Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第36話 決勝戦

決勝戦。

俺&鋼夜VSマドカ&シャルの戦いだ。

 

「マドカ、シャル。お前たちが勝ち残ったんだな」

「うん。この雷轟のおかげだよ」

「わたし頑張ったんだよお兄ちゃん!頭ナデナデして欲しいな〜」

「わかったわかった。おいで、マドカ」

「は〜い♪」

 

龍騎士(ドラグナー)を右腕だけ解除してマドカを撫でる。

 

「一夏、やっぱお前シスコンだわ」

「そうか?もういいやシスコンで」

 

鋼夜に2度目のシスコン認定されてしまったので、この際開き直ることにしよう。

 

ビー!

 

試合が始まった。

俺がマドカ、鋼夜がシャルの相手を務める。

シャルの機体である雷轟は、贔屓目抜きで現時点で最高の第3世代ISだ。

鈴の時とは違い、途中で鋼夜は撃墜されるだろう。

だから鋼夜には申し訳ないが、やられることを前提にシャルと戦ってもらっている。

鋼夜には専用機が無いため、どうしても専用機持ちに地力が劣る。

どこぞの国か企業に属せば良いのだが、今のところ勧誘を全て断っているらしい。

まぁ俺も自身への勧誘を断っているんだけどな。

 

『THRUST VENT!!』

 

シャインランサーを構えて、マドカに突っ込む。

 

「いくよお兄ちゃん!」

「来いマドカ!」

 

マドカの8基のビットがビームの嵐を巻き起こす。

回避に成功しても偏光射撃(フレキシブル・ショット)で再び襲って来る。

敵に回すと本当に恐ろしい技だな。

 

「おらっ!」

ガギンッ!

 

ビットの1基を破壊しようとしたら、シールド・ビットに防がれた。

あれを壊すのにはパワー不足だったようだ。

こうなったらマドカ本人を狙うしかないか。

 

「うおおおおおっ!」

「くっ何で当たらないの!?」

 

俺はマドカが放つビームを全て回避している。

要因は龍騎士(ドラグナー)の通常形態が防御を捨てた高機動型だということと、俺自身の経験値だ。

マドカがいつからISに乗っているのかは知らないが、それでも俺に比べたらまだまだだ。

 

「くらえっ!」

「ぐぅ……やるねお兄ちゃん!」

 

ビームの嵐を掻い潜ってマドカに一撃入れると、後方からガシャン!と音がした。

見ると、鋼夜がシャルにやられていた。

 

「すまん一夏。俺はここまでだ」

「いや、十分だ」

 

やられたとはいえ、鋼夜はシャルのシールドエネルギーを1割以上削っている。

シャルは並大抵の相手なら雷轟の性能もあってノーダメージで勝てるはずなのにだ。

 

「さて、ここからは2対1か……」

「ふふっ、覚悟してね一夏」

「そうはいかないさ。まだサバイブは使わないけどね」

『COPY VENT!!』

 

コピーベントでシャルのキャリバーンパックを複製する。

他のISの武装を一瞬でコピーしたことで、観客席が騒然となる。

こりゃ人目のあるところでの特殊カードの使用は出来るだけ控えた方が良さそうだな。

今のところ大勢の人の前で使ったことが無い特殊カードは、スチールベント・ユナイトベント・クリアーベント・フリーズベント・リターンベント・ストレンジベント・タイムベントの7枚か……。

あとリフレクオーツベントもかな?

入試で使ったが、そこまで情報は外部に漏れていないらしい。

とにかくこの8枚は出来るだけ使わないようにしよう。

 

「いくぞ!」

「えっ!?うわっ!」

 

攻撃対象をシャルに変更してカラドボルグを振り抜く。

対するシャルはスペキュラムパックによるブーストで回避する。

安堵の表情を浮かべるシャルだが、龍騎士(ドラグナー)が高機動型ISだってこと、忘れてないか?

こちらもスラスターに火を点けて、シャルを追尾する。

途中マドカからビットによる妨害を受けたが、シュベルトゲベールⅡとカラドボルグでビームを叩き落とし、シャルに追い付く。

 

「追い付かれた!?」

「どおぉぉぉりゃあぁぁぁっ!」

 

追い越し様にシャルを切りつけ、一瞬動きが止まったシャルにアクセルベントで追い打ちを掛ける。

 

『ACCEL VENT!!』

「飛天御剣流・九頭龍閃!!」

 

カラドボルグを仕舞い、両手持ちにしたシュベルトゲベールⅡでシャルに連続攻撃を仕掛ける。

9撃目の突きで雷轟の絶対防御が発動し、シャルがリタイアする。

 

「あ〜あ、負けちゃった。ゲームの一夏も合わせるとこれで何連敗だろ……」

 

シャルのやつ、数え切れないくらいIS/EXVSの俺と戦ったのか……。

さて、残るはマドカのみ。

 

「さあマドカ、クライマックスだ」

「負けないよお兄ちゃん!」

 

マドカの攻撃が、最初よりも激しいものになる。

さすがにこのレベルだとほんの少しだけビームが掠るようになってきた。

ウェイトを軽くするためにキャリバーンパックをパージして、シャインバイザーを抜く。

そのまま再びマドカに肉薄する。

 

「引っ掛かったね、お兄ちゃん!」

 

マドカはライフルのエネルギーを限界までチャージした状態で待ち構えていた。

途中からライフルによる射撃をやめてビットのみで攻撃してきたと思ったら、そういう訳か。

だが、残念ながら引っ掛かったのはマドカの方だ。

 

『CONFINE VENT!!』

 

こんなこともあろうかと、デッキからコンファインベントのカードを出しておいたのだ。

カードの効果で、マドカのライフルは拡張領域(バス・スロット)に強制送還される。

 

「スターブレイカーが!?」

「トドメだぁっ!」

『FINAL VENT!!』

 

俺の背後に光莉がドラゴンの姿で出現する。

中央の首に押し出してもらい、左右の首が放った破壊光線を纏いながらマドカに蹴りを叩き込む。

 

「ジャッジメントライダーキック!!」

「きゃあっ!?」

 

ファイナルベントの一撃でマドカのシールドエネルギーは0になった。

 

『試合終了。1年生の部、優勝は織斑 一夏・工藤 鋼夜ペア』

 

アナウンスが流れる。

 

「ふぅ、終わったか」

「俺はもうちょい活躍したかったな〜」

「専用機相手に奮戦したんだ。周囲からの評価も少しは上がっているんじゃないか?」

「そうかぁ?まぁ優勝できたのは普通に嬉しいけどよ」

 

さて、後は表彰式を済ませて大会は終わりか。

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