ミカが格ゲー好きだったら   作:照喜名 是空

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二撃目「影響」

 

「それでエデン条約についてですが……本当にいいんですかミカさん?」

「んー、まあ仕方ないかなあ。連邦生徒会長と殴り合って負けちゃったからね☆試合の結果は絶対だよ」

「そういうものなんですか……?」

 

 今日もティーパーティーテラスでお仕事だよ。

 今回の書類はエデン条約関係かー。

 気は乗らないけど負けちゃったからね。でも本当に強くて楽しかったなあ……

 

「ナギサ、ミカにそれを聞いても無駄だよ。ミカは確かに脳みそまで筋肉だけど、だからこそ約束した事はちゃんと守るよ」

「そうだといいのですが……しかしアリウス派閥を組み込むのはかなりの無茶が……」

「私も無茶だと思うけど、ゲヘナの子たちと同盟するのも同じくらい無茶だからもう誤差だよ!」

 

 今アリウスとは戦争状態なんだよね。

 昔会ったサオリちゃん、助けてあげたいんだけどな……

 でも段取りって大事だから。

 

「ミカ、君が壁を破ってアズサを取り押さえたからだよ。おかげでもうぜんぶめちゃくちゃだ」

「えー、でも正面から宣戦布告して平押しで征服したほうが後腐れないと思うけどな」

「正義実現委員会が動いてくれるか怪しいんですよ……?当然シスターフッドは静観ですし……」

「攻め込まれればみんな動くんじゃない?」

「それは、そうですが……うう」

 

 ナギちゃんお腹痛そうだね。ごめんね?

 でもゲヘナと同盟ってわがまま1個通すんなら私もアリウス併合ってわがまま1個通すね?

 セイアちゃんは……まあ、いいや。

 それはそうとプロテインとろうね?元気になればセイアちゃんもファイトに連れて行こう。

 そしたらたぶんいい線いくよ。

 

「でも楽しみだなあ。一度やってみたかったんだよね、軍団対一の戦い」

「まさか全員殴るつもりですか……?正気ですか?」

「でもなんとかなっちゃうんじゃないかなあ。なんだかそんな気がするよ」

「セイアさんまで!」

 

 楽しみだよね軍隊式格闘術。

 アズサちゃんもいい感じだったけど、もっと強い子はいる感じだしね。

 

「それにしてもアズサさんの保護はどうしましょうか……ティーパーティー以外の派閥とも交渉しなければいけませんし……」

「それだけどね、私にいい考えがあるんだ☆」

「また始まったよ」

 

 セイアちゃん、日に日に遠慮が無くなっていくよね。

 その距離感は好きだけど、そろそろ殴るよ。絶対いい線行くと思うんだよね。

 予知で疲れてなければメチャクチャパワフルだし。体格差を覆す何かがある気がするんだよ。

 

「まずね、適当にいい感じの部活を作って各派閥から武闘派を集めるの」

「なるほど、そこにアズサさんをついでに入れてしまえば、ということですか……各派閥からはいざという時代行する人がいる立場の人を集めることもできますものね」

「そうそう!名前はストリートファイト研究会とかでさ!」

「ミカさん!」

「名前はともかく、本当にやられたら困る指揮権のある生徒を外すならありじゃないかな。たしかに交流にもなる」

「セイアさん!?」

「決まりだね!」

「たしかに二対一になればそうなりますが……ううっ」

 

 結局「護身術研究部」になったよ。解せない☆

 まあでもナギちゃんの胃にあんまり負担かけるわけにもいかないしね。

 言い出しっぺの法則ってことで私が部長!勧誘も私!ってことになったよ。

 

「そういう訳で悪いんだけど2,3人ちょ~っとだけ兼部してもらえないかな?」

「はあ……それよりもその恰好は……?」

 

 今日もタンクトップにスパッツ姿だよ!

 さすがに素手はまずいかなって思ったからグローブしてるけど。

 ツルギちゃん相変わらず私の前だとテンション低いね!

 

「一応私が部長ってことでさ!デモンストレーションに一手どうかな!?」

「……結果がどうあれ、面倒なことになると思います。私は、手加減は苦手です」

 

 まあそうだよね!正実の長が守るべきティーパーティーの長に負けたってなったら面目丸つぶれだし、勝っても大人げないとか言われるもんね!

 まあパテルの場合はそういうの言ったら即私が来ることになるけど。

 あと手加減って八百長持ちかけてると思われてるのかな?

 

「手加減は大丈夫だよ!それに合法的にティーパーティー殴れるのはこの機会しかないよ」

「……あまり我々を舐めないでもらいたい。あなたの「趣味」はあくまで我々の「配慮」の上にあります」

 

 まあバレてるよね!バレてないわけないよね!ごめんね!

 

「うんだからね、その分殴っていいよってわけ」

 

 ツルギ委員長がじわじわ顔を近づけてくる。ハスミちゃんもあわあわしながらやっちまえって顔してるね。

 いいね、イライラしてる感あるよ!一度殴ってみたかったんだよね正実の最強!

 

「……どうしても、というのであれば」

「じゃあ決まりだね」

「それで、試合はいつ……」

「それはね」

 

 私は握手をする感じで近づいて、両腕を良い感じに優雅につかんで……

 キス距離で顔を近づけて……

 

「へ、へぁぁ!?」

「今、ここでだよ!!」

 

 足払いをかけて窓から外にほうり投げた!

 私も続いて飛び降りる。まあ正実の事務所の二階からなら大丈夫でしょ。

 おっと、対空バク転蹴りが来たね!足でガードしたけどすごい威力だよ!

 私が回転して衝撃逃すしかないもん!

 

「い、い、良い度胸だぁあ……!!お望み通り派手に遊んでやるよぉ!」

「まずはありがとう……だから、殴るね☆」

 

 私が着地すると同時にツルギちゃんが腕を広げて吠えた。

 わあ!ジュリの風水エンジン発動か、KOFの庵の八稚女みたいだね!

 リアルで見ると感慨深いな~。テーマパークに来たみたいだよ!

 

 こうして、ティーパーティーパテル派ホスト聖園ミカVS正義実現委員会委員長剣先ツルギのカードが実現したよ!

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