Mirror Rider Stratos【完結】 作:無限正義頑駄無
良い話でしたね。
第19話 始まる学園生活
SIDE 鋼夜
皆さんこんにちは。
2人目の男性IS操縦者の工藤 鋼夜です。
ついでに言うと転生者でもある。
特典は『ベノスネーカー・メタルゲラス・エビルダイバーと契約した仮面ライダーガイのカードデッキ』だ。
転生先はランダムだと聞かされてISの世界へ生まれ変わったと知った時、俺は喜ぶと同時に落胆した。
だって俺ファース党なんだぜ?
一夏じゃない
いや、一夏が他のヒロインと結ばれる様に仕組めばワンチャンあると信じたい!
それで、特典にIS適正を要求した訳でもないのにISを動かしてしまった俺はIS学園に強制入学することになったんだが……。
(女子からの視線が凄ぇキツい……。今なら原作一夏の気持ちが良くわかる……)
女子生徒の好奇の視線に晒されていた。
それは隣の席の原作主人公こと織斑 一夏も同じことなんだが……。
(悪意の籠った視線じゃないし、放っておいても大丈夫か。ミラーモンスターの大群に囲まれた時の方がよっぽど緊張したしな)
平然としていた。
そういえば一夏って、白騎士と一緒に日本を救った『龍騎士』なんだよな。
当時のお前は小学3年生だろ?
絶対転生者だと思う。
後ろの席を見ればシャルが最初から女子として入学しているし。
原作ブレイクが既に起きている。
前世の知識は役に立ちそうにない。
ハーレムや俺TUEEEEEに興味無いし、出来れば敵対はしたくないな。
踏み台なんて真っ平御免だ。
そういえばIS学園の入学試験の帰り、護衛としてついて来たメタルゲラスが何かに怯えているようだった。
IS学園にはヤバいミラーモンスターが住み着いていたりでもするのか?
勘弁してくれよ。
これでも平和主義なんだぜ?
「は〜い、全員揃っていますね〜。ではSHRを始めますよ〜」
おぉ、待ってました山田先生!
しかし入試の実技でも思ったが、凄まじい胸部装甲だな。
胸が慎ましやかな女子生徒の目が虚ろになっている。
見なかった事にしよう、うん。
「わたしがこの1年1組の副担任の山田真耶です。皆さんよろしくお願いしますね〜」
おっとりした口調だな〜。
他の生徒たちもポカンとしてしまっている。
生徒たちの反応に山田先生がオロオロしながらも出席番号順に自己紹介が始まり、一夏の番になる。
「織斑一夏です。趣味は鍛錬。特技は武術。女尊男卑を終わらせるためにIS学園に入りました。よろしくお願いします」
おい、誰だこのイケメン。
とてもワンサマーなんて呼べないぞ。
そして俺の番。
「工藤鋼夜です。趣味は読書です。ISを動かしちゃっていろいろ戸惑っていますがよろしくお願いします」
そのあとはブリュンヒルデこと織斑千冬先生が現れて、1時限目のHRは終わった。
SIDE OUT
SIDE 一夏
1時限目のHRが終わって休憩時間になった。
俺は2人目の男子である工藤に話しかける。
「はじめまして、工藤。織斑一夏だ。よろしくな」
「あぁ、よろしく織斑。俺のことは鋼夜と呼んでくれ」
「じゃあ俺も一夏で良いぜ。それでだな……」
口を鋼夜の耳に近付けて小声で話す。
(同じライダーとして少し込み入った話がしたいんだが)
(なっ何で俺がライダーだって知ってんだ!?)
(済まん。うちの契約モンスターが鋼夜が
(マジですか……)
(本当に済まん。で、話を戻すが一緒に屋上に来てくれないか?)
