Mirror Rider Stratos【完結】 作:無限正義頑駄無
トーナメント当日。
対戦表が公開された。
専用機持ちたちは、それぞれトーナメント表の端っこに位置している。
これだとぶつかるのは早くても準決勝だ。
楽しみは最後まで取っておくという事だろうか。
不都合がある訳でもないので、俺も鋼夜も気にしないことにした。
俺と鋼夜が出るひとつ前の試合。
俺はピットで鋼夜の打鉄を調整していた。
鋼夜が要望した武器を取り付けるためだ。
「鋼夜、悪いが完成したのはメタルホーンに代わる武器だけだ。エビルウィップに関してはアドベントカードを俺に預けてくれ」
「メタルホーンだけでも十分さ。それで、どんな武器なんだ?」
「『新・光神話 パルテナの鏡』に登場した神器『豪腕デンショッカー』を再現してみた。任天堂にはちゃんと許可を貰ってるぞ」
「スマブラforにおけるブラピの横B技のことか?」
「その通り。メタルホーンと違って角は無いが、電撃でシールドエネルギーにダメージを与えられる仕組みだ」
「そいつは良い。サンキュー一夏」
「どういたしまして。っと、そろそろ時間のようだな」
ひとつ前の試合が終わって、俺と鋼夜の出番となる。
「織斑一夏、
「工藤鋼夜、打鉄いきます!」
2人でアリーナに出る。
対戦相手は同じ1組の夜竹さゆかさんと相川清香さんだ。
『皆さんお待ちかね、男性操縦者の登場です!赤コーナー、
なんかプロレスみたいな紹介されてるな。
『青コーナー、ハンドボール部の次期エース・相川清香と特徴が無いのが特徴・夜竹さゆか!』
「ちょっとわたしの紹介だけ酷くない!?」
夜竹さんの抗議は男性操縦者の登場による歓声のせいで、俺と鋼夜、相川さん以外の耳には届かなかった。
「まぁとにかく、よろしくな2人とも」
「織斑君たちが相手でも、負けないよ!」
「それは大きく出たな。どれだけやれるか、見せて貰おうか」
試合開始の合図が鳴る。
俺はシャインブラスターを呼び出して後退し、鋼夜は近接ブレード『葵』を構えて前に出る。
対するあちらは、ラファールを纏う相川さんがショットガン『レイン・オブ・サタディ』、打鉄を纏う夜竹さんが葵を呼び出す。
相川さんが放った弾丸を鋼夜が回避している内に、夜竹さんがこちらにやって来た。
各個撃破があちらの作戦か。
上等だ、乗ってやる!
俺は2丁のシャインブラスターを連結して大型銃にすると、空いた右手にシャインレイザーをソードモードで呼び出して応戦する。
「勝負だよ、織斑君!」
「望むところだ!」
振り下ろされた葵の刀身の腹の部分にシャインブラスターを打ち付けて軌道を逸らし、シャインレイザーで斬りかかる。
輝龍逆鱗を発動してないので威力は低めだが、そこは手数で補う。
「きゃっ!?」
「悪いが、手加減はしないぞ」
『SWORD VENT!!』
シャインブラスターとシャインレイザーを仕舞い、ドラゴソードを呼び出して跳び上がる。
ちなみに
カードを
現在、
どれも消費量が少ないものだ。
千冬お姉ちゃんの専用機『
「
アクセルベントはまだ使うつもりが無いため、劣化版の龍槌閃を繰り出す。
頭部を正確に狙った一撃のため、夜竹さんの打鉄の絶対防御が発動する。
『夜竹さゆか シールドエネルギーエンプティー』
夜竹さんのリタイア宣言が流れる。
さて、鋼夜の方は……。
相川さんが近接ブレード『ブレッド・スライサー』を、鋼夜がデンショッカーを構えてぶつかろうとしている。
デンショッカーの大きさと重さの都合上、相川さんの攻撃が先に当たりそうだな。
よし、援護しよう。
『SHOOT VENT!!』
ブランスナイパーを呼び出して、照準を定め、引き金を絞る。
「当たれぇ!」
狙ったのはブレッド・スライサーの刀身だ。
バキィン!
ブレッド・スライサーはブランスナイパーの一撃を受け、根元からへし折れて鋼夜を空振りする。
「なっ!?」
「いっけぇぇぇぇぇ!」
ドガンッ!
デンショッカーによる打撃と、電撃の追加ダメージで相川さんのラファールのシールドエネルギーも0になった。
『試合終了。勝者、織斑一夏・工藤鋼夜ペア』
アリーナが再び歓声に包まれる。
「まずは1回戦勝ち抜きだな。鋼夜、デンショッカーの使い心地はどうだ?」
「凄く良いな。もし俺が専用機を手にしたらまずコレを積むと思う」
「それは作った者としては嬉しい言葉だな」
「……なぁ一夏、実際お前の開発技術ってどれくらいなんだ?」
「第3世代までなら、俺・光莉・クロエの3人だけで作れるくらいかな」
「マジで!?」
他の専用機持ちも順調に勝ち進んでいっている。
そして準決勝。
俺と鋼夜はセシリア・鈴ペアと対戦することになった。
補足設定
一夏の機体「龍騎士」は、一部の例外(一夏の身内や他のライダー)を除いて日本人は「りゅうきし」、外国人は「ドラグナー」と呼んで(読んで?)いる。