ここだけレグルスがねこと一緒にいて幼馴染ちゃんも幸せな結末を迎える世界線です。よろしくおねがいします。   作:ねえ、おなまえは?

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ねこはもふもふです。


短編 お茶会をするねこです。よろしくお願いします。

 

ねこは気付いたら草原に立っていました。

 

見渡す限りの芝生に晴れ渡る空、大変気持ちの良い空間です。

 

 

でも、先程までみんなで林道を歩いていたはずです。

 

どこでしょう、ここは?

 

 

 

ねこの仲間が暴走してしまったのでしょうか?

 

 

うーん、芝生、青空…真っ赤な夕焼けでは無いので、『認識の鳥』…SCP-444-JPの暴走では無い事は確かでしょう。

 

SCP-8900-EX『青い、青い空?』いや、元よりこの世界は色付いていましたからそれも違いますね。えくすぷれいんど、もはや手の施しようの無い物ですし。

 

燦々と降り注ぐ太陽も、蛸の形ではないのでSCP-1808-JP『太陽蛸』でもありませんね。そもそもあれはにゅーとららいずど、異常性が無くなったのでしたっけ。

 

うぅん…?ねこは困ってしまいました。

 

 

 

すばるくんたちや、れぐるすも見当たりません。

彼らが無事だと良いのですが…。

 

 

とりあえず、ひとしきり見渡して何も無いので、ゆるりとしっぽを振って、ふらふらと歩く事にしました。ねこは好奇心旺盛なのです。

 

 

 

 

 

その時、誰も居なかったはずの後ろから声がかかりました。

 

「ようこそ、魔女の茶会へ。君は招かれた。この有意義な時間を存分に楽しむと良い」

 

耳がぴくり、と震えて瞬時にそちらへ向き直ります。

 

 

 

 

何も無かった空間に、女性が1人居ました。

 

ぱらそるのついた、白いてーぶるせっと、てーぶるの上にはお花が沢山。

薄緑の蝶々が飛び交う中、そこに居たのは白い、白い女性でした。

 

お洋服は黒のぴったりとした、喪服の様にも見える意匠の凝らされているわんぴーす。

伏せられた白く長いまつ毛の下には、知的な黒い瞳。

髪の毛はねこよりも真っ白です。

 

興味深そうにねこを見つめながらうっすらと微笑みを湛えています。

 

 

 

ねこも彼女を見つめていましたが、ご挨拶をしなければ、失礼ですねと思い、かーてしーを1つ、ゆったりと行いながら言います。

 

 

 

「初めまして。ねこです。よろしくお願いします」

 

 

ふぅん、きみはねこと言うのか、よろしく。

ボクはエキドナ。強欲の魔女、と言った方が通りが良いかな?

まぁ、そう畏まらずにそこに座ってお茶をしよう。と細く白い指を揃えて目の前の空の椅子を指します。

 

 

お言葉に甘えて、ありがとうございます、えきどなさん。

失礼いたします、と椅子に座ります。

 

 

この空間の主人はどう考えても彼女、えきどなさんだろう。

 

 

 

 

SCP…に居たかなぁ、名前付きで、薄緑に光る蝶々?空間操作、こんな美しい方なんて、居れば覚えていそうだけれど、それに魔女とも言っていたし…と思ったところで思考が止まります。

 

あ、え、すとっ、すとっぷ!

 

強欲の魔女って、そう言っていなかったですか?

 

 

かの有名なえきどなさまじゃないですか、さんとか、馴れ馴れしく呼んでしまいました、反省するねこです。

 

 

えきどなさま、先程は、さん、などと軽々しく呼んでしまい、不快な気持ちにさせてしまっていたら、大変申し訳ございません。と頭を下げる。

 

そんな事気にしていないよ、なんならエキドナと呼んでくれて良いとも。

 

お、畏れ多いです…と呟くと、暫く間があった後、あー…あ〜あ、ボクはエキドナさま、なんて呼び方されて悲しいなぁ〜、久しぶりの来客で嬉しい気持ちだったのに余所余所しい対応をされてなんだか心の壁を感じて寂しいなぁ〜?

