ここだけレグルスがねこと一緒にいて幼馴染ちゃんも幸せな結末を迎える世界線です。よろしくおねがいします。 作:ねえ、おなまえは?
れぐるすはその日、新しいお嫁さんを迎えてきました。
白とも銀ともとれる髪色の、かわいい、清純そうな顔の女の人でした。
ねこは、お休みの日だったので、幼馴染のあの子のお墓にお花を供えに行く事を伝えると、僕も、今度一緒に行くよ、と、懐かしそうな顔をして、じゃあ帰ったら彼女を紹介するよ、と言っていましたから、そうさせてもらいました。
空を跳ねていくので、わんぴーすたいぷの服では恥ずかしいですね、もう殆ど着る機会がなくなっていたさろぺっとたいぷの服に着替えます。
かなり離れていますから、とん、とん、と空を跳ねて、夕方過ぎにようやく着きました。
いえ、途中で周辺の町で買い物や美味しい物を食べて、過ごしていたので、本当ならもっと早く着いていたはずなのですが。
彼女のお墓は綺麗なままでした。
周りにはあの頃と同じ色とりどりの花が群生していました。
そっと手を胸の前で組んで、彼女との思い出を惟いみて、祈ります。
ねこは、あなたの側に居ますよ。
ねもふぃらに似た花を生成して、彼女のお墓に供えます。
夕日が沈みかけて、空間全体がおれんじ色に包まれていて、幻想的でした。
彼女のお墓の隣に座ってぼんやりながめていたら、あっという間に夕日は沈んで、満月ときらきら光るお星さまが出てきました、思ったより遅くなってしまったので、帰りは少し速さを上げなくてはいけないなぁ、と、くつで地面をとんとん、と叩きます。
さて、と跳ぼうとしたとき、ざわり、と胸騒ぎがします。
何、何だ?
ねこはぐっと姿勢を低くして、警戒態勢を取ります、耳を澄ませて、木の葉が落ちる音1つも逃さない様に、何かがあってもすぐ対処できる様にします。
違う。待て、これはねこに対する脅威じゃない、これは、れぐるすの身に危機が迫っているのでは、と思考を巡らせます。
れぐるすの場所は、屋敷、じゃないな、外か、"SCP-910-JP"しんぼる。
すぐに空気を踏み締めて、れぐるすの元に跳ぶ態勢に入ります。
その時、ふと、彼女に呼び止められた様な気がして振り返ります。
"本当の本当に最期のお願い、彼が独りぼっちにならないように側に居てあげて、できるなら助けてあげてね"
彼女の最期のお願いが想起された、その時。
銀のはんどべるが、優しく鳴るのを聴きました。
あぁ、大丈夫です、大丈夫ですよ、安心してください。
ねこは居ます。
れぐるすの側に居ます。
レグルスはラインハルトたちとの戦いにどんどん不満が募っていた。
完璧で完全な存在である僕には攻撃が効かないということが、何度繰り返しても分からないのか?
取るに足らない知能しかないくせに、ちょこまかと動き回ってうざったい。
こちらが攻撃してもなかなか決定打に欠ける事もまったくもって気に食わない。
そう思っている時だった。
スバルがラインハルトへ叫ぶ。
「そいつの心臓が動いているか、確かめてくれ!」
――は?
スバルを鋭く睨みつける。
憎たらしい、感情が溢れる。
どうでもいい所で勘が冴えるのも気に食わない!
そこへラインハルトからの一撃が腹に入る。
まぁ?意味なんて無いんだけれどさぁ、誰でもそんな事をされたらむかつくよね。
「よそ見をするなんて、頂けないね」
勘違いするなよ、剣聖。
ラインハルトの首を掴み、ぎりぎりと締め上げ、持ち上げながら、続ける。
「遊んでやっていたのは、僕の心の広さと余裕のおかげだ。でも、優しい僕にだって限度があるんだからさあ!」
「どうやら……スバルの推測は正しかったらしい」
レグルスが目先の怒りに支配されながら喋っている間、ラインハルトはスバルに言われた通り剣の柄でレグルスの心臓を確かめていたのだ。
クソが、してやられた。
ラインハルトが言い終わるか否かのタイミングでレグルスはラインハルトの首を掴む手にさらに力を込めながら、空中に向かって投げ飛ばす。
「空に落ちる気分を味わったことはあるかなあ!?」
感情のままに叫ぶ。これでもう剣聖は戻って来られない。
次の瞬間、ラインハルトはレグルスによって文字通り、"空へ落ちていく"
空へと投げ飛ばされたラインハルトは伝心の加護を使ってスバルに推測通り、彼の心臓は動いていないという事を伝える。
逆転の一手になる、重要なピースが揃っていく。
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