氷の少年とシャーレの先生   作:打率3割

7 / 10


最近寒くなってきましたね、皆さん、どうかお身体を壊さないように気をつけてください。





第6話 風紀委員会と少年のワルツ

 

対策委員会がブラックマーケットから教室に戻り会議を始めていた。

 

「それでは、ブラックマーケットで得た情報を確認していきます。」

 

そうアヤネが言い、情報が共有された。

情報の内容は、自分達が稼いでいたお金が闇銀行に流れ、その後カタカタヘルメット団に任務補助金500万円が振り込まれていることがわかった。

 

「これって、私たちが借金を払った後にヘルメット団に任務補助金を果たしてたってことだよね⁉︎」

 

「ヘルメット団に任務…?もしかして、ヘルメット団の後ろについているのは、カイザーローン…?」

 

「ど、どう言うことですか⁉︎学校が破産したら貸し付けたお金も回収できないのに、どうしてこのようなことを…?」

 

対策委員会のカイザーに対する謎は深まっていくばかりだった。

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん、いろいろとありがとうございました。これからも、大変だとは思いますが、頑張ってくださいね。応援してます。」

 

「いつでもトリニティに遊びにきてくださいね!」

 

「はい!今度一緒にモモフレンズのグッズでも見にいきましょう!」

 

「はい!ヒョウガさんがモモフレンズファンになってくれて嬉しいです!それでは、また会いましょう!」

 

「ばいばーい」

 

「ありがとうございました〜⭐︎」

 

「またね」

 

こうして、対策委員会はヒフミとお別れをした。

 

 

 

 

 

 

ヒフミとのお別れから少し経ち便利屋の事務所にて

 

「おはよー。」

 

「おはよう…」

 

「うわ!アルちゃん大丈夫⁉︎」

 

アルが事務所に入った時の顔は誰が見ても疲れていると言えるような顔だった。

 

「えぇ、大丈夫…」

 

「社長、何か悩みでもあったの?」

 

「計画はしっかり立てたじゃん。人員は前の2倍に増やして、地形も私たちに有利になるようなところでやることにしたし」

 

「ハルカは爆弾を設置しに行ったよ。計画だと爆弾を設置した場所でアビドスを叩くって感じだったよね」

 

「ただいま戻りました。」

 

「おかえり、ハルカ」

 

「主要な場所に爆弾を設置してきました」

 

「いつでも言ってください。私が全て吹き飛ばしますから…」

 

「…」

 

「社長、そんなに気負いしてるのならゲヘナに帰るのも手だよ」

 

「べ、別に大丈夫よ!」

 

「でも、今更ゲヘナに帰ったって風紀委員会が黙ってないしね〜」

 

そこに「グゥ〜」と音が鳴り、音の鳴った方向を見るとハルカが顔を赤くしていた。

 

「す、すみません」

 

「いや、いいのよ」

 

「確かに、もうお昼だね〜」

 

「私もお腹空いたかも…」

 

「じゃあ、あのラーメン食べにいこうよ〜」

 

「そうね!それじゃあ行きましょう!」

 

 

 

 

対策委員会の教室に戻り

 

『おはよー』

 

「あ、おはようございます先生」

 

「おはよー、先生」

 

『今日はノノミとホシノだけ?他の人たちは?』

 

「うん、たぶんシロコちゃんはトレーニングで、アヤネちゃんは勉強してるだろうし、いやーみんな真面目だねー。」

 

「あれ?先生、ヒョウガさんは?」

 

ノノミが先生に言った。いつも先生と一緒にいるヒョウガが今日はいなかった。

 

『ヒョウガはアビドスを探検するって。あと柴関ラーメンが美味しかったからまた食べにいくって言ってたよ。』

 

「へぇ〜そうなんですね。…そういえば…」

 

すると、ノノミが先生にニヤニヤしながら聞いた。

 

「ヒョウガさんがアヤネちゃんのことをどう思ってるかとか知ってますか?」

 

『え?』

 

「あ、それおじさんも気になるー。」

 

