【TS】神様のミスで死にましたが、補償内容が羞恥プレイなんですけど 作:もろきゅー
今年もよろしくお願いします(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”
のぼせる前に出る。
これが大事だ。
気持ちいいからって調子に乗って長湯すると、出た瞬間に世界がぐらんぐらん揺れる。
体が回復中だからこそ長湯は危ない。
俺たちは名残惜しさを引きずりながらも、湯船を出て、身体を拭いて、脱衣所で着替えた。
(……ふぅー、生き返った)
服を着ると、ようやく心が落ち着く。
ティナとノノは当然のように着替えを終えていて、俺だけが妙に手間取っている気がした。
いや、仕方ないだろ。女の子と同じ脱衣所にいる時点で、俺の精神は常時不安定なんだよ。
こればっかりは慣れる気がしない。慣れたら慣れたで、それはそれで別の問題が発生する気がする。
心のどこかで男としての感覚が残ってる以上、この違和感は消えないんだろう。
浴場の扉を出ると、宿の廊下の静けさが戻ってきた。
さっきまで湯気の中にいたせいか、空気が少しひんやり感じる。
ノノが先導して、裏口の方へ戻っていく。
「お礼言って帰ろー!」
「……確かに挨拶はしといた方がいいな」
高級宿の風呂に特別に入れてもらったわけだし、礼儀は大事だ。
(というか、本当にこんな高級そうな場所に、俺みたいなのが入っていいんだろうか)
そんな不安を抱えながら裏口のところまで戻ると、あの女性がちょうど帳簿みたいなものを見ていた。
俺たちに気づくと、ふわっと笑って顔を上げる。
「あら、もうお帰り? ゆっくりできたかしら」
ノノがにこにこしながら頭を下げる。
「ありがとうございました! 今日もすっごく気持ちよかったです!」
俺もティナも、習って頭を下げた。
「本当に助かりました。ありがとうございます」
俺が言うと、女性は嬉しそうに目を細める。
「ノノちゃんとお友達なら、いつでも歓迎よ~。またいつでもいらしてね」
……優しい。というか、こういう言葉を自然に言えるのが大人だ。
(いいなぁ……俺もいつか、こういう余裕のある人間になれるだろうか……)
前世では、こういう気遣いができる人間になる前に死んでしまった。
今度こそ、ちゃんとした大人になれたらいいんだけど。
ノノが「また来ますねー!」と元気に言って、俺たちは宿を出た。
白百合の止まり木の外に出ると、街の音が戻ってくる。石畳の靴音、荷車の軋む音、どこかの店から漂う匂い。
空が明るい。
まだ昼前、って感じの時間だ。
ノノが大きく伸びをした。
「はー……お風呂って最高だね……!」
ティナも少しだけ頷く。
「……うん。気持ちよかった」
俺も心の中で全力で同意していた。
ノノがこちらを見て、急に顔を輝かせる。
「ねえねえ、二人とも。アウラちゃんの身体の調子が良いなら、お昼ごはんでも行かない?」
「昼飯?」
その言葉だけで胃が反応した。さっきまで湯で温まっていたせいか、空腹が急に顔を出してくる。
ティナが俺の顔を見る。
「どう? 無理しない方がいいんじゃない」
真面目に心配する顔だ。素直にありがたい。
俺は肩を回してみる。足を軽く動かしてみる。痛みはない。ふらつきもさっきよりマシだ。
「さっきより体調いい。大丈夫だと思う。……俺も昼行きたいし」
ノノがぱっと笑った。
「よーし! じゃあ美味しい所に案内するよー!」
ティナが小さく息を吐く。
「……あんた、食欲は戻るの早いわね」
「回復中だからな。栄養が必要なんだよ」
俺が言うと、ノノが「そうそう!」と大げさに頷いた。
