ポケモンレジェンズZ-A AnotherZ 作:ひよっこ召喚士
キョウヤの消息不明と言う一大事にギリギリ冷静を装えているピュールに感嘆しかない。
近くに自分より慌てている人が居ると逆に落ち着けると言うのはよく聞くがデウロの様相を見てもあたしの内心は全然落ち着けていない。
いや、ピュールだって完全に落ち着いている訳では無い。何時もの無駄に決めてる髪型や服装が崩れてるし、あちこちに連絡する時の焦りからか目が少し血走っている様に見える。
そんな風にMZ団の仲間の事を必死に観察しないと気絶しそうなあたしが一番ダメなんだろう。
「い、急いで探しにいかないと…」
口から心のままに言葉がこぼれるとふらふらと前に宣伝用の動画作成の際にオススメに出てきたパッチールのダンスよりもおぼつかない足取りでホテルの敷地の外へ…
「待ってください…何処を探しに行くと言うんですか!?」
それを慌てて止めたのはピュールだった。掴まれた腕が煩わしくて振り払いたかったけどまったく力が入らない。
おかしいなぁこれでも人助けで鍛えられてるんだけどなぁ。お願いだから邪魔しないでよ。キョウヤが…キョウヤが…
「探すにしても闇雲に探しては非効率的です!!これが事故でも!!事件でも!!キョウヤが助けを求めているなら余計に冷静に動かないといけないんです!!」
はは、なにそれ。そんな熱血みたいに叫んじゃって、ピュールのキャラじゃないでしょ。
でもキョウヤの為にも冷静にならないといけないって言葉を聞いて頭の中を思い切り殴られたかのような感覚を味わった。
何をやってるんだか、あたしは、あたしがMZ団のリーダーなのになんて情けない姿を見せてるんだか…
「クエーサー社にはピュールが連絡したんだよね。それなら何か分かったら連絡してくれる筈だからあたし達は他に何か知ってそうな人の所を手分けして回ろう」
とにかく今は少しでも人手がいる。この街に詳しい人達、それぞれ伝手の多い、一緒に街の為に戦った人達の力を借りよう。
「デウロ…」
「タウニー…」
「キョウヤを信じよう…キョウヤなら大丈夫だから…デウロも不安なあたしの為に手を貸して」
強がってはいるけどあたしだって実際にまだ不安だ。あたしの言葉を聞いてゆっくりと立ち上がって涙を拭ってるデウロと対して変わらない。
「うん、分かった。何をすれば良い?」
それでも仲間の為なら頑張るしかないでしょ。あたしの言葉で立ち上がってくれたデウロの為にもシャンとしないとね。
「あたしはとりあえずマチエールさんの所に顔を出してくる。その後に同じ北側のシュールリッシュでユカリさんと話してくる」
街一番の探偵であるマチエールさんと謎の技術と情報網を持っているユカリさんなら何か知ってるかもしれない。
「デウロはポケモン研究所でモミジさんに何か知ってないか聞いてから、サビ組に行ってカラスバさんとジプソさんに話を通してきて」
「うん、分かった」
デウロはサビ組に対してトラウマがある。そのトラウマも元をたどればあたしが原因なんだけど、それでもキョウヤの為ならと押し殺して覚悟を決めている。
「ピュールは初めにラシーヌ工務店に行ってタラゴンさんとカナリィに話を聞いてきて、その後でジャスティスの会でムクちゃんとシローさんにも聞き取りしてきて」
「カナリィさんです!!……わざと敬称を抜かなくてもまだ余裕はありますよ」
自分がしっかりしないといけないと言う思いからどうにか冷静になっていたピュールが不安定にならない様に何時ものやり取りをするが余計な御世話だと少し無理した口調で返される。
「それぞれ話を聞いたら最後の聞き取りも合わせてヌーヴォカフェに集合しよう。街の中心からなら手掛かりを見つけた後から動きやすいしね」
焦りの中で考えたから落ち着いて考えれば粗だらけかもそれないけど作戦は決まった。切り札がいなくてもMZ団の力をしっかり見せないとね。
「それじゃ作戦開始!!」
「なんで…!?」
何故か見覚えのあるポケモンと無いポケモンがボックスに送られてきた。
見覚えの無いポケモンはそもそもあまり知識も無い。こことは別の地方のポケモンなのが分かる。
それも問題ではあるけど、より問題なのは見覚えのあるポケモン達の方だ。
「なんでキョウヤのポケモンがウチのボックスに送られてきてるの!!」
システムのバグかなんかを疑ったけど、ピンポイントでキョウヤとウチのボックスがバグるなんて事は考えられない。
そうなるとコレはキョウヤがやったと言うことになる。何も残さずにジョウトから消えたキョウヤが何の連絡も無しにこんな事をした。
その理由はなんだと疑問が頭の中を埋めていく。その最中にも送られたポケモンに異常は無いかと目を通している。すると見覚えのあるポケモンと無いポケモン、どちらも一匹ずつが手紙を持っているのが分かった。
手紙を見る前から嫌な予感がしてならない。これでもマツバさんから才能はありそうと言われただけあって勘は鋭い方だ。こんな使い方はしたくなかった…それに…
「見ない訳にもいかないよね?」
ウチはそっと手紙に手を伸ばした。
ミアレの破滅の未来は晴らしたけど、知り合いは全方向曇らせていくキョウヤくんです。
アンケートは置いてるけど、どれも最終的には書きますのであくまで順番だけのものですのであまり考えなくて好きなのを選んでください。順番で内容も特に変わりません。
それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。
誰から行く?
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タウニー(マチエール)
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デウロ(モミジ)
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ピュール(タラゴンandカナリィ)