てて言った
[待ってください先生!アビドスは現在砂漠化が進行していてしっかりと準備してからでないととても危険な状態です!]
『は〜い。』
「先生」
『何?ヒョウガ?』
「僕も一緒にいかせてください」
[ヒョウガさんがいるなら安心ですね!]
『良いよ!一緒に行こう!』
こうして、アロナの注意通り準備した先生とヒョウガはアビドスに向かった。
数時間後
『あっづぃ〜〜』
砂漠の真ん中で先生は音をあげていた。
「先生、頑張ってください。アビドスまでまだまだかかりますよ。」
『もうやだ〜歩きたくない〜』
先生はデスクワークが中心だったので音を上げるのは当然と言えば当然だろう。
そして、数分が経った頃そこにロードバイクに乗った銀色の髪の生徒が通りかかった。
「あっ!すいませ〜ん!」
「ん?どうしたの?」
「アビドス高等学校ってどの辺りにあるのか知っていませんか?」
「知ってる。」
ヒョウガはヘトヘトになっている先生の代わりに通りすがりのロードバイクに乗った銀髪の生徒に話しかけていた。
「でしたら、僕たちをそこまで連れていってもらえませんか?僕たちここが初めてなもので…」
「ん、私もちょうど行こうと思ってたところだから良いよ。」
「ほんとですか!ありがとうございます!」
ヒョウガと先生は幸運にもその生徒と出会い、案内してもらうことになった。
僕たちは道中で自己紹介し合い、銀髪の生徒はアビドスの2年生である砂狼シロコさんということがわかった。向こうもこちらがシャーレの人だと聞いて驚いていた。
小1時間後…
小1時間歩くと校舎に着いた。
「ここが校舎だよ」
「ありがとうございました!」
『本当にありがとう!』
「どういたしまして」
シロコさんに感謝を伝えたあと、僕たちはシロコさんに案内されることになった。
校舎に入るとまず、「アビドス廃校対策委員会」と書かれた教室に案内された
「シロコせんぱ〜、い?」
「あら?そちらの方たちは?」
『こんにちは!シャーレから来た先生だよ!』
「シャーレ所属、1年生の虹氷ヒョウガです」
「え、シャーレって」
「わぁ⭐︎手紙が届いたんですね!アヤネちゃん良かったですね!」
「はい!これで弾薬や補給品の援助が受けれます」
教室の中には3人の生徒がいた
『君たちの名前を教えてくれる?』
「わかりました。私は1年の奥空アヤネです。こちらが同じく1年の黒見セリカちゃんで、2年生の十六夜ノノミ先輩と砂狼シロコ先輩です。あと3年生の…あれ?」
「あの人またどこかで寝てる!ちょっと起こしてくる!」
「あっセリカちゃん!」
ダダダダダダン!
「っ!」
『な、何⁈』
「ヘルメット団です!」
「おら!さっさと校舎を明け渡せ!お前らの補給が尽きそうなのは知ってんだよ!」
突如銃声が鳴り響き、教室内の緊張感が一気に高まった。外を見ると、アヤネの手紙に書いてあった暴力団組織と見られる集団が来ていた。
「ホシノ先輩連れてきました!」
セリカが桃色の髪をした小柄な生徒を連れてきた
「うへ〜、ヘルメット団め〜、これじゃあおちおち昼寝もできないか〜」
セリカが3年生のホシノを連れてやってきた。
「ん、補給が来たから全力を出せる。」
「ヘルメット団にお灸を据えなきゃですね⭐︎」
「今までのお返ししてやるんだから!」
「みなさん気をつけてください!ヘルメット団とはいえ人数は多いですよ!」
教室にいたシロコ達がヘルメット団と戦う準備を済ませる。
「先生、僕も戦います。」
『うん、私も指揮をするよ。』
そして、先生とヒョウガも戦闘に加わることになった。
「敵の退却を確認!並びに、カタカタヘルメット団の補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認しました」
アヤネの言葉で戦いは終わりを告げる。
ヘルメット団との戦闘は呆気ないものとなった。そもそも、補給が少ない状態で抵抗していた対策委員会に補給とヒョウガと先生の指揮が加わり一方的なものになっていた。
「いや〜、君強いね〜。おじさんびっくりしちゃったよ。」
「ありがとうございます!」
確かにヒョウガは強い。今回の戦いでは能力を使っていなかったみたいだけど、使っていたらもっと早く終わっていたかもしれない。
「先輩もすごく強かったですよ!今度戦い方教えてください!」
「え〜、どうしよっかな〜」
とはいえ、ホシノも戦っているところを見ると相当の実力者であることがわかる。
「少し遅れちゃいましたけど、あらためてご挨拶します、先生。」
戦いが終わったあと、一度教室に戻り、アヤネから改めての挨拶が始まる。
「私たちは、アビドス対策委員会です。」
「私は、委員会で書記とオペレーターを担当している1年のアヤネ…」
「こちらは同じく1年のセリカ、」
「どうも」
「2年のノノミ先輩とシロコ先輩。」
「よろしくお願いします〜」
「さっき会ったのが私」
「そして、こちらが委員長の、3年のホシノ先輩です。」
「いやぁ〜、よろしく〜」
「ご覧になった通り、我が校は現在危機にさらされています…」
「そのためシャーレに支援を要請し、先生方がいらしてくれたことで、その危機を乗り越えることができました。」
「先生がいなかったら、さっきの人たちに学校を乗っ取られてしまったかもしれませんし、感謝してもしきれません…」
『そういえば、対策委員会って何?』
「そうですよね、ご説明いたします。」
アヤネから説明を聞いた。アヤネ曰く、アビドスを復興するために、有志が集まった部活らしい。今、対策委員会に所属しているのが全校生徒らしく、他の生徒は転校したり、学校を退学したりして街を出ていったらしい。
「ねぇねぇ、おじさんに良い考えがあるよ〜」
そう言ってホシノは教室の注目を集める。
「今、ヘルメット団は負けて消耗してるはず。だからこっちから向こうに攻めに行っちゃおうよ〜」
「い、今ですか?」
「そう、今なら先生達もいるし、補給もあるからね〜」
「じゃあ今から攻めに行っちゃおう」
「きっと向こうもこちらから攻めてくるなんて夢にも思ってませんよ⭐︎」
「せ、先生はどう思いますか?」
アヤネから聞かれる。たしかに、ホシノの言う通り、こちらから攻めれば当分の間はがっこに攻めてこないはずだ。そうなれば答えは1つしかない。
『私は攻めに行っても良いと思う。』
「わかりました。ここから30kmほど離れたところにヘルメット団の前哨基地があります。そこにいきましょう。」
アヤネもこの作戦に同意し、ヘルメット団の前哨基地に攻めに行くこととなった。
小説って、難しい、、、
補足
ヒョウガの氷は神秘でできています。なので、空中に氷を出現させたり、離れたところから操ったりできます。硬さとかも変えられるので、
めちゃくちゃ硬い盾を作ったりできます。それと、ヒョウガは冷気も操れます。これも神秘でできているので、温度とかも自由自在です。