俺は両側から手を貸してもらいながら、街を歩くことになった。
(なんかこれ、介護されてるみたいで申し訳ない……)
でも現実問題、少しふらつく瞬間がある。風呂で温まった分、油断すると足がもつれる。
支えてもらえるのは素直に助かる。
それに、こうして支えてもらいながら歩くのも──悪くない。
前世じゃ、こんなふうに誰かに支えられることもなかったし。
(……いや、センチメンタルになるな。腹が減ってるだけだ)
歩くこと数分。
少し小洒落た雰囲気の店の前に着いた。
木の看板。控えめな装飾。窓の向こうに見える、温かい灯り。
看板にはこう書いてある。
──香草庵。
「じゃーん、ここでーす!」
ノノが両手を広げて得意げに言う。
「香草庵……」
名前からして、もう腹が減る。
香草って単語だけで味が想像できるのずるい。
店の前に立つと、いい匂いが漂ってきた。
焼いた肉の匂い、スープの匂い、香辛料の匂い。混ざってるのに喧嘩してない。
俺の腹が「ぐぅ」と鳴りかけた。
中を覗くと、結構繁盛している。客が多い。笑い声も聞こえる。活気があるのに、うるさすぎない。
(いい店だな……)
ノノが一番最初に店に入った。
「こんにちはー!」
声が通る。
店内の空気が一瞬でノノを受け入れる感じがした。常連ってこういうことか。
声を掛けられた店員──というか、料理を作っていた男性が顔を上げる。
キリッとした顔立ち。手際が良い。忙しそうに鍋を振っていた手を止めて、ノノに向かって笑った。
「ノノさん、こんにちは。今日は納品の日ではなかったですよね? どうかされましたか」
ノノが少し嬉しそうに頬を緩める。
「今日は友達と一緒に、お客さんとして来ました!」
男はニコリと笑った。
「そうでしたか。ありがとうございます。席に案内させますね」
そう言うと、他の店員に軽く手を上げて合図し、すぐに料理へ戻る。切り替えが早い。
職人ってこういう感じだ。
(プロの動きだな……かっこいい)
案内の店員は若い女性で、にこやかに頭を下げた。
「こちらへどうぞ」
俺たちは案内されて席へ向かう。
途中で見える厨房がすごかった。
従業員がテキパキ動いて、皿が流れて、客が笑って食べている。いい雰囲気だ。
ノノが小声で言う。
「ここのお店もお客さんなの。いつも食材とかを仕入れてもらってるんだよね」
「ノノ、顔が広いな……」
「えへへ。商人だからね!」
胸を張るノノ。
(こういう人脈を持ってるのって、すごいことだよな……)
俺も前世で、もっと人との繋がりを大事にしてればよかった。
仕事ばっかりで、気づいたら異世界に来てたし。
案内された席は店の中がよく見える、いい席だった。
壁際で落ち着くのに、厨房も見える。しかもさっきのキリッとした男性も見える位置だ。
隣の席の客が食べている料理が目に入る。
肉料理。魚料理。サラダ。スープ。パン。
どれもこれも美味しそうな見た目と匂いをしていて、俺の胃が急に忙しくなった。
(腹が……腹が減る……)
視覚と嗅覚が、俺の理性を総攻撃してくる。
ティナもメニューらしきものを手に取って、眺めている。
ノノは楽しそうに「これも美味しいよー」と指を差している。
「ここは何を食べても美味しいんだよ~。全部おすすめ!」
全部おすすめって言い切る店は信用できる。常連がそう言うならなおさら。
ティナがメニューを見ながら、ノノに聞く。
「ノノは何を頼むの?」
「んー……私はね、この魚のセットにしようかなぁ」
ノノが指差したところに、聞いたことのない名前が書かれていた。
──ルミナスフィンの香草焼きセット。
(ルミナス……フィン? 魚? 光る? フィンってヒレ?)