(あ、あぁ……。わかった)
戸惑いながらも応じてくれた鋼夜を連れて教室から出る。
「あ、待て!いち……」
なんか入試の時も同じことあったような……。
気のせいか。
☆
屋上に着いた。
俺は自分のカードデッキを取り出す。
「なぁ、なんか呼ばれてたみたいだけど良かったのか?」
「気にするな。さて、改めて自己紹介をさせてもらう。仮面ライダー
「仮面ライダーガイの工藤鋼夜だ。しかし
「あぁ、俺のはISとライダーの力が融合しているからな」
「凄ぇなオイ」
「それで、このIS学園に在籍している国家代表や代表候補生の中にはライダーが居る。俺と鋼夜を合わせて最低7人のライダーがこのIS学園に集まっている」
「多っ!?1度だけ会ったオーディンはライダーが全部で13人しか居ないって言ってたぞ!?ちょうど半分じゃねぇか!」
「そうだ。そしてそれぞれの契約モンスターを養うにはライダーが1箇所に集まり過ぎている。このままでは撃破した野生のミラーモンスターの生命エネルギーの奪い合いに発展するだろう。そこで、オーディンが特例として1つの細工を施してくれた」
「細工?」
「IS学園に野生のミラーモンスターを引き寄せる結界を張ってくれたんだ。俺たちの契約モンスターが十分満足するだけのミラーモンスターがIS学園にやって来るだろう。その分俺たちライダーが頻繁に駆り出されることになるが、そこは納得して欲しい」
「あぁ、わかった」
「そうか。じゃあ、改めてよろしくな鋼夜」
「こちらこそ、一夏」
握手を交わして、俺たちは教室に戻った。
☆
時刻は放課後。
あの後千冬お姉ちゃんが言ったクラス代表に何故か俺が選ばれてしまった。
俺、他の生徒と実力差あり過ぎるんだけどな……。
実際、ライダーの力による戦闘ならシャルや簪たち代表候補生兼ライダーたちが相手でもサバイブ抜きで複数人と渡り合える。
ISでの模擬戦はやってない。
刀奈さん……じゃなくて楯無さんが混じるとさすがにサバイブが必要になってくるが。
そして現在。
俺は鈴、セシリアの2人と共に再び現れたシアゴーストの群れと対峙していた。
オーディンの張った結界はしっかり効果を発揮しているらしい。
「今日も今日とて、よく現れますわね」
「契約モンスターのためとはいえ、この数はちょっとばかし面倒ね。一夏、何かチャチャっと
鈴に聞かれてしばし考え込む。
速攻で勝負を決める手段か……。
アレを試してみるか。
「ひとつ思いついた。鈴、セシリア、2人の契約モンスターを呼んでくれないか?」
「……なんだか知らないけど、了解よ!」
「わかりましたわ」
2人共快く応じてくれた。
俺もシャインナーガのカードをシャインバイザーに装填する。
『ADVENT!!』
『ADVENT!!』
『ADVENT!!』
シャインナーガ、ドラグレッダー、アクアギガの3体が現れる。
「お呼びですか、
「おう、待ってたぞ光莉」
「それで、どうするの一夏?」
「こうするのさ!」
『UNITE VENT!!』
初めてライダーになってから約10年。
初のユナイトベントだ。
アクアギガが身体を折り畳んで戦車のような形になる。
その上にドラグレッダーが重なり、シャインナーガがドラグレッダーを挟むようにさらに重なる。
そうして生まれたのは、龍と戦車のハイブリッドモンスターだ。
ウルトラマンに登場した怪獣『恐竜戦車』みたいなものか?
カードデッキから目の前の契約モンスターのカードを取り出す。
『CRUSADER(10000AP)』
クルセイダー。
聖なる戦いをする者……か。
しかしシャインヒュードラーを上回るAPとは……。
ユナイトベントは侮れないな。
「アタシたちの契約モンスターが、合体した!?」
「こんなアドベントカードがあるなんて……」
「さて、鈴の要望通りサクッと終わらせますか」
『FINAL VENT!!』
ファイナルベントのカードを装填すると、クルセイダーの全身の法門が開き、背中に鍵穴のようなものが出現する。
俺はその穴にシャインバイザーの刀身を差し込む。
つい『レンジャーキー、セット!!』って言ってしまうところだったのは秘密だ。
鍵穴の中でシャインバイザーを回すと、クルセイダーのフルバーストがシアゴーストに向かって放たれた。
凄ぇ……。
サバイブのドラゴンパニッシュメントは一点突破型だったのに対し、このファイナルベントは広域殲滅型だ。
フルバーストが収まった後、そこには大量の生命エネルギーが残された。
それを鈴とセシリアとで山分けして寮の自室に戻る。
現時点ではまだ1人部屋だ。
入学が決まっていた俺と違って、急に入学することになった鋼夜はしばらく女子との相部屋らしい。
相手は楯無さんのところの本音だそうだ。
クルセイダーのイメージ
遊戯王DMの「XYZ-ドラゴン・キャノン」。