Mirror Rider Stratos【完結】 作:無限正義頑駄無
短い栄光だった……。
6月のとある休日。
場所は弾の家。
つまり五反田家。
俺は光莉とマドカの3人でここに来ている。
「で?」
「『で?』って、何がだよ?」
「だから、女の園の話だよ。良い思いしてんだろ?」
「ったく、何度言えばわかるんだよ。俺は光莉以外の女性に異性としての興味は無い」
「なんと勿体無い。男ならハーレムだろ?」
「その言葉、お前の家族全員に話すから」
「え!?ちょっ……」
「あと光莉にも。多分今後はお前のことをゴミを見るような目で見てくるぞ」
「勘弁してくれ!」
弾がふざけたことを言ったので、おちょくってみる。
ちなみに俺は弾と2人でゲームの真っ最中だ。
光莉とマドカは、弾の妹の五反田蘭と一緒に居るだろう。
ゲームのタイトルは『
最近発売したISのゲームだ。
第2回モンド・グロッソなどのデータを使っており、千冬お姉ちゃんの暮桜もある。
そしてストーリーモードのラスボスが何故か
束お姉ちゃんが
特殊アドベントカードやサバイブがしっかり再現されており、最大難易度はクソゲーレベルの強さと言われている。
そりゃ俺の
しかし『龍騎士 CV:織斑一夏』って……。
スタッフロールにも載っているんだが、一体いつの間に?
協力した覚えが無いんですけど……。
「いくぜ!ハイパーモード!」
「はい。フリーズベントで凍結、からのカウンター」
「ぐはぁっ!また負けたぁ!お前の龍騎士ってやっぱチートだろ!」
「そうか?第零世代だからシールドエネルギーと防御力は1番低いぞ?」
「特殊カードとやらのせいで1発も当たらねぇんだよ!」
「代わりに長いコマンド入力が必要だけどな」
弾が使ったのはイタリアのテンペスタ。
俺が使ったのは当然
対戦モードでの
最大難易度で倒すこと自体がハードなのに、近接オンリーの暮桜でなければならない。
普通なら、接近するまでにシュートベントで蜂の巣にされて終わりだ。
例え接近出来たとしても、シールドエネルギーが半分以下になったらサバイブ化してヤタノカガミ装甲を纏うから零落白夜が通じなくなる。
ここでつまづいたプロゲーマーは多いのではなかろうか。
俺は出来たけどな。
自分の機体のことは自分がよく知っているさ。
プレイ動画をネットに投稿したら『神』って呼ばれた。
いやいや、本人なんです。
「お兄、一夏さん。お昼ごはん出来ましたよ」
「わかった。いこうぜ、弾」
「あぁ」
蘭に呼ばれたので、1階に降りる。
五反田家は定食屋なのだ。
光莉とマドカも合流し、5人で丸いテーブルを囲む。
「「「「「いただきます」」」」」
「おう。食え」
弾と蘭の父にして五反田食堂の大将、五反田厳さんが頷く。
「しかし一夏、お前って妹が居たんだな」
「まぁな。会うのは11年振りくらいだな」
「そうだね」
「マドカさんってその間どんか暮らしをしていたんですか?」
「それは秘密だよ」
「そうですか……」
マドカは蘭の質問に黙秘権を行使する。
そりゃ元テロリストだなんて言えないよな。
「他に知り合いは居るのか?」
「あぁ、鈴が居たぜ。あいつ中国の代表候補生になってた」
「「へぇ〜」」
鈴の存在は、2人とも意外だったようだ。
「一夏さん、相談があるんです」
「何だ、蘭?」
「わたし、IS学園を受験したいと思っているんです」
「理由は?」
「それは勿論ISについて学びたいからです」
「IS学園は狭き門だ。学力はともかく、IS適性はあるのか?無ければ光莉みたいに門前払いだぞ?」
「それに関しては問題ありません」
蘭が何かの紙を取り出して見せる。
なになに……。
「IS簡易適性試験……A判定……」
「という訳で何も問題ありません。ですので、もし受かったら一夏さんにはぜひ先輩として指導して欲しいんです」
そう言って蘭は俺を見つめる。
その目は、純粋にIS学園へ通うのが楽しみな目だ。
年相応と言えるが、鈴たちISを扱う者と比べて欠如しているものがある目だ。
「蘭さん」
「なんですか光莉さん?」
「IS学園に入学するのは良い。一夏くんに指導して貰うのも良い。ではその後は?蘭さんはIS学園を卒業したらどうするのですか?」
「えっ……?」
「これまでの卒業者の進路は基本的に3つ。1.国家や企業の代表。2.ISの整備士。3.軍隊入り。蘭はどれなんだ?」
「それは……」
「どの道を選ぼうと、想像出来ない程の重いものを背負うことになるぞ。ISはそれほどのものだからな。使い方次第で簡単に人を殺せるのがISだ。それを自覚しないままISを学んだら、いつか後悔することになる」
「……では、一夏さんはどうするんですか?」
「俺か?適当なところに所属してモンド・グロッソで優勝する。男性IS操縦者が優勝すれば、女尊男卑の風潮は終わりを迎えるだろうさ」
「一夏さん……。わかりました、1度考え直します。その時、わたしがIS学園に入りたいと思っていたら……」
「あぁ、その時は先輩として面倒を見てやるさ。頑張れよ」
「はいっ!」
「良い返事だ。厳さん、ご馳走様です」
「おう。ありがとな」
お礼を言われた。
そりゃ娘の将来だもんな。
代金を払い、光莉とマドカと共に店を出る。
「さて、学園の門限まで時間があるな。どうする?」
「お兄ちゃん、わたしゲーセンってところに行きたい!」
「ではわたしもそれに1票で」
「はいはい、ゲーセンね」
という訳で俺たちはゲーセンに向かった。
プレイしたのはマ◯オ◯ートと太◯の◯人だ。