 

色々お話をして、お茶をして、和気藹々とした友人と過ごす様な素敵な時間が…とちらちらとこちらを見ながら話すものだから、えきどなさま、分かりま、さま、なし。…はい、えきどなさん。さん、なし。敬語も要らないよ。

 

う〜…分かった、です、えきどな。敬語はねこの習性なのでお赦しください、まぁそれくらいなら良いだろう、じゃあよろしく、ねこ。

はい、よろしくお願いします、えきどな、と応酬をして、なかなか押しの強い方なんだなぁ、と、くすりと笑います。

 

 

貴女がこの空間の核となる方ですよね、強大で珍しい力です、と言うと、まぁ、ボクにかかればこんな事他愛もないさ、と得意げに話す彼女に子供っぽい所があって何だか思っていた、こう、厳格で、威厳があって、話しかけるのも躊躇する様ないめーじと乖離していて不思議な感じだなぁと思います。

 

 

 

まぁ、お茶にしよう。

色々話したい事もあるだろう?と彼女が言うと、目の前の何も無かった場所にかっぷと紅茶、でしょうか、それが満たされた状態で現れます。

 

 

 

 

ん、う…ねこは手を伸ばしかけて、ぴた、と止まります。

 

かっぷ、満たされる飲み物、とくればSCP-198『こーひーを一杯』が思い浮かぶのは、仕方のない事だと思います。

 

 

安心してほしい、毒なんて入ってやしないよ、と彼女はそれに口をつけて、優雅に飲み干して、こちらを見つめています。

 

一応、問います。

えきどな、貴女はSCP、という物を、事象をご存知ですか、と。

 

彼女は頬に手を当てて、斜め上を向いて、ん〜?と記憶を探った後、いいや、ボクの知識の中にその単語は無いね、なんだい?それは、興味深い、と手を組んで身を乗り出してきます。

 

とりあえず飲みなよ、と言われてそうさせていただきますとかっぷをそろりと持ち上げます。

えっと、かっぷから手は離せますね。ほっ、と一息つきます。

 

『こーひーを一杯』では無い、可能性がぐんと減りました。ので、勧められるがままに頂戴いたします、と言って、よく観察した後、癖でふーふーと冷ましてから、こくり、と一口飲み込みます。

 

 

 

 

これ、は…えっと、本当に『こーひーを一杯』では無いのですよね?

 

 

あぁ、まずは、このSCPを紹介するべきでしたね。

 

『こーひーを一杯』は様々な見た目に変化するかっぷで、手に取るとまるで接着された様に、しかも激痛を伴って把持した者の手に癒着します。

ここまででも、そうとうな代物ですが、ここからがこのおぶじぇくとの真髄であり、最悪な事態の始まりです。

 

なみなみと注がれていく液体は、把持者の体液や、うぅ、汚いお話ですが、糞便や尿等、およそ飲み物とは言えない物で構成されています。

 

それに比例するかの様に急速に把持者は栄養失調や脱水に見舞われ、その中に満たされた物を飲んで耐えられなくて、死ぬか、拒否して飲まずに死ぬか、の最悪の選択を強いられる、まぁ、俗に言う"くそSCP"の内の1つです。

 

 

ではなぜねこが、手を離す事は出来るけれども、このSCPかもしれないと思った理由としては、これは、この中身はお茶では無い、と判断したからです。

ねこの仲間は本家とは少し変容していますから、かっぷから手を離すことが出来て、脱水等に見舞われなくてもその中身が普通とは異なる、なんて事はざらにあるでしょう。

 

まぁ、この場合はえきどなが出した物ですから、そもそもSCPとはまた違うあのまりー、ええと、異常物体なのかもしれません。

 

 

飲み込んだそれは、美味しくも、不味くもない、何ともへんてこな味で少し冷めて生ぬるくなったのも相まって、何だか、体液、の様に感じました。

 

いえ、不快に思った訳ではありませんよ、ただ、普通とは違うと、そう確信出来るだけの異常性はあるなぁ、と思いました。

 

 

 