異世界の食材名は、いつも想像力を試してくる。
「じゃあ私もそれでいいわ」
ティナがあっさり言う。
「えっ、即決か」
「ノノがすすめるなら外れないでしょ」
信頼が厚い。
俺も頷いた。
「じゃあ俺もそれで」
聞いたこともない魚──いや、魔物かもしれない。動物なのかもしれない。どっちでもいい。
美味しいなら正義だ。
店員を呼んで注文を伝える。
料理が来るまでの間、三人で楽しく談笑していた。
……いや、最初は普通に談笑していた。
ノノが唐突に変な方向へ舵を切るまでは。
「そういえばさー、ティナちゃんってカイトくんとどこまで進んでるの?」
ティナが、目に見えて固まった。
「ちょ、ちょっと何言ってんの!?」
ティナの顔がみるみる赤くなっていく。
あの気丈で強気なティナが、分かりやすく動揺している。
(おお……これは……いいものを見た)
いや、見ちゃいけないものを見た気もするけど、これは正直面白い。
俺の中の意地悪心が、むくむくと頭をもたげてくる。
ノノはけらけら笑う。
「だってさー、ティナちゃん見てたらわかるよ? カイトくんのこと好きでしょ~?」
「す、好きとか……そういうんじゃ……!」
「その割には、カイトくんに厳しいからどうなってるのかなって気になっちゃって!」
ノノの容赦のなさが、今日一番輝いている。
ティナは机に手をついて、必死に反論しようとするが、言葉が出ない。しどろもどろだ。
(若いっていいなぁ)
……いや、俺も今の身体は若いはずなんだけど。中身が全然若くない。
青春を感じるのは外側じゃなくて内側なんだな、って思う。
前世の俺は、こういう恋愛話で盛り上がることもなかったし。
俺もつい口を挟む。
「俺も気になるな」
「アウラまで何言ってんの!?」
ティナの顔がさらに赤くなる。
ノノがニヤニヤして続ける。
「ねえねえ、ティナちゃん。カイトくんのどこが好きなの?」
「や、やめてってば!」
「えー? 聞きたい聞きたい」
俺も頷く。
「聞きたい」
「……あんた達、ほんと……!」
ティナは恥ずかしそうに視線を泳がせ、少しだけ声を小さくした。
「それは……その……昔からずっと優しくて……いざっていう時は、ちゃんと私を守ってくれたりする所……」
……あ、これは。
(ガチだ)
幼馴染との恋愛。王道中の王道じゃないか。
ノノが「ティナちゃんかわいいなー!」と叫び、俺もつい「おお……」と声が漏れた。
「うるさいっ!」
ティナが顔を真っ赤にして、今度は逆襲に出る。
「そういうあんた達はどうなのよ!」
矛先がこっちに来た。
俺は即答した。
「俺はそういう話全然ないから」
ぴしゃりと言う。
ティナが目を細める。
「……あんた、ヴァンに凄く好かれてるけど。全然タイプじゃないわけ?」
「全然」
即答。
(すまんなヴァン。いくらイケメンでも男には興味ないんで)
というか、俺元男だし。そっちの気は一切ない。
ティナが呆れた顔をする。
「あれだけあんたの為に動いてたのに、可哀想」
(本当に申し訳ないとは思ってる。思ってるけど、どうしようもない)
心の中で手を合わせる。ヴァンには悪いが、俺の恋愛対象は女性だ。この身体がどうであれ、中身はそう簡単に変わらない。
ティナが今度はノノを見る。
「じゃあノノはどうなのよ」
ノノはさらっと言った。
「私は好きな人いるよ~」
俺とティナが同時に固まった。
「……え?」
「……は?」
ノノがにこにこしている。
(マジで!? ノノに彼氏が!?)
