Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第21話 クラス代表トーナメント

鋼夜が転生者だと判明して数週間。

篠ノ之が突っ掛かって来ること以外は至って平和に過ぎていった。

明日はクラス代表トーナメントだ。

俺は1組の代表なので出場しなければならない。

ちなみに2組の代表は鈴で、4組の代表は簪だ。

それぞれ専用機の『甲龍(シェンロン)』と『打鉄弍式(うちがねにしき)』を所有している。

機体名しか知らないが、戦うのが楽しみだ。

 

「明日が楽しみですか、マスター?」

「あぁ、皆との模擬戦はライダーの力によるものしかやっていないからな。ISでぶつかり合うのが楽しみで仕方が無い」

 

時刻は夜。

俺はミラーワールドを通してIS学園に忍び込んだ光莉とベッドインしている。

ちなみに光莉がこうしてIS学園に忍び込むことは寮長の千冬お姉ちゃんと生徒会長の楯無さんに許可を取っている。

 

「ふふっ、頑張ってくださいね」

「おう、優勝するつもりでいくさ」

「そうですね。ではそろそろ寝ましょうか。マスター、お休みなさいのキスが欲しいです」

「わかった」

「ん……ちゅ……」

 

キスをせがんだ光莉に優しく口付けをする。

 

「これでぐっすり眠れます。お休みなさい、マスター」

「お休み、光莉」

 

光莉と一緒に寝る場合はこの遣り取りが恒例となっている。

だが、今回は少し違った。

 

「そういえば、マスターと結婚した後ってマスターのことをどう呼べば良いのでしょう……。旦那様?ダーリン?」

 

結婚した後のことで悩んだ光莉の目が冴えてしまい、もう1度お休みなさいのキスをすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

クラス代表トーナメントの対戦カードは以下の通りだ。

 

1回戦…4組VS7組

2回戦…3組VS5組

3回戦…1組VS2組

4回戦…6組VS8組

 

まずは1回戦。

簪と7組の代表の戦いだ。

簪の専用機『打鉄弍式』が姿を現す。

打鉄が防御主体なのに対し、弍式は高機動型のようだ。

7組の代表が纏っている打鉄と比較して、俺はそう判断した。

出場者の俺と、応援に来てくれたセシリアとシャルはピットから観戦する。

篠ノ之?

先生に頼んでつまみ出して貰いましたが何か?

 

試合が始まった。

簪は薙刀型の武器を使って近接戦闘を仕掛ける。

ふむ、薙刀を持った簪は様になっているな。

ライダー時のメインウェポンのカードが二刀流(スカイソード)じゃなく、俺のシャインランサーみたいな長い得物のカードだったら強いんだろうな……。

そのまま簪は相手を追い詰めて行き、薙刀以外の武装を使わずに勝利した。

他にはどんな武装があるんだろう?

 

2回戦。

打鉄を纏った3組代表とラファールを纏った5組代表の戦いは5組代表の勝利で終わり、とうとう3回戦。

俺と鈴の出番だ。

 

「出番だね、一夏」

「そうだな。変身!!」

 

Vバックルを腰に巻き付け、ISモードのスイッチを入れてカードデッキを差し込む。

その瞬間、俺の姿は龍騎士(ドラグナー)へと変わった。

緊急展開時以外はこれが機体を展開するプロセスだ。

最低でも3秒は掛かるのが難点と言える。

ちなみに緊急展開時は0.5秒でナイトのブランク体が展開され、カードデッキを差し込んで龍騎士(ドラグナー)となる。

 

「じゃ、行って来る」

「頑張ってね、一夏」

「応援していますわ」

「ありがとう、2人とも。……織斑一夏、龍騎士(ドラグナー)行きます!」

 

カタパルトに乗ってアリーナに出ると甲龍(シェンロン)を纏った鈴が既に待機していた。

 

「来たわね、一夏」

「待たせたな、鈴」

「気にしないわ。それより一夏、この勝負で何か賭けない?」

「具体的には?」

「勝った方が相手に1度だけ命令出来る。優勝したら命令権をプラスもう1回」

「良いね、その賭け乗った」

「決まりね、覚悟しなさい一夏」

「悪いが勝つのは俺だぜ、鈴!」

 

試合開始の合図が鳴る。

 

『THRUST VENT!!』

(来なさい、双天牙月!)

 

俺が2本のシャインランサーを呼び出し、鈴が2振りの青龍刀を呼び出す。

 

「いくわよ、一夏!」

「来い、鈴!」

 

赤黒の龍と金銀の龍が、ぶつかり合った。

 

SIDE OUT

 

SIDE 鋼夜

 

どうも、工藤鋼夜です。

俺は1組のクラスメイトと一緒に観客席で試合を見ている。

1回戦と2回戦も見ていて楽しかったが、やはり専用機同士のバトルは燃えるな。

2刀流の鈴と2槍流の一夏が火花を散らす攻防を繰り広げている。

このまま試合を見たいところだが、原作だとゴーレムが来るんだよな……。

 

どうにかしたいところだが、俺には専用機が与えられていない。

それには特に不満は無い。

専用機は本来、努力を認められた者だけが使うことを許されたものだからな。

それに白式みたいなピーキーな機体を渡されても困るだけだし。

一夏も既に龍騎士があるから簪の打鉄弍式は開発がストップせず、こうして原作より早く登場している。

 

話をゴーレムに戻すが、もし来たとしたら俺には出来ることが無い。

近くに鏡が無いから、ライダーに変身することも契約モンスターに指示を出すことも出来ないのだ。

こんなことだったら、一夏の伊達眼鏡みたいに何か鏡になるものを持ち歩くべきだったな。

 

「こうやん、何か考えごと〜?」

「いや、何でも無いよ本音」

 

隣の席からルームメイトでもあるのほほんさんこと布仏本音が話し掛けて来たので、適当に誤魔化す。

丁度その時、試合が佳境を迎えていた。

一夏は右手にストライクベントのクローを装置し、鈴の懐に潜り込む。

対する鈴はシールドエネルギーを9割近く削られている。

これで決着か、と思った瞬間……。

 

ドガァァァン!

 

アリーナのバリアが破られ、黒いISがアリーナに乱入する。

やはりゴーレムが来たか……。

生徒の避難誘導をしなければな。

そっちは頼んだぞ、一夏。

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