氷の少年とシャーレの先生   作:打率3割

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セリフとセリフの間を1行空けてみました


第4話 ブラックマーケット

 

「ここがブラックマーケット…」

 

「賑わってますね〜⭐︎」

 

「本当に。想像していたよりもずっと大きい。連邦生徒会の手が及んでないエリアがここまで大きくなってたんだ…」

 

「うへ〜、私たちは普段アビドスに引きこもってたからねー。学区外は結構変な場所が多いんだよー。」

 

ホシノが言った。確かに、キヴォトスには変なところが多い。

 

「ホシノ先輩、ここにきたことあるの?」

 

学区外のことについて知っているようなことを話していたのでシロコはホシノに質問する。

 

「いや、初めてだよー。でも、他の学区には変なものがたくさんあるんだってー。水族館もあるんだって!アクアリウムっていうの!」

 

「今度行ってみたいなー。うへ、魚…お刺身…」

 

「よくわかんないけど、アクアリウムってそういうのじゃないような…」

 

アクアリウムの話になりテンションが上がるホシノとそれを呆れて見るセリカ。

 

「皆さん、油断しないでください。そこは違法なものが取引される場所です。何が起きるかわからないんですよ。」

 

賑やかに話しているホシノ達に、アヤネが注意する。

 

すると、1人の少女がチンピラに追われながらこちらに走ってきた。

 

「う、うわああ!ま、まずいですー!ついてこないでくださいー!」

 

「うるせぇ!」

 

「待てや!」

 

「あれ、あの制服は…」

 

追われている少女を見ながらアヤネが呟いた。

 

「大丈夫ですか?」

 

ヒョウガがその少女に話しかけた。

 

「えっ、あっ、だ、大丈夫じゃないです!」

 

「あ?何だぁ?お前。どけ!アタシたちはそこのトリニティの生徒に用がある。」

 

「あ、あうう…わ、私の方は特に用はないのですけど…」

 

「!思い出しました、その制服、キヴォトスいちのマンモス校、トリニティ総合学園です!」

 

アヤネが言った。確かに、少女の服装はブラックマーケットに似つかない綺麗なものであった。

 

「そう、そしてキヴォトスで一番金を持っている学校でもある!だから拉致って身代金をあんまりいただこうってわけさ!」

 

「どうだ?お前らも一緒にやんねぇか?」

 

「悪いですけど、そういうのに興味はないです。」

 

「う!」

 

「グハ!」

 

ヒョウガが提案をバッサリ切ってチンピラたちを気絶させる。

 

「てめぇ!」

 

「やんのか⁉︎」

 

ヒョウガの行動に他のチンピラ達が吠える。

すると、他の対策委員会がすばやくチンピラ達に攻撃した。

 

「うぎゃあ!」

 

「悪人は懲らしめないとです⭐︎」

 

そうして、チンピラ達を撃退した後先ほどの少女から挨拶される。

 

「た、助けくれてありがとうございました。皆さんがいなかったらら学園に迷惑をかけちゃうところでした…。それに、こっそりぬけだしてきたので、何か問題を起こしたら…うう…想像しただけでも…」

 

「えっとー、ヒフミちゃんだっけ?どうしてトリニティのお嬢様がこんな危ない場所に来たの?」

 

「あ、あはは…それはですね…実は探し物でここに来たんです。」

 

「もう販売されていないので買うことができないんですが…ブラックマーケットでは密かに取引されているらしくて…」

 

「もしかして…戦車?」

 

「それか、違法な火器?」

 

「えっ⁉︎そんな物騒なものじゃないです!…えっとですね、ペロロ様の限定グッズなんです。」

 

すると、ヒフミが見せたのは口の中にアイスが入れられ、上を向いている鳥だった。

 

「これです!ペロロ様とアイス屋さんがコラボした限定グッズです!限定生産で全然作られなかったグッズなんですよ。」

 

「ね?可愛いでしょう?」

 

ヒフミが対策委員会達にそう問いかけた。

 

「わあ⭐︎モモフレンズですね!私も大好きです!ペロロちゃん、可愛いですよね!私はミスター・ニコライがすきなんです。」

 

「分かります!ニコライさんも哲学的なところがカッコよくて…」

 

ノノミだけがヒフミと楽しげに話していた。周りの対策委員会達はさっぱりわからない様子だった。

 

「先生、モモフレンズ?ってなんですか?」

 

『さぁ…?』

 

この後、ヒフミに聞いてモモフレンズの良さを熱弁され、ヒョウガもモモフレンズのファンになった。

 

「というわけで、グッズを買いに来たのですが、先ほどの人たちに絡まれて…皆さんがいなかったら今頃どうなっていたことやら。」

 

「…ところで、皆さんはどうしてこちらへ?」

 

「私たちも、探し物できたんだー。」

 

「そう、今は生産されていないけど、ここにあるって聞いたから」

 

「そうなんですね…皆さんも私と似たような感じなんですね…」

 

話しているとアヤネから通信が入る。

 

「皆さん!四方から武装した人たちが向かってきてます!」

 