ねぇ、ねこ。君はそれを飲んでみてどう思う?といたずらっぽく笑いながら彼女は聴いてきます。

と言う事は、彼女はこの中身を、その正体を知っているのでしょう。

そしてやはり、ただのお茶、では無いのでしょう。

 

 

ねこは、逡巡します。考えるねこです。

 

思ったまま伝えるとすれば、これは何かの体液だと思います。

 

ねこが、何と伝えれば良いのか考えあぐねていると、君が思った通りに言ってくれて結構だよ、ボクは君が何を感じ、何を思考し、どういう答えを導き出したのかを識りたいんだ、と笑みを深めますから、失礼を承知で申し上げますと、ねこには、これはお茶ではない、体液に限りなく近い何か、もしくは体液そのものの様に感じました。と答えます。瞬間、驚いたな、と彼女の口から思わず、と言った感じで言葉が零れ落ちて、興味深い、大変面白い来客で嬉しいな、と子供の様に笑います。

 

 

もう一口頂いて舌で、味蕾をふる稼働させて、よくよく吟味してから、飲み込んで、と、言う事は体液で正解でしょうか、おそらく、えきどな、貴女の。と聴くと、その通りだよ、まったく、正体が分かってなお口をつけるなんて、君は識りたがりだね、普通、不快感を覚える物だと思うのだけれど、と目を細めてこちらを見ます。

 

ねこも見つめ返して、ねこの仲間にはそういった物も有りますから、特段おかしな話では無いのですよ、えきどな。

 

しかも体液である、というだけで、かっぷから手を離す事が出来ないだとか、激痛を伴うわけでも、苦痛に感じる訳ではありませんし、飲み干し続けなければ死ぬ訳でも無いですから、と付け加えると、身を乗り出してきて、何だって?仲間?激痛やら苦痛?飲み干し続けないと、死ぬ?と興味深々な様子で目を輝かせて早く続きを聴きたい、とせがまれます。

 

 

とりあえずこれは大変珍しい物ですので、頂いていきますね、と言いながら、収容していた蓋つきの瓶を呼称し、取り出して、慎重にかっぷから注ぎ、満たされた所で、しっかり視界に収めて、えきどなの体液入りの瓶、と呟いてから瓶に触れます。

 

すると瞬時に確保、収容が終わり、4次元空間へ収納されます。

 

と同時に、ま、待って待って、ねこ、君は一体何をしたんだい?

と、慌てた様に聴かれるので、ねこは確保、収容、保護の説明をざっくりとしました。

 

えきどなは目をきらきらさせて何だいそれは、異常現象を起こす事が出来るというのは大変面白い、見たい、感じたい、経験したい、体感したい!と興奮しています。

 

お、落ち着いてください、えきどな、ねこはここに居ますから、今はどこにも行きませんから、と言います。

 

その言葉に、はっ、と我に帰ったえきどなは、というか、そうだ、そもそも、ねこ、君は何か強く識りたい事があったんじゃないかな?だからここに来る事が出来た、違うかい?と言われ、んん?ねこはそんなに識りたいと思う事なんて無かったなぁ、強いて言えばここに来る前に歩いていた林道の木が針葉樹なのか広葉樹なのか、とか紅葉するのだろうか、とかそんなどうでも良い事だったと思って、いえ、そうでは無いです、えきどなが言う事がここへ繋がる鍵となるのなら、あてはまりません。

ので、多分、今回ここに来られたのはねこの仲間の暴走ですね、と答えます。

 

 

体感したい、との事ですので、丁度良い機会です。

おもてなしをしていただくばかりではいけませんね。ので、とろごまーくを出現させて、看板をぎゅるんと追加して『景気の良いけーき』をお出しします。

お皿と、ふぉーくも出しましょう。

 

薄緑の蝶々のちょこれーと細工が施された、だーくちょこれーとでこーてぃんぐされた、四角い形のけーきがえきどなの前に現れて、ねこはどうぞお召し上がりください、と言います。

 

わ、何だこれ、見た事の無い菓子だ、と子供の様にはしゃぎながら、けーきにふぉーくを入れると、中からはとろりとしたべりーのそーすがとろけ出します。

 

一口食べて、口を押さえて、美味しいなぁ、としみじみ呟いてから、あっという間に食べ終えて、ん?というかねこ、今、また色々おかしな事が起きたと思うんだけれど、と思考がこちらへ戻ってきた様です。

 

それはねこの仲間の1つです、美味しかったのは、えきどなの好みの味になっているからです、蝶々の飾りが可愛らしかったですね。

でも、食べ切らないと世界が崩壊しますが、食べ切ったので平気です。

 

世界が、崩壊!?これで!?