確かに、最初に柴関ラーメンへ行った時にアヤネの隣に座りたいと言っていたし、その後もアヤネと一緒にいる時はあった。

 

「たぶん、アヤネちゃんはもうおちちゃったねー、いやーヒョウガ君も罪な男だねー。」

 

「そうですねー」

 

確かに、アヤネがヒョウガといる時は少し顔が赤いし、少し緊張しているような感じだった。

 

『…たぶん、ヒョウガはアヤネと居ると安心するんじゃない?』

 

「安心?」

 

『そう。ヒョウガが初めて私と会った時は捨てられた子犬みたいな感じで、親も何もなかったから。』

 

「そうなんですか?」

 

『そう。そこで私に出会って懐かれたみたいな感じかな』

 

「へー。」

 

『たぶん、ヒョウガは飼い主みたいな、それこそアヤネみたいにしっかりしてる人に無意識に懐いてるんじゃないかな?』

 

「そうなんだー」

 

「確かに、言われてみればそんな感じですよねー。…アヤネちゃんは見事に母性を刺激されちゃったんですね…」

 

『うーん…ヒョウガとの相性的にしっかりしてる子はおとされやすいのかなー…』

 

(あれ?これ、いろんな学園のトップとかはしっかりした人が多いから仲良くなったらヒョウガにおとされちゃうんじゃ…)

 

先生はそう危惧したがまぁ大丈夫かと心の内にしまったのだった。

 

「あ、そういえばおじさんこの後予定あるんだった。」

 

そう考えているとホシノが言い出した。

 

「そうなんですか?」

 

「うん、それじゃあ行ってくるねー。」

 

『行ってらっしゃい』

 

「行ってらっしゃいです〜⭐︎」

 

 

場所は移り柴関ラーメン

 

「大将、こんにちわ!」

 

「おぉ〜ヒョウガ君、いらっしゃい。」

 

ヒョウガはお昼に柴関ラーメンへ足を運んでいた。実は、ヒョウガは初めて柴関ラーメンを食べた後、何度か食べにきていた。そこで大将とはよく話していたりして、仲良くなったのであった。

 

「柴関ラーメン一つで!」

 

「あいよー!ちょっと待っててな!」

 

店内は平日だからか人はあまり多くなかった。

 

ガララ

 

するとそこに便利屋達が現れ、ヒョウガと目が合った。

 

「あ」

 

「「「あ」」」

 

(やばいやばいやばい!なんであの子がここに居るのよ!)

 

(これは、流石にやばいかもなー。あの時めちゃくちゃキレてたし…)

 

「あわわわ」

 

あたふたしている便利屋にヒョウガが近づいて言った。

 

「あの時はすいませんでした。」

 

「「「へ?」」」

 

ヒョウガの口から出てきたのはなんと謝罪だったのだ。

 

「さすがに、あのときはやりすぎたかなーって思いまして…」

 

「は、はぁ」

 

「本当にすいませんでした。」

 

「…いやいや、謝らないで!元はと言えば攻めに行った私たちが悪いし…」

 

こうして、便利屋とヒョウガは仲直り?したのであった。

 

 

 

 

そして、とあるビルの一室にて、ホシノと謎の人物が話していた。

 

「これはこれは、小鳥遊ホシノさん。お待ちしておりましたよ。」

 

「…で、今度は何のよう?」

 

「クックッ、状況が変わりましてね。今度は再度キヴォトス最高の神秘を持つホシノさんにご提案をと。」

 

「ふざけるな!それはもう…」

 

「まぁまぁ、落ち着いてください。あなたに決して拒めないであろう提案を一つ、興味深い提案だと思いますので…」

 

クックックという特徴的な笑いは昼間ながらも薄暗い部屋に消えていった。

 

 

柴関ラーメンに戻り…

 

「はい、柴関ラーメンお待ち!」

 

便利屋達にラーメンが運ばれてきた。ヒョウガはすでに運ばれていたのでカウンター席で食べ始めている。

 

「わぁ!」

 

「美味しそ〜」

 

「お!この前のアビドスさんとこのお友達だろう?替え玉が欲しけりゃ言いな!」

 

「…!」

 

大将がそう言うと、アルは少し俯いて小刻みに震え出した。

 

「それじゃ、いただき…」

 

「…じゃない」

 

「?」

 

アルが呟いた言葉するとアルが立ち上がって叫んだ。

 

友達なんかじゃないわよー!