「あいつらだ!」

 

「よくもやってくれたな!」

 

すると、先ほどのチンピラに似たような人たちが来た。

 

「先ほどのチンピラの仲間のようです!完全に敵対しています!」

 

「のぞむところ」

 

「やってやるわよ!」

 

こうして、対策委員会達はチンピラと闘い始めた。

 

しばらくして、戦いが終わりチンピラ達が後退していくと、ヒフミが言った。

 

「ま、待ってください!それ以上戦っちゃダメです!」

 

「ん、何で?」

 

「騒ぎを起こすと、ブラックマーケットの治安維持部隊が来てしまいます!」

 

「そうなると、本当に大ごとになってしまいます…」

 

そうして、対策委員会達はその場を後にした。

 

「…ここまで来れば…」

 

ヒフミに連れられブラックマーケットの薄暗い路地のようなところへ来ていた。

 

「ずいぶんここについて知ってるんだね〜」

 

「は、はい、ブラックマーケットについて事前に調べてたからでしょうか…」

 

「よし、決めたー」

 

ホシノがいたずらな笑みをうかべてヒフミに言う。

 

「助けてあげたお礼に、私たちが探し物を見つけるまで一緒に行動してもらうねー」

 

「え、ええ⁉︎」

 

「いいアイデアですね!」

 

こうして、ヒフミの動向が決まった

 

 

 

場所は変わり、便利屋の事務所

 

プルルルル

 

「あれ?アルちゃん電話に出ないの?」

 

「社長、もしかして、クライアント?」

 

「うわ、そりゃそんな顔にもなるねー、失敗したって報告しないといけないじゃん?」

 

「アル様…」

 

「…くっ」

 

便利屋の視線に耐えきれず、あるが電話をとった。

 

ガチャ

 

「はい…便利屋68です」

 

「どうだった?対策委員会たちは?コテンパンにやられたようだが?」

 

「うっ…」

 

「これまでの練習は、拝見したよ。で、実戦はいつだ?」

 

「うえ?あれが実戦だったんです…が…」

 

「いえ、何でもありません。す、すぐに実戦を…あ、えっと、1週間以内には…はい。」

 

「!」

 

 

ガチャ

 

とあるビルのオフィスには、2人の大人がいた。

 

「奴らにあんな力があったとは…しかも、氷を操れるやつもいたとはな…」

 

「クックック、何かお困りのようですね?」

 

「…いや、困っていない。ただ、少しばかりイレギュラーが入ってきただけだ。」

 

「…そうですか。…では」

 

そう言って、黒い顔にヒビが入ったような大人はオフィスを出ていった。

 

「クックック、氷を操れる、しかも、ヘイローが欠けているかつ、あの莫大な量の神秘…あれはキヴォトスでもトップに及ぶほどの…いや、もしかすれば、超えてしまうかもしれませんね…興味深い…」

 

その大人は何かを企んでいるように笑った。

 

 

ガチャ

 

「…はぁ」

 

「大丈夫?アルちゃん」

 

「社長、まさかもう一度戦うの?」

 

「…あのクライアントは、超大物なのよ。この依頼、失敗するわけにはいかないわ。」

 

「だけど、アビドスの連中思ったより強かったじゃん。それに、あのシャーレの先生と、あの子がいるから、私たちだけじゃ無理だよ。」

 

「お金も全部使い果たしちゃったしね。どう戦うのさ?」

 

「わ、私がバイトでもしましょうか?」

 

「そんなんじゃ、大した稼ぎにもならないよ…こんな高いオフィスなんか借りてるからお金がないんじゃ…」

 

「う、うるさい!会社なら事務所は基本でしょ⁈」

 

カヨコの言葉に、若干押されつつ、アルは言い返した。

 

「でも、これからどうするの?…私は、前みたいにテント生活でもいいよ?」

 

アルはその言葉に少し沈黙し、答えた

 

「…融資を受けるわ。」

 

「え?アルちゃんブラックリスト入りしてるでしょ?」

 

「違うわ!ただ指名手配されて口座が凍結しただけ!」

 

「でも、どこにいくの?中央銀行も、いったところでどうせ門前払いだよ。」

 

「…闇銀行があるわ」

 

「え?」

 

「闇銀行に行ってくるわ!それじゃ、行ってきます!」

 

「あ、アルちゃん!」

 

「…はぁ、何もないといいけど…」

 

「あ、アル様…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、場所はブラックマーケットに戻り

 

 

 

「う〜ん、無いねー」

 

『はぁ、はぁ、ちょっと、みんな待って…』

 

しばらくブラックマーケットで探していると先生が歩き疲れたのか音をあげはじめた。

 

「先生、運動不足ですよ。」

 

『だって…しょうがない…じゃん…』

 

先生は普段デスクワークしかしてこなかった分運動なんてしてこなかった。そのツケが今回ってきたのだ。

 

「ま、私たちも疲れたかなー、」

 

「もう数時間も歩いていますからね〜」

 

他の対策委員会達も疲れている様子だった。疲れていないのはヒョウガだけだった。

 

