Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第35話 準決勝第2試合(裏)

〜準決勝第2試合直前〜

 

「さて、次はマドカとシャルVSラウラと簪の戦いだな」

「あぁ。一夏はどっちが勝つと思う?」

「そうだな……。兄という贔屓目があるが、マドカたちかな〜。シャルの機体も第3世代だし」

 

と、鋼夜と次の試合について話していると……。

 

…………………………

 

ミラーモンスターの出現を知らせる金切り音がした。

 

「鋼夜、どうする?」

「二手にわかれよう。片方がミラーモンスターの相手をして、片方が試合を見て情報を得る」

「それしか無いか。よし鋼夜、じゃんけんだ!」

「良いぜ!負けた方がミラーモンスターの相手な!」

「「じゃんけんポン!」」

 

俺➡︎グー。

鋼夜➡︎パー。

 

「くっそ負けたー!」

「はい、という訳でミラーモンスターはよろしく〜」

「ハァ……。妹の試合が見たかったんだがな〜」

「俺が代わりに見ておいてやるから、とっとと行って来いシスコン」

「はいはい……。って、誰がシスコンか」

 

妹を溺愛して何が悪い。

とにかく人目の無いところに移動して鏡にカードデッキを翳す。

 

「変身!!」

 

腰に巻きついたVバックルにカードデッキを装填して仮面ライダー龍騎士(ドラグナー)になり、ミラーワールドに潜る。

 

「ブオォォッ!」

 

現れたのは、イノシシ型モンスター『ワイルドボーダー』だった。

さてどう料理してやろうか、と考えていたら背後から光莉がやって来た。

 

「マスター」

「ん?光莉か。どうした?」

「もちろんあのミラーモンスターを倒すのを手伝いに来ました。それにあたって、1つ提案があります」

「何だ?」

「わたしとブランウイングをユナイトベントで合体させてください」

「光莉とブランウイングを?わかった。俺自身どんな結果になるのか興味がある」

「では、お願いします」

「おう!」

『ADVENT!!』

『UNITE VENT!!』

 

ブランウイングを呼んで、光莉と融合させる。

周囲が光に包まれ、光が収まった後そこに居たのは…………天使だった。

具体的な容姿を述べると、翼の付け根が機械でできており、上は紫で下は純白の衣を纏い、杖を携えている。

そして豊かな黒髪を後ろで1本に束ねている。

天使がこちらに振り向いた。

顔立ちこそ違うものの、その目は確かに光莉だった。

俺は光莉の姿に魅了され、契約のカードの確認もせず呆然としてしまっている。

そんな俺の状態を仮面越しに感じ取ったのか、光莉はクスリと微笑むと前を向いてミラーモンスターとの戦闘を開始する。

 

「ハッ!」

 

そこでやっと俺の意識は現実に引き戻され、契約のカードを確認する。

 

『TWILIGHT ANGEL(9000AP)』

 

黄昏の天使(トワイライトエンジェル)

シャインヒュードラーと同じ9000APか……。

たった1体(ブランウイング)が加わっただけで2000APも上がるとはな……。

光莉とブランウイングは相性が良いのか?

とにかく、俺も戦闘に参加しなければ!

 

『SHOOT VENT!!』

 

ブランスナイパーを呼び出し、射撃でトワイライトエンジェル(光莉)を援護する。

今の光莉の攻撃手段は、杖による打撃のほかに、追尾能力のある光球に、ダメージを与える光のカーテンなどがあるらしい。

随分多彩な技があるんだな。

そのまま光莉との連携で追い詰めていき、遂にワイルドボーダーが膝を突いた。

 

「マスター、トドメを!」

「おう!」

『FINAL VENT!!』

 

ファイナルベントの発動と同時に、光莉の杖の先端が黒い(・・)光に包まれる。

光莉は杖を振るって、黒い光をワイルドボーダーに投げつける。

黒い光を浴びたワイルドボーダーは闇に包まれて身動きが取れなくなった。

あれは……ブラックホールか?

そう考えている内に手が勝手に動いて、ブランスナイパーの照準を定める。

そして光莉が俺に寄り添って、右手を重ねる。

 

「ハァッ!」

 

引き金を絞り、銃口から放たれたのは、いつもの弾丸ではなく一直線に伸びる極太のビームだった。

ワイルドボーダーはそのビームで全身を焼かれ爆散する。

残された生命エネルギーを光莉が飴玉サイズに圧縮して口に含んだのを見届けた俺は、現実世界に戻るため近くの鏡に向かう。

 

「待ってください、マスター」

 

ブランウイングと分離した光莉に呼び止められる。

何事かと問おうとしたらVバックルからカードデッキを抜かれ、変身が解除された俺は光莉にキスで口を塞がれる。

 

「んっ……」

「んちゅ……ぷはぁ。いってらっしゃいのキスです。決勝戦、頑張ってくださいね」

「あぁ。ありがとう、光莉」

 

惚れた女にキスのエールを贈られたからには負ける訳にはいかないな。

光莉と別れて現実世界に戻り、鋼夜の隣で試合を途中から観戦する。

勝ったのは、試合前に予想した通りマドカとシャルのペアだった。

 

学年別トーナメント 1年生の部

 

決勝戦

 

織斑 一夏&工藤 鋼夜

 

VS

 

織斑 マドカ&シャルロット・デュノア

 

さあマドカ、シャル、勝負だ!

 




トワイライトエンジェルのイメージ
「そらのおとしもの」のエンジェロイドタイプΖ(ゼータ)(風音 日和)。
CV:日笠 陽子(箒と同じ声優)

ファイナルベント…ディメンションクラッシュ(10000AP)
イメージはスマブラforのパルテナの「最後の切り札」ブラックホール+波動ビーム。
技の名前の由来は特命戦隊ゴーバスターズのロボの必殺技。
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