Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第39話 臨海学校

「海が見えてきたよ、お兄ちゃん!」

 

今日は臨海学校当日。

宿泊先の旅館に向かうバスの中で、マドカがはしゃいでいる。

 

「わたし海で遊んだこと無いんだ。着いたら一緒に遊ぼう!」

「あぁ、いいぞ」

「わ〜い♪」

「マドカちゃんは凄く嬉しそうですね」

 

マドカの喜びっぷりに、ミラーワールド内のバスに乗っている光莉が感心と少しの呆れを混ぜた表情をしている。

学年別トーナメントにおいて、マドカはラウラと『勝った方が一夏()に目一杯甘えることができる』という賭けをしていたらしい。

妹を甘やかすのは悪い気分ではないので、俺も事後承諾をした。

まあ悪ノリして、寮の自室から教室までマドカをお姫様抱っこした状態で通学して千冬お姉ちゃんの出席簿アタックを頂戴する羽目になったが。

 

ちなみにミラーワールド内のバスには、皆の契約モンスターが最低1体は乗っている。

ただ、セシリアのアクアギガに限ってはその巨体と体重の都合からバスの車内に入れないので、バスの上で寝そべっている。

また、ドラグレッダーやスカイブレイダーは空を飛んでついてきている。

 

そうしてマドカやラウラの頭を撫でること十数分。

宿泊先の旅館に到着した。

 

「ここが、今日から3日間世話になる旅館『如月亭』だ。従業員の方々の迷惑にならないように各自注意するように!」

『よろしくお願いします!』

 

旅館の方々に挨拶を済ませた俺たち生徒は、各々の荷物を自身に割り振られた部屋に置きに行く。

だが、俺と鋼夜の部屋は事前に配布されたしおりに記載されていなかった。

 

「織斑先生、俺と鋼夜の部屋はどこですか?」

「それは今から案内する。工藤を呼んで来い」

「わかりました」

 

鋼夜を呼んで、千冬お姉ちゃん引率のもと、旅館内を移動する。

辿り着いたのは教員が宿泊するエリアだ。

 

「織斑はわたしと、工藤は山田先生と同室だ」

「普通の部屋にしたら女子が雪崩れ込んで来るかもしれませんからね……」

「工藤の言う通りだ。織斑も良いな?」

「わかりました」

 

鋼夜の言う通り、これが妥当なんだろうな。

 

「今話す必要がある事柄は以上だ。お前たちも自由時間を満喫して来い。わたしたちも後から向かう」

「「はい」」

 

臨海学校の1日目は自由時間だ。

今頃、女子の皆は水着に着替えているだろう。

 

「さて、行こうぜ一夏」

「あぁ」

 

鋼夜と共に男子更衣室に移動して、水着に着替えて砂浜に出る。

 

「一夏、競争しましょう!あそこにあるブイを折り返し地点にして、先に砂浜に戻って来た方が勝ちよ!」

 

鈴にさっそく勝負を仕掛けられた。

 

「じゃあ、俺も参加しようかな」

「お兄ちゃん、わたしもやる!」

 

鋼夜とマドカも混ざり、4人での勝負となった。

 

「よ〜い、ドン!」

 

準備運動を済ませてシャルに合図を頼み、俺たち4人はスタートする。

 

「ちょっお前ら(はえ)ぇよ!」

「待ちなさい2人とも!」

 

開始から早々に順位が分かれた。

 

1位・俺

2位・マドカ(俺と僅差)

3位・鈴(俺やマドカと大きく離れている)

4位・鋼夜

 

5歳の頃からライダーをやっている俺に勝とうなんざ10年早いのさ!

しかしそんな俺に追いつけるなんて、マドカの身体能力はどうなっているんだ?

ライダー・IS問わず戦闘になれば勝つのは俺だが、運動会とかの競技ならマドカは俺に勝てるかもしれないな。

順位が変動しないまま、俺たちはゴールした。

 

「一夏にマドカ、アンタたち早すぎよ」

「お兄ちゃんに勝とうと必死こいたら、ああなった」

「俺はマドカに対して、兄の威厳を保とうとしたら、ああなった」

「ホント似たもの兄妹だな、お前ら」

 

鋼夜に似たものだと言われて、マドカは嬉しそうだ。

俺はそんなマドカの頭を撫でる。

何、シスコンだと?

それがどうした!

 

その後はラウラや他のライダーの皆と合流して、ビーチバレーをすることになった。

今の人数は、俺・マドカ・鈴・鋼夜・シャル・ラウラ・セシリア・簪・本音の9人。

最低でもあと1人は欲しいな……。

欲を言えば、普通のバレーのように6対6で戦いたい。

 

「ほう、ビーチバレーか。丁度良い、わたしも混ぜて貰おうか」

 

千冬お姉ちゃんが現れた。

へぇ〜、千冬お姉ちゃんは黒のビキニか。

そして、千冬お姉ちゃんを混ぜた10人でチーム分けを行った結果が……。

 

Aチーム

織斑一夏

工藤鋼夜

セシリア・オルコット

ラウラ・ボーデヴィッヒ

更識簪

 

Bチーム

織斑千冬

織斑マドカ

凰鈴音

シャルロット・デュノア

布仏本音

 

となった。

 

「うぅ〜、わたしもお兄ちゃんと同じチームが良かった!」

「残念だったなマドカ!今日はわたしとお兄様のターンだ!」

 

なんて遣り取りがマドカとラウラの間で行われたりしたが、とにかく試合開始。

結果だけ言うと引き分けだ。

俺や千冬お姉ちゃんのスペックは皆と一線を画しており、身内のマドカと軍人のラウラ以外の6人は途中で体力が尽きてリタイア。

そのまま勝負は熾烈を極め、マドカとラウラがリタイアしたあとも俺と千冬お姉ちゃんの戦いは続いたが、なかなか決着がつかなかったので中止と相成った。

ちなみに、使用したビーチボールは1度も割れなかった。

お疲れ様、ビーチボール君。

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