ここだけレグルスがねこと一緒にいて幼馴染ちゃんも幸せな結末を迎える世界線です。よろしくおねがいします。 作:ねえ、おなまえは?
ねこです。みなさん、お元気ですか?
ねこたちは元気です。
そして、周りの人達はもっと元気です。
それはそれは、もう。ええ。
とても悪い方に。
なぁ、ねーちゃんたち、俺たちと遊ぼうぜ?
こんな別嬪さん、中々お目にかかれねぇよ。
随分きれーな見た目してんねぇ。どっかのお姫さまみてぇだ。
んで、もう1人は亜人、しかも背も高けりゃ、出るとこ出ててよぉ、純白だ、2人ともさぞかし可愛い声で鳴くんだろうなぁ!
つま先から頭のてっぺんまでじろじろと不躾に見られて値踏みされています。
れぐるすたちと別行動して、ねことえみりあさんだけで買い出しに来た結果、こうなりました。
狭い路地裏に追いやられて、立ち塞がれています。
超めんどっちいです。お前たちとは、ねこはよろしくお願いしません。
すみませんが、人を待たせております。通していただけませんか?
えみりあさんを後ろへやって、ねこが男の人たちに静かに言います。
ほらぁ、見ろ!俺が言った通り随分と可愛い声じゃねぇか、今から楽しみで仕方ないぜ、おい、俺はこっちを選ぶからな?
勝手にしろ、俺は最初から後ろの子狙いだっての、さぁて愉しもうぜ?
あー、これはだめです。だめ。あうとです。
いかがわしい雰囲気ですね、人攫いの人たちではなく、欲望の捌け口にする気の人たちですか。
いや、人攫いの人たちで、その前に自分たちも良い思いをしようという魂胆でしょう、ひとしきり愉しんだらいくらで売れるか、なんて会話が目の前で続けられています。
…はぁ。
ねこが、4人居る変態さんたちだけを狙って発狂させる事、つまり、みーむ災害を起こすのは結構なのですが"ねこのみーむ災害"だと即座に発狂して頭を地面だとか壁だとかに打ち付けてしまうので…えみりあさんが居ますから、なるたけ彼女には血だとか、おかしくなった人たちを、ねこは見せたくありません。
走り抜けられる位の時間がとれて、即座に出血だとかは無くて、でも悪い事をしているので野放しには出来ませんから…だれの力を借りたものか、記憶処理…どうしたものかなぁ、ねこ以外の、何か別の手段を、と考えていると、手首をがしっと掴まれて、ぐいっと連れて行かれそうになりました。
勝手に、触らないで、ください。
ねこの耳は後ろへ逆立って、尻尾もぶわりと膨らみます。
手を離していただけませんか、と言っても通じません。
にたにたと嗤うだけです。
こみゅにけーしょんが取れない人たちは、本当に厄介です。
仕方ない。なりふり構っていられません。
ので、みーむ災害を起こしましょう、と思った時でした。
すばるくんと、れぐるすがお前たち何をやってるんだ!?今すぐに離せ!と駆けつけてくれました。
多分、ねこたちの遅い帰りに、何かあったのかと思って来てくれたのでしょう。
助かりました、本当に優しいですね。
あぁん?んだ、知り合いが居たのかよ、って、ははっ、ひょろっちいガキが2人集まって何になるっていうんだ?
黒髪のお前はまさに役立たずですって感じだしよぉ、威勢だけ良く噛み付く奴ってさぁ、ムカつくんだよ、力量差も分からず突っ込んで来て直ぐ死ぬ奴ってこうだよなぁ!
それに白髪のお前!その目つきが気にくわねぇ。何睨みつけてんだよ。
見下しやがって、あ〜あ、若いのに白髪だなんて可哀想でちゅね〜、ジジイかよ、ぎゃははっ、どーせたいした苦労もしていないのに一丁前に髪だけ白くなって、あー、不憫不憫。
洋服だけご立派でよぉ、その平凡な顔に釣り合ってないぜ?
あ、おい。待てよ?
この子と服が揃いって事はお前、この子の兄ちゃんか弟か?
だったら尚の事笑えるぜ。
あっそ、妹ちゃんね、そう騒ぐなって。はいはい、お前には何も出来ねぇよ。
で?やられる為だけに来たってのか?馬鹿だねぇ。
あ、そうだ、こいつらぼこぼこにして、目の前でこの子たちを蹂躙するのはどうだ?
