Mirror Rider Stratos【完結】 作:無限正義頑駄無
『ハイマットモードに移行。ヴォワチュール・リュミエールシステムを展開します』
メッセージと同時に、
「さあ、ついて来れるか?」
何度も軌道を変えながら、フルブーストで福音に接近する。
『ッ!?』
「おらっ!」
ガギン!
っ!?
何だこの手応え!?
見ると、シャインソードで切られたにも関わらず、福音の装甲には引っ掻いた程度の傷しか無かった。
嘘だろ!?
サバイブの剣なんだぞ!?
「ちっ……こりゃ輝龍逆鱗じゃないと墜とせそうにないな」
一旦福音から距離を取り、武器をシャインレイザーに持ち替える。
カードスキャンをしようとした瞬間。
『La♪』
バシュッ!
「あっカードが!」
ビームでカードが燃やされた。
今燃やされたのは、
つまり……。
「一夏さん、
「くそっ!」
光莉との契約が解除されて、
今の俺は、見た目も状況もフェイズシフトダウンしたストライクガンダムのようなものだ。
幸いにもサバイブは維持されたままだが、大幅なパワーダウンをしてしまった。
「どうする、お兄様?撤退するか?」
「いや、まだだ!」
『『FEATHER VENT!!』』
ラウラの撤退という意見を却下し、ドラグーン・ユニットを展開する。
ドラグーンで福音を抑えながら、皆と作戦会議を開く。
「でも一夏、どうやって福音を倒すの?
「あぁ、実際今の
「わたしとシャルロットで福音のシールドエネルギーを削りつつ、動きを止めれば良いのだな?」
「あぁ。それが駄目だったら撤退しよう。セシリアも援護射撃を頼めるか?」
「引き受けたいところですが……先程ブルー・ティアーズが、近くにある船舶を捕捉しましたわ」
「何だと!?この周辺の海域はIS学園の教員が封鎖しているはずだぞ!?」
「お兄様、そいつらは恐らく密漁船だ」
「くそっこんな時に!セシリアはそっちに行かなきゃならないから、シャルとラウラに頑張って貰わないといけないのか!」
「大丈夫だよ、一夏」
「わたしたちを信じろ、お兄様」
「……わかった。だが、
「うん、わかった」
『『COPY VENT!!』』
シャルに一旦サムブリットパックからスペキュラムパックに換装してもらい、コピーベントで複製する。
サバイブを解除して身軽になり、俺はスペキュラムパックのビームサーベルを抜剣する。
「いくぞ!」
「「了解!」」
サバイブ解除と同時にドラグーンも消滅したため、自由になった福音がこちらに向かって来る。
『La♪』
「もう食らわねぇぞ!」
エネルギーの弾をビームサーベルの2刀流で叩き落としつつ、すれ違い様に福音を切る。
『La!?』
よし、実剣よりはダメージを与えられるみたいだな。
そのまま戦闘を行なうこと十数分。
ラウラの砲撃と、小まめにストライカーパックを換装して攻めるシャルの奮戦もあって、正確な数値はわからないが福音のシールドエネルギーを半分は削れたのではなかろうか?
「一夏、そろそろ輝龍逆鱗の出番じゃない?」
「そのようだな。よし、ここからが正念場だ!頼んだぞ2人とも!」
「うん!」
「任せろ!」
戦闘から離脱して、カードのスキャンを始める。
『La♪』
福音がシャルを振り切って、こちらにやって来た。
飽くまで俺のカードスキャンを邪魔する気か!
たった今スキャンしたのは7枚目。
せめてあと1枚スキャンする余裕さえあれば……。
ズガン!
『ッ!?』
「マスター!」
「なっ……光莉!?」
背中からシャインナーガの翼を生やした光莉が現れ、ナーガキャノンで福音を弾き飛ばした。
光莉は人間体のまま、身体の一部をドラゴンのものに戻せるので今のように空を飛ぶことも出来るし、手足をシャインナーガの鱗で覆えばISの装甲も殴り飛ばせる。
契約が解除されたため、俺のことが心配になって出て来たのだろう。
だが……。
「どうしてここがわかった!?真っ直ぐに来ないと、こんな短時間で駆けつけるなんて出来ないだろう!?」
「愛の力です」
愛の力か。
うん、それなら仕方が無いな。
「それよりも今は輝龍逆鱗の最中なのでしょう?早くカードスキャンを!」
「あぁ、そうだな」
8枚目のカードをスキャンする。
「バーサークスラッシュLv.8!!これでどうだぁぁぁぁ!」
ブランスナイパーの一撃でよろめいた福音はシャルによって羽交い締めにされており、為す術もなくバーサークスラッシュを受ける。
それによって福音はシールドエネルギーが底を突き、シャルの腕には福音の操縦者だけが残る。
「……終わったな」
「皆、お疲れ」
光莉の援護もあって、皆無事にミッションを完遂出来た。
セシリアは密猟者を、シャルは福音の操縦者を引き連れ、ラウラを合わせた3人で帰還していく。
そして、この場に残ったのは俺と光莉の2人。
俺はカードデッキから、予備の契約のカードを取り出す。
「光莉、もう1度俺と契約してくれないか?」
「はい、喜んで」
即答する光莉に、
そして