Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第53話 デート再び

千冬お姉ちゃんと戦った、その日の午後。

せっかく学園の外に出る許可が貰えたので、俺と光莉はデートをすることにした。

 

「では旦那様、わたしたちの戦争(デート)を始めましょう」

「あぁ、行くか」

 

ん?

なんか妙なルビを振っていたような……。

気のせいか?

 

「お昼ご飯を食べずに出て来ましたし、まずは……」

「腹ごしらえ、だな」

 

俺と光莉はとあるカフェに入店する。

名前は『@(アット)クルーズ』。

ウェイトレスは皆メイド服だった。

ここは秋葉原か?

とりあえず料理を頼んで腹を満たした後、デザートとしてパフェを追加でオーダーする。

 

「旦那様」

「どうした?」

「旦那様のパフェも食べてみたいです」

 

ちなみに光莉が頼んだのはチョコのパフェで、俺はバニラのパフェだ。

 

「わかった。ほら」

「あ〜ん……はむっ。美味しいですね。ではわたしのもどうぞ」

 

そうして、俺と光莉の食べさせ合いが始まったのだが……。

 

「ごほっ。口から砂糖が……」

「店員さん、ブラックコーヒーをお願いします」

「わたしも……」

「バカな……。カフェオレ、だと……!?」

 

なんか周囲が凄いことになっていた。

まぁ俺と光莉は自重するつもりなど全く無いが。

 

「全員、動くんじゃねぇ!」

 

店内に、武装した3人の男が乱入して来た。

札束がはみ出た鞄を提げているところを見ると、銀行強盗でもやったのだろうか。

 

「嘘でしょ……。なんでまたウチの店が強盗の立てこもり場所に選ばれるのよ……?」

 

店長と思しき女性が頭を抱えて(うずくま)る。

どうやら過去に似たようなことがあったらしい。

俺は3人の男を観察する。

武器はそれぞれサブマシンガン・アサルトライフル・スナイパーライフル。

最後だけおかしくないか?

 

「どうするのです、旦那様?」

「もちろん決まっている。聞くまでも無いだろう」

「ふふっ、そうでしたね」

「テメェら何イチャコラしていやがる!」

 

おっと、強盗に目をつけられたか。

なら動かないとな。

 

『It's morphin time!!』

「レッツ、モーフィン!!」

「何ぃ!?」

「おらぁ!」

バシィ!

「ぐはっ……!」

 

緋鼠の衣(スカーレット・バスター)を纏い、非殺傷性対人用近接ブレード『逆刃刀(さかばとう)真打(しんうち)』でサブマシンガンの男を気絶させる。

 

「まずは1人」

「いいえ、2人です」

 

いつの間にか光莉は、うつ伏せに倒れているスナイパーライフルの男を踏み付けていた。

なかなかの早業だな。

 

「くそっ!こうなったらテメェら全員道連れだぁっ!」

 

最後に残ったアサルトライフルの男が上着を脱ぐ。

そこには腹に巻かれた大量のダイナマイトがあった。

そして右手には起爆スイッチ。

 

「これで……」

バキュン!

カチッ。

 

『……………………』

 

スイッチが押されたが何も起こらない。

それもそのはず。

光莉がスナイパーライフルで起爆スイッチとダイナマイトを繋ぐコードを撃ち抜いたのだ。

福音戦での援護射撃といい、光莉には狙撃の才能でもあるのだろうか……?

今はとにかく。

 

「ていっ」

「ゴハッ!?」

 

気絶させて制圧完了。

 

『〜〜〜〜!』

 

ん?

パトカーのサイレン?

見ると、店の前にはかなりの数の警官が。

これはヤバい。

この世界における身元が存在しない俺と光莉が事情聴取を受けるのはいろいろとマズい。

 

「光莉、行くぞ!」

「あっ……はい!」

 

変身を解除して、光莉と共に裏口から出る。

無銭飲食は後味が悪いので、ちゃんとカウンターに5000円札を置いていく。

釣銭が惜しいが仕方が無い。

余談だが、@クルーズは緋村抜刀斎が現れた店として人々の関心を集めるようになったのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショッピングモールやゲームセンターなどへ行き、すっかり日が暮れてしまった。

IS学園に戻ると、ちょうど千冬お姉ちゃんとこの世界の俺が話している場面に出くわす。

 

「千冬姉」

「織斑先生と呼べ」

「その、家族のことなんだけど……。俺たち以外に、家族っているのかな……?妹とか……」

「いない」

「いや、でも……」

「わたしの家族はお前だけだ」

「ちふ……」

 

千冬お姉ちゃんは最後まで聞かずに去って行った。

この世界にマドカは居ないのだろうか?

ちょっと探してみようかな……。

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