Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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すいません。
今話は駄文です。


第52話 戦乙女と抜刀斎

翌朝。

俺と光莉は千冬お姉ちゃんに呼び出された。

楯無さんたち専用機持ちは、昨日の襲撃に関する取り調べのため山田先生の元で昼過ぎまで缶詰なんだとか。

ご愁傷様と言っておこう。

話を戻すが俺と光莉が呼び出されたのは、アリーナだ。

 

「……来たか」

「「おはようございます、千冬お姉ちゃん(義姉さん)」」

「織斑先生だ。……ん?わたしのことを義姉だと?」

「元の世界では、わたしは織斑一夏の妻ですから。貴女のことを義姉と呼ぶのは当然ですよ?」

「……それもそうか。しかし……」

 

千冬お姉ちゃんがじっと俺と光莉を見る。

 

「……強いな」

「あ、わかります?」

「それだけの覇気を身体から放っていればな。さて、ここに呼んだ用件だが……」

「貴女と戦えと?」

「あぁ。IS学園の教師として、元世界最強(ブリュンヒルデ)として、お前たちの実力を知る必要があるからな」

「構いませんが、方法は?」

「わたしは打鉄に乗る。お前は仮面ライダーと抜刀斎の好きな方を選べ」

「打鉄?暮桜はどうしたんですか?」

 

元の世界の千冬お姉ちゃんは日本の国家代表を辞退したあとも専用機である『暮桜』を所持している。

福音との戦闘で出番が無かったのは、ちょうど束お姉ちゃんの元で改修中だったからだ。

多分第4世代になって帰って来るんじゃないかな?

 

「……暮桜は『とある事情』で今は使えんのだ」

「はぁ……そうですか」

 

こっちの世界じゃあ暮桜と千冬お姉ちゃんに何があったんだ?

まぁ気にしていてもしょうがない。

千冬お姉ちゃんが打鉄を取りに行っている間に、光莉と話す。

 

龍騎士(ドラグナー)緋鼠の衣(スカーレット・バスター)、どちらで相手をするのですか?」

「う〜ん……。緋鼠の衣(スカーレット・バスター)かな?純粋な近接格闘戦をやってみたいし、いくら千冬お姉ちゃんが乗ったとしても打鉄じゃあ龍騎士(ドラグナー)とは地力が違いすぎる」

 

更識家で束お姉ちゃんにオーバーホールを受けた龍騎士(ドラグナー)は、第4世代に限りなく近い性能を誇る。

そのため改修後は暮桜に乗った千冬お姉ちゃんとの模擬戦において性能差で勝ち越している。

なので暮桜が改修されるまではISでの模擬戦はしないことになっている。

暮桜がどれだけパワーアップして戻って来るのか、楽しみだ。

そしてしばらく待っていると、打鉄を纏った千冬お姉ちゃんが戻って来た。

 

「待たせたな」

「いえ、お気になさらず」

『It's morphin time!!』

「レッツ、モーフィン!!」

 

緋鼠の衣(スカーレット・バスター)を纏い、雪片弐型・舞蹴を呼び出す。

対する千冬お姉ちゃんも、(近接ブレード)を構える。

一瞬の静寂、そして……。

 

「「いざ、参る!」」

 

同時に駆け出し、まず俺が攻撃を仕掛ける。

雪片を抜刀し、斜めに切る。

千冬お姉ちゃんは、肩のアーマーでガードしつつ受け流す。

絶妙な角度で受けているので、そこまで酷い損傷ではない。

あれくらいなら、打鉄の装甲再生能力ですぐに修復されるだろう。

 

「その刀、もしや……」

「その通り。雪片と同じ素材で作られています。まぁ零落白夜のような能力はありませんがね」

 

緋鼠の衣(スカーレット・バスター)にはシールドエネルギーが存在しない。

バッテリー駆動のパワードスーツにそんな贅沢かつ燃費が悪い機能など搭載出来ないのだ。

シールドエネルギーが存在しない以上、例えスチールベントで暮桜の雪片を奪ったとしても零落白夜は使えない。

それでも装備の量子変換は可能だし、PICの応用でイエローバスター・パワードカスタムのように空中に足場を作って擬似的な浮遊も出来る。

結果、パワードカスタム前の緋鼠の衣(スカーレット・バスター)は攻撃力はともかく防御力と機動力はISに逆立ちしても勝てない。

使用者が俺や千冬お姉ちゃんならISが相手でも善戦出来るが。

 

「飛天御剣流・龍翔閃!!」

「くっ……!」

 

千冬お姉ちゃんは後退瞬間加速(バック・イグニッション・ブースト)で龍翔閃をギリギリで回避する。

瞬間加速(イグニッション・ブースト)はシールドエネルギーを消費する技術だが、それでも攻撃をくらうよりはマシな消耗だ。

それから更に戦うこと数十分。

周囲には葵の残骸がいくつも散らばっている。

雪片と葵では耐久力に差がありすぎる。

千冬お姉ちゃんは葵が折れる度に、事前に打鉄の拡張領域(バス・スロット)内に入れておいた葵を取り出して戦いを継続している。

しかしこれで何本目だ?

少なくとも2桁はとっくに越えている。

初期装備(プリセット)のアサルトライフルを外していたとしても、よく打鉄の拡張領域(バス・スロット)にこれだけの数の葵が入ったものだ。

 

「これが最後の1本だ。次で決着をつけよう」

「……いいでしょう」

 

雪片を鞘に収めて、抜刀術の構えを取る。

 

「飛天御剣流・天翔龍閃!!」

「篠ノ之流・零拍子!!」

 

渾身の一撃同士がぶつかり合う。

数瞬の鍔迫り合いの後、葵は折れ、俺の雪片は勢いのまま千冬お姉ちゃんの打鉄を切り裂く。

絶対防御が発動し、打鉄のシールドエネルギーがゼロになる。

 

「もはや清々しいくらいの敗北だ。まさか1度も掠らせることが出来ないとは……」

「そりゃこっちは1度でも当たればアウトですから。それでこの後俺と光莉はどうすれば?」

「好きにしろ。わたしが負けた以上、力尽くでは止められん。だが学園の不利益になるようなことをするんじゃ無いぞ」

「了解」

 

つまり問題さえ起こさなければ学園から出たりとかもして良いと。

せっかくの異世界だから色々なところに行ってみたいのは事実だが、行きたい所がすぐには思いつかない。

どうしようか……?

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