 

はい、そうです。埋め尽くされます。

 

あははははっ、意味が分からない、分からなすぎて笑えてくるよ!

 

他には何か出せたりするの?次、次、早く見たいなぁ!!!!!

 

そうですね、では、もし良ければきゃんでぃはいかがですか?

えっと、甘い、砂糖を煮詰めて作られた物ですよ、果実等の味がします。

ただし、強欲な者は罰せられてしまうので、食べられるのは2つだけ、ですけれど、とSCP-330『君に2つだけ』を出現させます。

 

また違うのが出てきたね!しかし強欲の魔女のボクに、2つ以上取ると強欲な者は罰せられるとは、なかなか皮肉だね。

 

どこから出したんだい、空間操作?この短時間で連続して?さっきの菓子といい、これらはさっき言っていた確保だの収容だのとは違うね、だってボク自身の好みが反映されている菓子がたまたま本当に偶然収容されていた訳が無いんだから!

 

その君の横に浮いている金属板が変化すると新しい何かが起こる。

 

そもそもその金属板は何なんだろう、何かのマークが描かれていて…ふむ、さっき言っていたSCPっていうのと、番号が下に新たに追加されているよね、さっきのといい、番号が振り分けられていて、更に名前もついているって感じかな、これが君の言う仲間?いやしかし、仲間ってそもそも何なのだろう、君は亜人。で、これらは物だ!仲間と表現するのは些か不思議ではある。

 

でも、あるいは…ねこ自身がこれらの現象と同一の存在だったら?

 

あり得ない、けれど確かに起きている事象だ、面白い!と饒舌になって、ねこたちに興味が尽きない様です。

 

 

てーぶるに現れたきゃんでぃが沢山入ったぼうるには、手書きのめもに"2つしかとっちゃだめ!!"と記載されていて、えきどなとねこは2つずつ取りました。

 

ねえ、これ、3つ目を取るとどうなるんだい?と言いながら取ろうとする手を慌てて遮って、うっかり触れてしまった3つ目がねこの方へと転がり落ちます。

 

あ、取ってしまった、と思うのと同時にねこの両手は、未知の方法で、分子れべるで手首から先が即座に切断されて、びちゃびちゃとぼうるへ血が零れ落ちます。

 

ねこの仲間は、理不尽な物もあります。というか殆ど理不尽です。ですから、きちんと扱わないとこういう事が平気で起こるのですよ、と落ち着きながら言うと、ねこ、君、手が、そんなつもりじゃあなかった、ごめん、どうしよう、治癒魔法を、と顔を青くして矢継ぎ早に言われて、あぁ、しょっきんぐな場面を見せてしまって失礼しました、大丈夫ですよ、えきどなが傷付かなくて良かったですと、ぼうるを仕舞って"私"の力を借りて血を止めて、骨、神経、血管、皮下組織、真皮、表皮、爪と時間が巻き戻る様に治していきます。

 

じっと見つめるえきどなは、信じられないといった様子で治癒魔法、じゃあないよね、それもねこの仲間の力なのかい?と呟くえきどなに、はい、そうですよ、と答え、すっかり元通りになった両手をぴーすの形にしてほら、もう大丈夫です、と首をこてん、と倒しながら言います。

 

 

それからはもう、質問の嵐でした。

 

SCPとは何か、せーふくらすからけてるくらす、にゅーとららいずど等のくらす分け、記憶処理のらんく、すくらんとん現実錨、ねこの事、財団神拳まで、時間の許す限り質問に答え、時折実演して見せて、その度に目を輝かせて、手をわにゃわにゃ動かしてもっともっと!とねこにせがんできました。

