Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第50話 ポルナレフ化する天災

SIDE 束

 

あ、ありのままに今起こったことを話すよ……。

IS学園を襲撃させている無人IS『ゴーレムⅢ』の前に、いっくんとそっくりな男が現れたと思ったら抜刀斎の格好をしてゴーレムⅢに刀1本で挑みかかって来たんだ。

その格好はパワードスーツであるということはスキャンしてわかったが、なんとISじゃなかった。

なのにゴーレムⅢを圧倒している。

な……何を言っているのかわからないと思うけど、束さん自身も理解出来る範疇を越えたカメラ越しの現実に思考が追いつかない。

頭がどうにかなりそうだ……。

パクリやコスプレなんてチャチなものじゃあ断じてない……。

もっと恐ろしいものの片鱗を、現在進行形で味わっているよ……。

 

……って、ホント誰だよあれ!

いっくんとちーちゃんの身内はマドっちしか居ないはずだよ!?

あ、彼を相手していた2号機がやられた!

嘘でしょ!?

戦いが始まってほんの数分だよ!?

束さんの自信作が、わずか数分で墜とされた!?

認めたくないけど、彼はちーちゃんと同じかそれ以上の実力者のようだ。

となれば最優先事項は、彼のデータを集めること。

今いっくんを掴んでいる1号機と、他のアリーナで専用機持ちと戦っている3・4・5号機も彼にぶつけよう。

4機のゴーレムⅢで彼を取り囲む。

 

『4機がかりか……。良いね、これくらいじゃないと話にならない』

 

そう言って彼は、小さい箱みたいなものを呼び出し、ブレスレットに装着する。

 

『Set!!』

『出番だぜ、光莉』

『Are you ready?』

『了解です、旦那様♪』

『Powored custom!!』

『It's morphin time!!』

『パワードモーフィン!!』

 

その掛け声と共に、彼の姿はガラリと変わった。

真紅の鎧に白いマント。

そして龍を彷彿とさせる黄金の翼。

まるで死神と騎士を混ぜ合わせたようなものだった。

そして最後に彼は、右腕の籠手に付いているホルダーにカードケースみたいな箱をセットする。

ん?

あのカードケースはISのようだ。

でもコアは束さんの作ったものじゃない。

ますます彼という存在がわからなくなった。

まぁとにかく……IS以外の力でISを倒したきみの実力、見せてもらうよ。

 

SIDE OUT

 

SIDE 簪

 

わたしの目の前で、織斑くんそっくりな彼は襲撃者の1体をほんの数分で撃破してしまった。

 

「凄い……」

 

まるでヒーローのようだ。

いや、ゴーバスターズとそっくりな変身アイテムを使っているから本当にヒーローなのかもしれない。

そして彼は、織斑くんを掴んでいた個体と他のアリーナで戦っていたと思われる3機の合計4機に囲まれるが、それでもなお平然として(あまつさ)えパワードモーフィンしてさっき以上の力で襲撃者を撃墜していく。

 

まるで特撮ヒーローの戦闘を生で見ているかのようだった。

そしてとうとう襲撃者は残り1機となる。

だけどわたしは……目の前の光景に魅入るあまり、ここが戦場だということを失念していた。

襲撃者が放ったビームを、彼が回避する。

そのビームは勢いを衰えさせること無く、わたしに向かって伸びてきた。

 

「え……?」

「危ない、避けろぉぉぉぉぉっ!」

 

彼はそう言ってくれるが、身体からは力が抜けてしまっていて思うように動かない。

せっかく彼が助けてくれたのに、わたし自身のミスで台無しにしてしまうなんて……。

ごめんなさい……!

 

ドガァン!

ドサッ。

 

え……?

当たって、ない……?

誰かに庇われた……?

一体誰が……?

 

「お姉ちゃん……?」

「あはは……。そう呼ばれるの、何年ぶりかしら……?」

「どうして、こんな……」

「妹を助けるのに、理由が必要……?」

「……っ!」

 

涙が、止まらなかった。

でも……早く手当てをしないとお姉ちゃんが……!

どうすれば……!

 

「くそぉっ!」

『It's time for buster!!』

「飛天御剣流、双龍閃!!」

 

彼は必殺技と思われる攻撃で最後の襲撃者を沈めた後、こちらにやって来る。

 

「おい、大丈夫か!?」

「うん、わたしは……。でも、お姉ちゃんが……」

「……そうか。こうなったら……」

 

彼はさっきまで使っていた剣を左腰の鞘に収めると、右腰の小太刀を抜き右腕のホルダーから1枚のカードを取り出す。

あれは……仮面ライダー龍騎のアドベントカード!?

彼が小太刀のスイッチを押すと、刀身が2つに分かれカードが挿入される。

 

『TIME VENT!!』

 

時計が出現して、針が逆回転を始める。

それと同時に、お姉ちゃんの傷がみるみる小さくなっていく。

これは、時間を巻き戻している……?

そして怪我だけでなく、ISの損傷も元通りとなったお姉ちゃんは意識を取り戻す。

 

「う……簪、ちゃん……?」

「お姉ちゃん……よかった……!」

 

わたしはつい泣きながら抱きついてしまう。

ヒーローなんて、架空のお話の中の存在で実在してなんかいないと思っていた。

でも違った。

ヒーローは、確かに存在した。

そう……わたしと姉を救ってくれた、目の前に居る流浪人が……。




緋鼠の衣(スカーレット・バスター)・パワードカスタム

外見
遊戯王のモンスター「冥府の使者 ゴーズ」
ただし、鎧は黒➡︎赤・マントは赤➡︎白に色が変わっており、背中にシャインナーガの翼が生えている。

装備
モーフィンブレス
カスタムバイザー
空圧式近接ブレード「雪片弐型(ゆきひらにがた)舞蹴(マイケル)
非殺傷性対人用近接ブレード「逆刃刀(さかばとう)真打(しんうち)
召喚機「スカーレットバイザー」
アドベントカード各種

カスタムバイザーを通して、光莉が緋鼠の衣(スカーレット・バスター)と融合した状態。
右腕の籠手にカードデッキを装着するホルダーがある。
また、右腰にキョウリュウゴールドの剣「ザンダーサンダー」にそっくりな召喚機「スカーレットバイザー」を装備している。
なのでアドベントカードが使用可能。





という訳で、光莉は最初からカスタムバイザーの中に居ました。
パワードカスタムに関する詳しい設定は、ゴーバスターズのWikiを参照してください。
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