「あ!あそこにたい焼き屋さんが!」

 

「あれ、ほんとだー。混んだところにあるんだね。」

 

「ちょっと一休みしませんか?私がご馳走します!」

 

こうして、たい焼きを食べることになった。

 

「おいしい!」

 

「ん〜、美味しいです〜⭐︎」

 

「あはは…いただきます。」

 

「もぐもぐ…」

 

対策委員会たちは、たい焼きに舌鼓を打っていた。

 

「先生、僕たちも食べましょう。」

 

『うん、そうだね。』

 

そうして、先生達も食べ始めた。

 

「ん、先生それ一口ください」

 

『ん?ああ、良いよ』

 

この光景を見て、アヤネは少しモヤモヤしていたのであった。

 

 

「それにしても、ここまで情報がないのは変ですね…」

 

「?そうなの?」

 

「はい。普通、ここまで徹底してやりますか?と言う感じです」

 

「ここにいる企業は、ある意味開き直ってますから、変に隠したりはしないんです。」

 

「あそこの闇銀行がいい例です。」

 

「闇銀行?」

 

ヒフミが指をさしたのは、黒くて大きい建物だった。

 

「あれは、ブラックマーケットで最も大きな銀行の1つです。聞いた話によると、キヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品があそこに流されているようです…」

 

「様々な犯罪によって獲得したお金が、違法な武器や兵器に変えられてまた他の犯罪に使われる…そんな悪循環が続いているのです。」

 

「…そんなの、銀行が犯罪を煽っているみたいなものじゃないですか」

 

「その通りです。銀行も犯罪組織の一つなのです。」

 

ヒフミの説明が終わり、アヤネから通信が入った。

 

「お取り込み中失礼します!そちらに武装した集団が接近しています!」

 

「!!」

 

「気づかれた様子はありませんが…念の為身を潜めた方がいいと思います。」

 

「あれは…マーケットガードです!」

 

「マーケットガード?」

 

「先ほど話した、ブラックマーケットの治安維持部隊です!」

 

「急ぎましょう!」

 

そうして、対策委員会達は物陰に隠れていた

 

「パトロール中でしょうか…?護衛中のようですが…」

 

「トラックを護送してる…現金輸送車だね。」

 

「あれ?あの車…」

 

「闇銀行に入りましたね」

 

物陰から眺めていると、車の中から銀行員と思われる人物が出てきた。

 

「今月の集金です」

 

「ご苦労様、早かったな。こちらの集金記録確認書類にサインを」

 

「はい…では失礼します。」

 

そう言って、銀行為と思われる人物は車に乗りどこかにいってしまった。

 

「あの人、どこかで…」

 

「あっ!いつも集金に来てる人じゃない?」

 

「あれ、ほんとだ」

 

「車もカイザーローンのものですね」

 

「えっ!カイザーローンですか⁉︎」

 

ヒフミがびっくりした声で言った。

 

「ヒフミちゃん、何か知ってるの?」

 

「はい…カイザーローンといえば…あの悪名だかいカイザーコーポーレーションが運営する高利金融業者です…」

 

「何か悪いことでもしてるの?」

 

「あ、いえ…カイザーグループ自体は犯罪を起こしていません。ですが、違法と合法のグレーゾーンの間でうまく振る舞っている多角化企業で…カイザーは私たちトリニティの区域にもかなり進出しているのですが、生徒達への悪影響を考慮し、ティーパーティーでも目を光らせているんです。」

 

「ティーパーティー…あのトリニティの生徒会が、ね。」

 

「皆さんは、カイザーローンから借金を…?」

 

「はい…まぁ、借りたのは私たちじゃないんですけどね…」

 

「ま、話すと長くなるんだよ〜。アヤネちゃん、あの車の走行ルート調べられる?」

 

「少々お待ちください…」

 

「…ダメですね。全てのデータをオフラインで管理しているようで…」

 

「だろうねー」

 

「そういえば、いつも返済は現金だけでしたよね。それってつまり…」

 

「私たちが払ったお金がブラックマーケットの闇銀行に流れていた…?」

 

「じゃあ…私たち、ブラックマーケットに犯罪資金を提供してたってこと⁉︎」

 

セリカが叫んだ。他の対策委員会達も驚きの表情をしている。

 

「ま、まだはっきりとはわかりません。証拠も足りないですし…」

 

「…あ!さっきの人がサインしていた集金記録の書類…それを見れば証拠になりませんか?」

 

「さすが。」

 

「おー、ナイスアイデア」

 

「あはは…ですが、考えてみたらもう書類は銀行の中ですし…無理ですね…」

 

「いや、方法が一つある」

 

シロコがそう言った。他の対策委員会はなんとなくだが察した。

 

「あー、あれかー」

 

「そうですね!あれなら…」

 

「まさか…あれ?」

 

「そ、それは一体…?」

 

「ん、それは…」

 

「銀行を襲うの」

 

そうしてシロコが覆面を取り出した。




誤字脱字報告等よろしくお願いします

もっとうまく書けるようになりたいな…

セリフ多すぎ?
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