Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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〜夏休み〜
第48話 結婚式


臨海学校から時が経ち、1学期が終わりを迎え、今は夏休みの真っ最中だ。

そして日付は8月の中旬。

つまり……。

 

「どうですか、マスター?」

「あぁ、とても似合っているよ。思わず見惚れてしまった」

 

目の前にはウェディングドレスに身を包んだ光莉がいる。

そう、今日は俺と光莉の結婚式だ。

結婚のことが世界に発表されたのは2週間前。

15歳での結婚に世界中の女性権力団体が反発したが、それぞれの母国によって粛清された。

龍騎士(ドラグナー)である俺の介入を許すと、最悪の場合ISを回収されるからだろう。

明確な証拠は一切無いし、ネットで噂が流れている訳でもないので俺が捕まることは無いのだが。

 

そして結婚式当日である今日。

式場では、現実世界は束お姉ちゃんが開発した無人IS『ゴーレムⅡ』が、ミラーワールドは契約モンスターたちが警護にあたっているので不届き者への対策はバッチリだ。

 

この結婚式に招待したのは、俺や光莉の小・中学生時代の学友と教師、ミラーライダーの皆とその家族、更識家やシュヴァルツェ・ハーゼの人たち、あとはIS学園で親しくなったライダー以外の生徒と教師を数名といったところだ。

 

「マスター……いえ、『旦那様』」

「どうした、光莉?」

「このわたし『輝きの龍』シャインナーガこと巽 光莉は、織斑 一夏のことを契約モンスターとして、また1人の女として一生涯かけて支え、愛することをここに誓います」

 

呼び方が変わったと思ったら、ここで愛の誓いを立てられた。

 

「おいおい、それは神父の前で誓うことなんだぞ?」

「結婚前の決意表明みたいなものです。それに、旦那様が言ったことに関してはもう1度誓えば良いだけの話ですよ」

 

なるほどな……。

なら俺も、この場で言うべきことを言うとしよう。

 

「……コホン。この俺、織斑一夏は、巽 光莉を契約モンスターとして、また1人の女として愛し、幸せにすることをここに誓う」

「はい……旦那様」

 

俺と光莉は誓いのキスをする。

唇が離れた瞬間、控え室のドアを開けてマドカが入って来る。

 

「お兄ちゃん、光莉さん、時間だよ」

「あぁ、わかった。さあ光莉、行こうか」

「わかりました。ふふっ、わたしたちの愛を皆さんに見せつけてあげましょう」

「ほどほどにしなよ、義姉(ねえ)さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚式は恙無(つつがな)く終わり、今は招待した人たちに個別に挨拶をして回っている。

そして今話している相手は……。

 

「こんにちは。スコールさん、オータムさん」

「よう、久しぶりだな龍騎士(ドラグナー)

「まさかわたしたちまで招待されるとは思わなかったわよ」

 

そう、亡国機業(ファントム・タスク)のスコールさんとオータムさんだ。

敵といえば敵なのだが、過去に会ってそこまで悪い人には見えなかったし、マドカの元上司ということもあって、サイレント・ゼフィルスを通して招待状を送ったのだ。

 

「そちらこそ来てくれるとは思っていなかったんですけどね。……半分くらい」

「まぁ……、今日は純粋にこの宴を楽しませて貰うわ。ここまでガチガチに警備を固められたら戦う気なんて起きないし」

「という訳だ。次に会った時こそ本気で()りあおうぜ。じゃあな龍騎士(ドラグナー)……いや、一夏!」

 

そう言って、スコールさんとオータムさんは去って行く。

やっぱり悪い人には思えないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚式の後の宴も終わり、時刻は夜。

場所はとあるホテルの一室。

居るのは俺と光莉の2人だけ。

 

「光莉、俺はお前の全てが欲しい」

「はい。わたしの全てを旦那様に捧げます。受け取ってください」

 

俺は光莉にキスをした後、優しくベッドに押し倒す。

 

「光莉……」

「旦那様……」

 

そして、俺と光莉は本当の意味で結ばれた。




一夏と光莉の初夜に関しては、R-18版をご覧ください。
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