俺は思わず身を乗り出した。
「誰が好きなの?」
ティナも同じ顔で聞く。
「誰よ?」
ノノが口を開こうとした──その時。
料理が運ばれてきた。
さっきノノに話しかけていた、キリッとした男性が皿を持って現れた。
「おまたせしました。こちら、ルミナスフィンの香草焼きセットになります」
皿が並べられる。
焼き魚──いや、見た目は確かに魚だが、鱗の色が少し不思議だ。
淡く光るような、銀に近い青。香草とスパイスの香りが立ち上って、鼻が幸せになる。
付け合わせの野菜も彩りが良い。スープの器から湯気が上がり、パンは焼きたてらしく香ばしい。
(これ絶対うまい……)
俺が心の中で叫んだ瞬間、男はノノの肩に手を置いた。
「皆さんにドリンク、サービスしておきますね」
そして──パチッ、とウィンク。
ノノが微笑んで返す。
「ありがとうございます。レックスさん」
その笑顔が、さっきまでとは明らかに違う。柔らかくて、少し照れたような──
(レックス……?)
ティナと俺が同時に、ノノを見る。
レックスが去っていく背中を見送りながら、ノノは嬉しそうに頬を緩めた。
「えへへ。あの人が好きな人のレックスさん」
ティナと俺の口から、同時に言葉が出た。
「……付き合ってるの?」
ノノは元気よく頷いた。
「うん!」
即答。
潔い。
(マジか。ノノ、彼氏持ちだったのか)
でも次の言葉で、少しだけ表情が曇る。
「でもね、お互い仕事が忙しくて、中々ゆっくり会えないんだよねぇ」
寂しそうに笑うノノ。
それが妙に大人っぽく見えて、俺は少しだけ胸がきゅっとなった。
(そうか……ノノも、色々抱えてるんだな)
いつも明るくて元気なノノだけど、こういう一面もあるんだ。
「だからこういう時にお店に来て、少しでも会えたらなっていうのと……二人に紹介したかったのもあって、お店に来たんだ~」
ノノが照れくさそうに笑う。
ティナが小さく息を吐いて、柔らかい顔になった。
「……そうなんだ」
俺も頷く。
「いいな。ちゃんと好きな人がいて、ちゃんと付き合ってるって」
ノノはぱっと明るくなって言った。
「でしょ! さぁさぁ、冷めちゃう前にご飯食べよう~!」
そう言われて、俺たちはスプーンとフォークを手に取った。
まず一口。
ルミナスフィンの香草焼き。
──うまい。
香草の爽やかさと、スパイスの刺激。白身はふっくらしていて、脂がしつこくない。
なのに旨味が濃い。口の中でほどけて、胃が喜ぶ。
(異世界に来て一番美味しいかもしれない……)
スープも美味い。サラダも美味い。パンも美味い。
全てが完璧だ。
(生きててよかった……)
ティナが黙々と食べている。普段は食事中も警戒してそうなティナが、今は素直に美味しさに身を任せている感じだ。
ノノは幸せそうに頬張って、時々厨房の方をちらっと見る。視線の先にはレックスがいる。
(なるほど……これが……恋か)
俺はスープを飲みながら、妙に感心してしまった。
(うーん……二人とも青春してるなぁ……)
俺の人生にも、こういう"普通の幸せ"があったら良かったのに。
いや、これから見つければ良いんだ。
かわいい彼女を作って、デートして──
……待て。
(俺、女の子だった)
現実が殴りかかってきた。
いや、分かってる。分かってるんだけど、つい忘れそうになる。
この身体での「普通の恋愛」って、一体どうなるんだ?
