Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第32話 トーナメント開催

トーナメント当日。

対戦表が公開された。

専用機持ちたちは、それぞれトーナメント表の端っこに位置している。

これだとぶつかるのは早くても準決勝だ。

楽しみは最後まで取っておくという事だろうか。

不都合がある訳でもないので、俺も鋼夜も気にしないことにした。

 

俺と鋼夜が出るひとつ前の試合。

俺はピットで鋼夜の打鉄を調整していた。

鋼夜が要望した武器を取り付けるためだ。

 

「鋼夜、悪いが完成したのはメタルホーンに代わる武器だけだ。エビルウィップに関してはアドベントカードを俺に預けてくれ」

「メタルホーンだけでも十分さ。それで、どんな武器なんだ?」

「『新・光神話 パルテナの鏡』に登場した神器『豪腕デンショッカー』を再現してみた。任天堂にはちゃんと許可を貰ってるぞ」

「スマブラforにおけるブラピの横B技のことか?」

「その通り。メタルホーンと違って角は無いが、電撃でシールドエネルギーにダメージを与えられる仕組みだ」

「そいつは良い。サンキュー一夏」

「どういたしまして。っと、そろそろ時間のようだな」

 

ひとつ前の試合が終わって、俺と鋼夜の出番となる。

 

「織斑一夏、龍騎士(ドラグナー)いきます!」

「工藤鋼夜、打鉄いきます!」

 

2人でアリーナに出る。

対戦相手は同じ1組の夜竹さゆかさんと相川清香さんだ。

 

『皆さんお待ちかね、男性操縦者の登場です!赤コーナー、龍騎士(りゅうきし)・織斑一夏と工藤鋼夜!』

 

なんかプロレスみたいな紹介されてるな。

 

『青コーナー、ハンドボール部の次期エース・相川清香と特徴が無いのが特徴・夜竹さゆか!』

「ちょっとわたしの紹介だけ酷くない!?」

 

夜竹さんの抗議は男性操縦者の登場による歓声のせいで、俺と鋼夜、相川さん以外の耳には届かなかった。

 

「まぁとにかく、よろしくな2人とも」

「織斑君たちが相手でも、負けないよ!」

「それは大きく出たな。どれだけやれるか、見せて貰おうか」

 

試合開始の合図が鳴る。

俺はシャインブラスターを呼び出して後退し、鋼夜は近接ブレード『葵』を構えて前に出る。

対するあちらは、ラファールを纏う相川さんがショットガン『レイン・オブ・サタディ』、打鉄を纏う夜竹さんが葵を呼び出す。

相川さんが放った弾丸を鋼夜が回避している内に、夜竹さんがこちらにやって来た。

各個撃破があちらの作戦か。

上等だ、乗ってやる!

 

俺は2丁のシャインブラスターを連結して大型銃にすると、空いた右手にシャインレイザーをソードモードで呼び出して応戦する。

 

「勝負だよ、織斑君!」

「望むところだ!」

 

振り下ろされた葵の刀身の腹の部分にシャインブラスターを打ち付けて軌道を逸らし、シャインレイザーで斬りかかる。

輝龍逆鱗を発動してないので威力は低めだが、そこは手数で補う。

 

「きゃっ!?」

「悪いが、手加減はしないぞ」

『SWORD VENT!!』

 

シャインブラスターとシャインレイザーを仕舞い、ドラゴソードを呼び出して跳び上がる。

ちなみに龍騎士(ドラグナー)のアドベントシステムは、『武器や能力のデータをカードに記録することで、拡張領域(バス・スロット)を節約するシステム』と周囲に認知されている。

カードを召喚機(バイザー)にスキャンしなければならないというデメリットこそあるものの、所持出来る装備数はIS随一と言える。

現在、龍騎士(ドラグナー)拡張領域(バス・スロット)にはVバックル・オルトロス・シャインレイザーしか入っていない。

どれも消費量が少ないものだ。

千冬お姉ちゃんの専用機『暮桜(くれざくら)』の唯一にして最強の武器『雪片(ゆきひら)』を、単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)零落白夜(れいらくびゃくや)』もろともスチールベントで奪ってもなお余裕のある容量となっている。

 

雷閃斬(らいせんざん)!!」

 

アクセルベントはまだ使うつもりが無いため、劣化版の龍槌閃を繰り出す。

頭部を正確に狙った一撃のため、夜竹さんの打鉄の絶対防御が発動する。

 

『夜竹さゆか シールドエネルギーエンプティー』

 

夜竹さんのリタイア宣言が流れる。

さて、鋼夜の方は……。

相川さんが近接ブレード『ブレッド・スライサー』を、鋼夜がデンショッカーを構えてぶつかろうとしている。

デンショッカーの大きさと重さの都合上、相川さんの攻撃が先に当たりそうだな。

よし、援護しよう。

 

『SHOOT VENT!!』

 

ブランスナイパーを呼び出して、照準を定め、引き金を絞る。

 

「当たれぇ!」

 

狙ったのはブレッド・スライサーの刀身だ。

 

バキィン!

 

ブレッド・スライサーはブランスナイパーの一撃を受け、根元からへし折れて鋼夜を空振りする。

 

「なっ!?」

「いっけぇぇぇぇぇ!」

ドガンッ!

 

デンショッカーによる打撃と、電撃の追加ダメージで相川さんのラファールのシールドエネルギーも0になった。

 

『試合終了。勝者、織斑一夏・工藤鋼夜ペア』

 

アリーナが再び歓声に包まれる。

 

「まずは1回戦勝ち抜きだな。鋼夜、デンショッカーの使い心地はどうだ?」

「凄く良いな。もし俺が専用機を手にしたらまずコレを積むと思う」

「それは作った者としては嬉しい言葉だな」

「……なぁ一夏、実際お前の開発技術ってどれくらいなんだ?」

「第3世代までなら、俺・光莉・クロエの3人だけで作れるくらいかな」

「マジで!?」

 

他の専用機持ちも順調に勝ち進んでいっている。

そして準決勝。

俺と鋼夜はセシリア・鈴ペアと対戦することになった。

 




補足設定

一夏の機体「龍騎士」は、一部の例外(一夏の身内や他のライダー)を除いて日本人は「りゅうきし」、外国人は「ドラグナー」と呼んで(読んで?)いる。
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