 

「わかった!何が引っ掛かってたかのかがわかったわ!ここよ!この店がいけないのよ!」

 

「このお店の、あったかくて、和気藹々としてて、ほんわかした雰囲気!」

 

そうアルが叫ぶとハルカがアルに言った

 

「わかりました…」

 

「?ハルカ?」

 

「それって、つまり…こんな店ぶっ壊してしまおうってわけですよね?」

 

「へ?」

 

すると、ハルカがポケットからスイッチを取り出した。

 

「起爆装置…?」

 

「!」

 

ハルカがスイッチを押そうとした瞬間、ヒョウガの方向から氷でできたナイフが放たれ、ハルカの持っていたスイッチに当たり、スイッチが床に落ちた。

 

「僕はご飯を食べるのを邪魔されるのが嫌なんです。わかったならそんな物騒なものしまってください。」

 

「え、あ!すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません!」

 

「良かった〜、ここが吹き飛ばされちゃうところだったね〜」

 

ドンッ

 

そう安堵していると外から砲弾が放たれるような音が聞こえた。

 

「何この音?」

 

「っ大将!」

 

ヒョウガが大将の方へ走り、上から覆い被さる。

 

すると、

 

ドゴォォォォォン!

 

柴関ラーメンが爆発し、跡形もなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「っ…いたた…」

 

「っ!」

 

衝撃から目を開けた便利屋の目に入ったのは瓦礫と化した柴関ラーメンと風紀委員会だった。

 

すると、瓦礫の山が盛り上がり、大将を担いだヒョウガが出てきた。

 

ヒョウガは便利屋の元に歩いてきて、大将を近くに置き、便利屋に言った。

 

「大将を頼む」

 

そう言い、ヒョウガは風紀委員会の元へと歩き出した。

 

「ひ、ヒョウガ君…」

 

大将がヒョウガに言った言葉は、ヒョウガに届いていなかった。

 

 

 

「目標、命中!」

 

砲弾を撃った風紀委員がそう言った。

 

「よし、次弾装填しろ!」

 

イオリは砲弾の風紀委員にそう言った。

 

すると、目標の周りの煙から1人の人影が見えた。

 

「ん?男子生徒…?」

 

その人物は左手にハンドキャノン、右手に氷でできた薙刀持ちながらこちらへゆっくりと歩いてきた。

 

「おい!止まれ!」

 

だが、ヒョウガが止まる気配はない

 

「チッ、おい!止まらないと撃つぞ!」

 

ヒョウガは止まらず歩き続けた

 

「そっちがその気なら…撃て!」

 

ヒョウガに向かって風紀委員会が銃弾を浴びせるが、ヒョウガに当たる前に周りの冷気に当てられ、銃弾が氷になりヒョウガに当たっても銃弾が砕けるだけで何のダメージも入っていないようだった。

 

「な、なんだ⁉︎」

 

「銃弾が効いてない⁉︎」

 

だが、ヒョウガは銃弾を受けるだけで攻撃をしてこない。そのまま少し時間が過ぎていき、ヒョウガはイオリの近くにまできていた。

 

「……お前らか?砲弾で柴関ラーメンを破壊したのは?」

 

「っ」

 

そう言われたイオリの背中に悪寒が走る。それが恐怖から来たのか、それともヒョウガの放つ冷気から来たものなのかは分からなかった。だが、イオリは動けずにいた

 

(コイツは、とんでもない化け物だ…)

 

「おい、どうなんだ?」

 

「そ、そうだ」

 

そうイオリが言うとヒョウガはイオリに対して言った

 

「お前らは、俺の大切な場所を壊した。だから、僕もお前らを壊すよ」

 

そう言い、ヒョウガは風紀委員会との戦闘を始めた。

 








誤字脱字報告等よろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。