「今すぐ輪廻‼︎」   作:yyyog20120917

1 / 1
0回目〜2回目

私は、君のことが好きになった。

 

ただ、結ばれる気配もないのに。

 

好きなのに。 大好きなのに。

 

君は、私のことを見ていない。

でも、目が離せない。

廊下ですれ違うたびに、胸が痛くなる。

名前を呼ばれるたびに、心が跳ねる。

 

それで、結ばれないのなら、壊しちゃえばいいんだ(ルビ 輪廻させればいいんだ)って思った。

 

 

最近、久美の行動が変だ。

 

観察するような、慈愛に満ちた目のような。

まるで、自分しか知らないことを知っているかのような。

 

それはそうと、通学時に視線を感じるような……。

まぁ、そんなことは今関係ないか。

 

結衣と視線を会わす。

結衣は、前の席の、クラスで一番かわいい子だ。

 

それと同時に、背筋に刺さるような、冷たい視線が当てられた。

その先を見る。

 

久美だ。

 

嫉妬と決意が混ざったような眼だった。

 

その瞬間、時が止まった気がした。

 

「では、ここを出席番号1……0番、奏」

 

「あ……はい!」

 

再び時が動き出した。

 

だが、その目は何かを決めた光を帯びている。

僕の心臓が、普段より速く鼓動するのを感じた。

 

――2日後。

 

私は、放課後の空き教室に、奏を呼び出した。

 

「ねえ、久美、なんでこんなとこに呼び出し」

 

奏の言葉を遮るように、久美は言う。

 

「奏は、私のこと……好き?」

 

しどろもどろに成りながら、そんなことない、と言う。

 

「やっぱり、今回は結ばれないんだね……」

 

そう言うと、久美はどこからともなく取り出した、鈍器のようなものを奏に突き立てた。

 

 

教室に、ドンッっと鈍い音が響いた。

 

「ぐはっ……久美、なんでこんなことを……」

 

「言ったじゃん、結ばれなかったら……で、指切りしたじゃん」

 

久美は続ける。

 

「これは、その約束を破ったからだよ?」

 

おかしいと、言おうとした瞬間に、すでに、意識は絶え絶えになっていた。

 

意識が完全に途切れる前、何かが見えた。

 

それは、久美が持っていた鈍器で、久美自身のことを殴って、殺そうしていた。

 

「どう……して?」

 

彼女は、何かをつぶやいていた。

 

「これで……これで、メタモルフォーゼできる……」

 

そんなことを考える間もなく。

意識は途切れてしまった。

 

 

1

 

俺は、教室で起きた。

……いつの間に寝ていたんだ。

何故か直前の記憶がない。

 

あっ、ノートとらないと……。

 

そう思った瞬間、チャイムが鳴ってしまった。

 

机の中をのぞき、さっきの授業の教科書とノートをしまい、次の時間の準備をして、俺はとある子の席に行く。

 

彼女の名前は、輪堂結衣と言う。

幼馴染みで、仲のよい子だ。

 

そんな、結衣と他愛のない話を広げていると。

 

何やら視線を感じた。

首筋が凍るような、冷たい視線だ。

 

もう一人の幼馴染み、神ヶ原久美だ。

幼馴染みとは言いつつ、あまり話したことはない。

 

ただ、その視線は。そう簡単に振りほどけるものではなかった。

 

その視線に負けて、結衣と話すのを止めた。

だが、さっきの顔つきとは違う、嫉妬でも、怒りでもない恍惚としたような顔をしていた。

 

しかも、その目には光がなかった。

 

正直言って、怖い。

それでも、久美はその顔から、表情は変わらなかった。

 

 

また結ばれなかった。

 

何で君は結衣を選ぶの?

 

私が間違っているの?

どうして?

 

そんなの、憂いじゃないか。

 

 

まあいい。

私が想像するように結ばれるまで、何回も、何万回も、やりなおさせればいいのだから。

 

――1週間後。

 

久美は、奏を放課後の空き教室に呼び出した。

 

「ねえ、どうしたの?」と奏は聞いた。

だが、久美は、その質問には答えなかった。

 

「今回も結ばれないね……」

 

「え?」

 

どういうことなのかと奏は聞く。

 

やはり、その問いには答えなかった。

 

「でも、もう1回やり直せるね」

 

その瞬間、彼女の制服は、まばゆい光に包まれ、眩しい色の、魔法少女のような服装に変わっていた。

 

「今すぐ輪廻!!」

 

奏に向けられたステッキは、抵抗する間もなく、奏の腹部に刺さる。

 

「ぐっ……」

 

「今回も結ばれなかったね」

細い声は、誰も居ない教室に響いた。

 

 




これは書きかけです。書けたら随時追加致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。