女の子同士の恋愛? それとも男と付き合う? いや、それは無理だ。中身が男だし。
(……考えるのやめよう。腹が減ってる時に考えることじゃない)
俺は思考を放棄して、目の前の料理に全集中することにした。
食べながら、俺はノノに聞く。
「ノノ、レックスさんとはどうやって知り合ったんだ?」
ノノが少し照れたように笑う。
「注文もらって、納品に来てる内に親しくなって~。最初はね、レックスさん怖そうだなって思ってたんだけど、ちゃんと話すと優しくてね」
「確かに仕事してる時はキリッとしてるけど、笑うと柔らかい感じがするな」
俺が言うと、ノノが嬉しそうに頷く。
「でしょー!」
ティナが口元を拭きながら言う。
「……ノノ、幸せそうで何より」
「えへへ……」
ノノが照れる。
俺はその光景を見て、思わずにっこりしてしまった。
(いいなぁ、こういうの)
平和で、温かくて、普通の日常。
前世では味わえなかったものが、ここにはある。
俺がそんなことを考えていると、店の扉が開いて、冒険者らしい数人が入ってきた。
装備の音。擦れた革の匂い。日焼けした顔。
彼らは近くの席に座ろうとして──俺を見て止まった。
「あぁ! この間は助かりました! ありがとうございます!」
……え。
俺は口に入れたパンを危うく噴きそうになった。
(え、俺?)
冒険者の一人が頭を下げる。
「もう絶対死んだと思ったのに、こうして美味しい飯食えるのもあなたのお陰ですよ!」
別の冒険者も興奮気味に言う。
俺は照れて視線を逸らした。
「いや……気にしなくていい。たまたまだ」
「たまたまじゃないっすよ! 命の恩人っす!」
勢いがすごい。
すると、別の冒険者が言った。
「桃姫さんのお陰で死ななくてすんだんで、飯くらい奢らせてくださいよ!」
……桃姫?
俺は聞き慣れない単語に、脳が止まった。
「……桃姫?」
冒険者たちが笑う。
「バカ、まだ決まってないだろ!」
「俺はスカルクイーンの方に一票だぜ!」
……スカルクイーン?
(何それ。魔剣の名前? 呪いの称号?)
冒険者が胸を張って言う。
「ともあれ、お連れさんの分も奢りますんで! 好きに食べて下さい! 命の恩人に飯を奢れるなんて光栄ですよ!」
俺は手を振った。
「いやいや、そこまでしなくていいって!」
でも冒険者たちは引かない。むしろ押してくる。
ティナが、俺の耳元で小声で説明してくれた。
「あんた、この間の手柄で冒険者ランクが上がるらしいわよ」
「……マジで?」
ティナは続ける。
「銅から銀に。で、銀になると二つ名がつくの」
「ああ……なるほど。そういうやつか。って言うか一気に銀まで上がるのか」
(二つ名……ヴァンでいう"森渡り"みたいな感じか)
「で、その候補の一つが桃姫。もう一つが……髑髏の女王。スカルクイーンって噂になってたわよ」
俺は固まった。
髑髏の女王。
ダサい。ダサすぎる。なんでRPGの中ボスみたいな名前なんだ。
魔王四天王の一人とかで出てきそうな名前じゃないか。
しかも弱そう。
「スカルクイーンって……?」
ティナが目を逸らした。
「……あんたの装備、髑髏ついてるでしょ。魔剣にも、あの……鎧にも……」
魔剣とハイレグアーマーの髑髏。
確かについてる。ついてるけどさぁ……。
(それで"女王"って……センスが壊滅的すぎるだろ……)
俺は必死にもう一つの方に希望を求める。
「……桃姫って、どういう意味なんだ」
ティナがさらに顔を背けた。
「……あんた、皆の前であの目立つ鎧着て戦ってたでしょ」
「うん」
「……ほら、あの鎧ってお尻、丸出しだから。桃姫って……」
俺の脳内で、何かが弾けた。
「嫌だ!!」
俺は頭を抱えた。
冒険者たちは「ははは!」と笑っている。
ティナは呆れ顔でスープを飲む。
ノノは「桃姫かわいいじゃん!」と無邪気に言う。
「かわいくない!!」
俺は全力で否定した。
スカルクイーンは嫌だ。桃姫はもっと嫌だ。
どっちも俺の人生に不要な名札だ。
二つ名とか要らないから、頼むから噂のままで終わってくれ……。