「今すぐ輪廻‼︎」   作:yyyog20120917

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0回目〜2回目

私は、君のことが好きになった。

 

ただ、結ばれる気配もないのに。

 

好きなのに。 大好きなのに。

 

君は、私のことを見ていない。

でも、目が離せない。

廊下ですれ違うたびに、胸が痛くなる。

名前を呼ばれるたびに、心が跳ねる。

 

それで、結ばれないのなら、壊しちゃえばいいんだ(ルビ 輪廻させればいいんだ)って思った。

 

*

 

最近、久美の行動が変だ。

 

観察するような、慈愛に満ちた目のような。

まるで、自分しか知らないことを知っているかのような。

 

それはそうと、通学時に視線を感じるような……。

まぁ、そんなことは今関係ないか。

 

結衣と視線を会わす。

結衣は、前の席の、クラスで一番かわいい子だ。

 

それと同時に、背筋に刺さるような、冷たい視線が当てられた。

その先を見る。

 

久美だ。

 

嫉妬と決意が混ざったような眼だった。

 

その瞬間、時が止まった気がした。

 

「では、ここを出席番号1……0番、奏」

 

「あ……はい!」

 

再び時が動き出した。

 

だが、その目は何かを決めた光を帯びている。

僕の心臓が、普段より速く鼓動するのを感じた。

 

――2日後。

 

私は、放課後の空き教室に、奏を呼び出した。

 

「ねえ、久美、なんでこんなとこに呼び出し」

 

奏の言葉を遮るように、久美は言う。

 

「奏は、私のこと……好き?」

 

しどろもどろに成りながら、そんなことない、と言う。

 

「やっぱり、今回は結ばれないんだね……」

 

そう言うと、久美はどこからともなく取り出した、鈍器のようなものを奏に突き立てた。

 

 

教室に、ドンッっと鈍い音が響いた。

 

「ぐはっ……久美、なんでこんなことを……」

 

「言ったじゃん、結ばれなかったら……で、指切りしたじゃん」

 

久美は続ける。

 

「これは、その約束を破ったからだよ?」

 

おかしいと、言おうとした瞬間に、すでに、意識は絶え絶えになっていた。

 

意識が完全に途切れる前、何かが見えた。

 

それは、久美が持っていた鈍器で、久美自身のことを殴って、殺そうしていた。

 

「どう……して?」

 

彼女は、何かをつぶやいていた。

 

「これで……これで、メタモルフォーゼできる……」

 

そんなことを考える間もなく。

意識は途切れてしまった。

 

 

1

 

俺は、教室で起きた。

……いつの間に寝ていたんだ。

何故か直前の記憶がない。

 

あっ、ノートとらないと……。

 

そう思った瞬間、チャイムが鳴ってしまった。

 

机の中をのぞき、さっきの授業の教科書とノートをしまい、次の時間の準備をして、俺はとある子の席に行く。

 

彼女の名前は、輪堂結衣と言う。

幼馴染みで、仲のよい子だ。

 

そんな、結衣と他愛のない話を広げていると。

 

何やら視線を感じた。

首筋が凍るような、冷たい視線だ。

 

もう一人の幼馴染み、神ヶ原久美だ。

幼馴染みとは言いつつ、あまり話したことはない。

 

ただ、その視線は。そう簡単に振りほどけるものではなかった。

 

その視線に負けて、結衣と話すのを止めた。

だが、さっきの顔つきとは違う、嫉妬でも、怒りでもない恍惚としたような顔をしていた。

 

しかも、その目には光がなかった。

 

正直言って、怖い。

それでも、久美はその顔から、表情は変わらなかった。

 

*

 

また結ばれなかった。

 

何で君は結衣を選ぶの?

 

私が間違っているの?

どうして?

 

そんなの、憂いじゃないか。

 

 

まあいい。

私が想像するように結ばれるまで、何回も、何万回も、やりなおさせればいいのだから。

 

――1週間後。

 

久美は、奏を放課後の空き教室に呼び出した。

 

「ねえ、どうしたの?」と奏は聞いた。

だが、久美は、その質問には答えなかった。

 

「今回も結ばれないね……」

 

「え?」

 

どういうことなのかと奏は聞く。

 

やはり、その問いには答えなかった。

 

「でも、もう1回やり直せるね」

 

その瞬間、彼女の制服は、まばゆい光に包まれ、眩しい色の、魔法少女のような服装に変わっていた。

 

「今すぐ輪廻!!」

 

奏に向けられたステッキは、抵抗する間もなく、奏の腹部に刺さる。

 

「ぐっ……」

 

「今回も結ばれなかったね」

細い声は、誰も居ない教室に響いた。

 

 




これは書きかけです。書けたら随時追加致します。
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