 

これでもSCPに関連するお話の内の1%にも満たないでしょう、なにせ日本やら中国やら各支部を含めると8000以上のSCPがあったはずですから…。  

 

Tale、つまりSCPのさいどすとーりーの様な物もあるので、もう話しきれません、目が回るねこです。

 

 

ねこは喋り疲れました『こーひー自販機』でお互いに好きな飲み物を出して、それも子供の様に喜んでくれて、えきどなが嬉しいならねこは良かったです、のが、疲れました…とてーぶるに突っ伏してへにゃりとしていると頭を撫でられて、ねこが身体を起こすと、ぎゅう、と抱きしめられました。

 

というかえきどながこちらへ移動して来て、よいしょっと、お膝の上に乗せられています。

ねこは重たいですよ、と言います。

のが、えきどなは重くないから平気だと言います。

 

ねこ、君を抱きしめていると何だか気持ちいいね、幸福な気持ちになれる、何だろう、と言われましたので、それも仲間のSCP-999『くすぐりおばけ』の効果の1つで…と言っていると、おーい、ねこ〜?ねこ〜、どこ行った〜?とすばるくんの声が遠くの何処からか聞こえてきます。

 

ふる、と耳を震わせ、そうでした、そうでした、ねこたちは森林を歩いている途中で…あ〜、今回はSCP-1777-JP『迷いの森』の暴走でしたか…と納得します。

 

時折、ねこの仲間は暴走して意図せず発現したりしてしまうのです、ねこはきちんとしたねこではないからだと思います、まだまだ上手によろしくお願いできないねこですから…。

 

 

『迷いの森』は本来北海道のある森林から入れる異空間で、知らず知らずのうちに侵入してしまう、というSCPで、基本的には害のない空間ですが、一応敵対してくるもざいく状の存在に会うと生存確率がぐっと減るのですが、まぁ、森林繋がりで勝手に発生してねこだけがここへと辿り着いた、そんな所でしょう。

 

すばるくんたちは普通の場所に居るはずです。

 

 

おやこの声、スバルじゃないか、と言うので、えきどなもすばるくんをご存知なのですね、と微笑んで、ねこはそろそろ戻る時間です、心配をかけてしまいますから、と呟きます。

 

まっ、待ってよ、まだ聴きたい事が、やりたい事が、ねこ、君で試したい事が、弄りまわしたい事が沢山あるのに!!と慌てた様子でぎゅうぅっとねこに抱きつく力を強めます。

 

そうしてねこの髪に顔を埋めて、お、落ち着く…ずっとこうしていたい…良い匂い…もふもふ…ふかふか…あったかい…じゃなかった、いやいや、ダメだ、まだ帰らせないから!

 

と何やら葛藤している様なので、また来ますよ、きっと来れます、ねこの仲間の力を借りれば、きっと。だから、ねこが居ると思っていてくだされば、ねこは、えきどな、あなたの側に居ます。 

 

 

ふんわりと笑いかけて、するりと腕から抜け出し、待ってと追い縋る手をそっと包み込んで、ここは良い場所ですね、ねこはここが気に入りました。

だから、またお会いしましょう、ばいばい、です、えきどな、と言って、ねこの身体は端の方から蝶々に、SCP-408『幻想蝶』にはらはらと変わっていって、透明になって消えていきます。

 

ねぇ!また来てよ〜!!!!!という声に、はい、また今度、ゆっくりけーきを食べながらお話ししましょうねと返し、絶対だからね!絶対だよ!?と子供の様に言う彼女の声が耳に残ったまま、瞬きを1つすると先程までれぐるすたちと歩いていた林道に居ました。

 

あ、ねこ!どこ行っていたんだよ、心配したぜ、とすばるくんが駆け寄って来て、ごめんなさいすばるくん、ねこは面白い場所に行って来ていました、すばるくんも知っている場所ですよ、と微笑むと、え、何々、どこ!?と話が盛り上がり始め、みんなの所へ向かいながらさっきあった事を話し始めます。

 

そんなある日の出来事のお話です。




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