おもしれぇ、そうしよう、そりゃ良い考えだと声が上がる。
家族がやられるのをおとなしく見てると良いさ、俺たちは愉しむからよ。
すばるくんもれぐるすも怒っています。
それは当たり前の反応で、えみりあさんがそんな目に遭うなんてねこも考えたくありません。
ねこの事などどうでも良いのです。
それに、すばるくんやれぐるすを馬鹿にしたのも、ねことしては赦せないです。
ねこの事はいくらだって言ってもらって構いません。
のが、大切な家族と仲間に酷い事を言う人は、嫌い、です。
えみりあたんとねこによくそんな酷い事を言えるな、いや、間に合って良かったよ、くずが、とすばるくんが怒り、鞭に手をかけます。
れぐるすが人の妹を、あまつさえ穢そうとするなんてあり得ないと怒りに震えながら指を弾こうとするのを、少しだけ待ってください、と、制して、ねこは彼らに暴言を撤回する様に伝えます。
しかしそれすらも面白おかしく映ったのでしょう。
更に下卑た視線と言葉が飛んでいきます。
こんな奴ら俺らにかかれば瞬殺だ、だから死なない程度にぼこして、愉しんだら身ぐるみ剥いで売っちまおうぜ、残念でした〜ごみ共はそこで見ていてくださ〜いと下品な笑い声と共に馬鹿にした笑みを浮かべます。
あぁ、そうですか。
再三の忠告にも関わらず、酷い言葉をすばるくんやえみりあさん、れぐるすにかけて、酷い事をしようとして、それが赦されると思うのですね。
ねこは怒っています。ので、どうぞ力を貸してください。
対象はこの4人です、よろしくお願いします。
財団のろごまーくがくるりと現れます。ぎゅるん、と回って、現れた標識に載っているSCPは。
SCP-3123『暴言には傷がお似合い』です。
突然、彼らは呻きながら蹲って苦しみ出します。
俺は、ウォルロ・バハマ。彼女たちを陵辱しようとした挙句、その後現れた彼女たちの知り合いに酷い事を言って、ぼこぼこにして、奴隷商に売り飛ばそうとしました。友達と家族全員に俺の非行をお詫びします。
俺は、フィマス・ザウラン。彼女を自分の好き勝手に扱って、良い声で鳴かせて、悦に浸って暴力をふるいながら陵辱しようとしました。友達と家族全員に俺の非行をお詫びします。
僕は、スルベド・レイニア。助けに来た2人を馬鹿にして、痛めつけて身の程を弁えさせてから目の前でたっぷりと見せつけてやるつもりでした。友達と家族全員に僕の非行をお詫びします。
俺は、アルベルト・スラッシュ。特に気に食わない白髪の男を甚振って、妹のやられる様をまじまじと見せつけて、後悔させてやろうと思いました。友達と家族全員に俺のお詫びします。
ぶつぶつと彼らは呟きながら苦痛にもがいて、その隙に離された手を、えみりあさんと繋いですばるくんたちの方へ駆けて行きます。
あ゛、とか、ぎゃ、とか短い悲鳴が断続的に背後で聴こえます。
路地から抜ける際に振り返ると、指がめちゃくちゃな方向に折れ曲がり指の爪が全部剥がれて血塗れの手で顔を覆う人、多分両方の大腿骨を骨折して、骨が皮膚を突き破って出てきてしまっている人、手首と足首が捻れて反対を向いている人、目が零れ落ちて、眼窩や耳や鼻や口から血を吐いて蹲る4人が見えました。
えみりあさんがつられて振り返ろうとするので、目線を手で遮って、れでぃーは見ない方が良いです、と伝えて、彼らは酷い事を沢山言って、酷い事をしようとしました。
ですから、暴言には傷がお似合いなのです、と言います。
このSCPはころらど州たうぃんで発生した異常現象で、街の中の誰かを精神的に傷付けると、暴言を吐いた人にその分、暴力として返ってくる現象です。
特に子供は直ぐに暴言を吐いて相手を傷つけてしまうとか、幼い子は他人の発言や行動の意図を上手く理解できずに傷つけられたと判断して、意図せず他者に暴力が返ってくるので、そういった事をした子は大人によって間引かれる、そういう街の隠されたるーるがあるのです、確かそんな具合でした。のが、変容したこれは、ねこの居る街全体が対象にならない代わりに、発動対象を選べます。
直接罵倒してきた人は、ご覧の様な有り様にする事が出来ます。
自業自得、というやつです。
今度からはみんなで仲良く買い物に行く事になりました。
ねこは、助かって良かった、とえみりあさんやすばるくんによしよしと撫でられて、吸われて、れぐるすは僕のねこだぞ!と威嚇してねこをひっぱりあって結局えみりあさんたちとれぐるすに両側からひっつかれて落ち着きました。
小さな魔女の[現実改変]で穏やかな気持ちになれる甘い花の香りと、暖かなぶらんけっとを出して、みんなで包まりながら竜車に揺られます。
そんなある日の出来事のお話です。
誤字報告ありがとうございます、助かります…!
クリエイティブ・コモンズ 表示-継承3.0ライセンス
本小説、およびイラストはCC BY-SA 3.0ライセンスの内容に従い公開させていただいております。
SCP財団
http://scp-jp.wikidot.com/
SCP-040-JP - 『ねこですよろしくおねがいします』
by Ikr_4185
http://ja.scp-wiki.net/scp-040-jp
SCP-3123-『暴言には傷がお似合い』
by Captain Kirby
http://scp-jp.wikidot.com/scp-3123