Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第37話 表彰式

学年別トーナメント1年生の部

 

1位

織斑一夏 工藤鋼夜ペア

2位

織斑マドカ シャルロット・デュノアペア

3位

凰鈴音 セシリア・オルコットペア

更識簪 ラウラ・ボーデヴィッヒペア

 

それが今回のトーナメントの結果だ。

現在は表彰式。

俺と鋼夜は賞状とトロフィーを授与された。

嬉しいと言えば嬉しいんだが、勧誘はより激しくなるんだろうな……。

新聞部にもインタビューを迫られたし。

ちなみにその人は(まゆずみ) 薫子(かおるこ)という名前で、楯無さんの知り合いらしい。

 

トーナメントが終わり、次に行われれる行事は7月の臨海学校だ。

1学期最後の行事、今回のトーナメントみたいに平和に終われば良いな……。

 

SIDE OUT

 

SIDE 箒

 

学年別トーナメントから数日。

わたしはやっと懲罰房から出ることが出来た。

クラスメイトから聞いた話によると、準決勝までで勝ち残ったのは一夏の妹やわたしが居ない間にやって来た転入生を含めた専用機持ち6人3ペアと一夏と工藤のペアらしい。

そして優勝したのは一夏たちのペア。

しかし工藤は情けない。

決勝戦でデュノアに撃墜され、結局一夏が自身の妹とデュノアの2人を倒したのだそうだ。

 

わたしであればそんなヘマはしない。

一夏の隣に立つのはわたしだ。

工藤や、他の専用機の女でもない。

剣道を辞めたと聞いた時は落胆したが、それはわたしが矯正すれば良いだけの話だ。

一夏が振るうべきなのは漫画の剣を模した飛天御剣流(チャチな剣)ではなく、篠ノ之流剣術なのだから。

そのためにも、わたしには専用機という『力』が必要だ。

わたしは携帯電話に登録されているとある番号をコールする。

3回目のコール音で相手と繋がった。

 

『はい。こちらは篠ノ之束博士の電話です』

「だっ誰だ!?」

『わたしは巽光莉。博士……束さんの助手を務めている者です。篠ノ之箒さんですね?』

 

姉さんの……助手!?

人とあまり接しようとしない姉さんが助手を雇っているだと!?

 

「はっ……はい。あの、姉さんは……」

『わかりました。束さんに替わります。少々お待ちください』

 

そう言われて待つこと数十秒。

電話越しに姉さんの声が聞こえて来た。

 

『やぁ箒ちゃん。束さんだよ〜』

「……姉さん、今日は頼みがあって電話をさせてもらいました」

『何かな?』

「わたしの専用機を作って欲しいのです」

『なるほどね〜。じゃあ箒ちゃん、ひとつ聞かせて?』

「なんですか?」

『箒ちゃんはなんで専用機が欲しいのかな?』

 

わたしが専用機を欲する理由?

そんなこと決まっている。

 

「一夏の隣に立つためです」

『……そう。とりあえず、今度の臨海学校には顔を出すよ。いっくんの龍騎士(ドラグナー)()ようと思っていたしね』

 

その後2言3言話して、姉さんとの電話は切れた。

 

SIDE OUT

 

SIDE 束

 

箒ちゃんとの電話を切って、わたしは溜息を()く。

箒ちゃんが専用機を欲する理由は『いっくんの隣に立つため』。

 

「そんな理由じゃ専用機を渡せないよ、箒ちゃん」

 

いっくんの隣には既に光莉ちゃんが居る。

そうでなくとも、隣に立つだけじゃいっくんに何もしてあげられない。

箒ちゃんは目的と手段がごちゃ混ぜになってしまっている。

今の箒ちゃんに専用機を渡したとしたら、間違いなく取り返しのつかないことになるだろう。

 

「では、『コレ』はどうしますか?」

「そうだねぇ〜……」

 

わたしと光莉ちゃんはとあるものに視線を向ける。

そこにあったのは『(くれない)』。

わたしと光莉ちゃん、クロエ(くーちゃん)の3人で開発した第4世代IS『紅椿(あかつばき)』。

いっくんが雷轟の設計図をフランスのデュノア社に渡したように、この機体もいずれは世間に公表するつもりだ。

たが、その乗り手が箒ちゃんに務まるだろうか……?

今の箒ちゃんでは、まず不可能だろう。

臨海学校までに考えを改めてくれると良いんだけど……。

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