Mirror Rider Stratos【完結】 作:無限正義頑駄無
『さあ、やってまいりましたIS学園運動会!実況ならびに解説は、IS学園生徒会長・更識楯無と!』
『生徒会副会長・織斑一夏と……』
『通りすがりの仮面ライダー・星村春十。以上の3名でお送りします!』
あれから数週間の月日が経ち、今日は運動会の当日だ。
この世界に来る時に使った機械(トラベルマシンと命名)のエネルギーの再充填は終わっているので、いつでもこの世界を去ることができる。
マドカの専用機がまだ完成していないので、もうしばらくは居るつもりだが。
俺はグラウンドを眺める。
紅組団長…篠ノ之 箒
青組団長…セシリア・オルコット
桃組団長…凰 鈴音
橙組団長…シャルロット・デュノア
黒組団長…ラウラ・ボーデヴィッヒ
鉄組団長…更識 簪
1年の専用機持ちたちが各組団長を務めている。
運動会って、普通は3〜4組に分かれるものじゃなかったっけ?
6組って多くないか?
最初はそう思ったが、楯無さんが提示した優勝賞品で納得した。
『優勝した組の専用機持ちたちは、織斑一夏と同じ組および寮が相部屋となり、他の専用機持ちは別の組にクラス換えとなる』
篠ノ之・セシリア・鈴・シャル・ラウラがやる気満々なのはこのためだ。
簪も、一夏に惚れている訳ではないにしても負けるつもりはないらしい。
ちなみに光莉はゲストとして、鉄組に所属している。
『しかしこれだけの美少女が並ぶと壮観ですね〜。男子の2人としてはそこのところどうなのかしら?』
『へ!?いや、その……』
『俺は鉄組に所属している妻以外の女性には異性としての興味が湧かないので、何とも言えませんね』
『春十くんは一途ね〜。じゃあ奥さんについて語ってもらおうかしら?』
『俺は構いませんが、運動会の時間が潰れると思いますよ?それに砂糖を吐く人が続出するでしょう』
『やっぱり語らなくていいわ』
それが懸命だ、楯無さん。
俺が光莉への愛を語り出したら1時間や2時間じゃ済まないからな。
そして運動会が始まる。
まずは第1種目・徒競走。
転んでしまって一夏に運んでもらった女子が居て、わざと転ぶ女子が続出。
何やってんだか……。
なお、1位は真面目にやった鉄組が多かった。
次に第2種目・玉撃ち落とし。
マシンから射出される玉を専用機持ちたちが撃墜して得点を競う種目だ。
玉が小さいほど、得点が高い仕組みである。
この種目、射撃が得意なセシリアとシャルが勝つのではと思っていたが、篠ノ之の専用機『
1発逆転なるかと思われたが、狙いが逸れて玉を射出するマシンを破壊。
あのマシンはかなりの高額らしく、紅組は大きく減点された。
さらに第3種目・軍事障害物競走。
障害物は匍匐前進やらアサルトライフルの組み立てやら、確かに軍隊っぽい内容だった。
「じゃっじゃじゃ〜ん!」
「早っ!?」
のほほんさんこと本音が驚異的なスピードでアサルトライフルを組み立てた。
だが……。
「あれ?」
ライフルの弾があらぬ方向に飛んでしまい、最後の障害物である射撃がクリア出来ないでいた。
「そうだった……。のほほんさんって、射撃0点なんだった……」
人間、誰だって得手不得手があるもんな……。
この種目で最も点を稼いだのは、軍事系統の練習をやっていたラウラの黒組だった。
続いて第4種目・騎馬戦。
『ではこれより、織斑一夏くんの騎馬を投入しま〜す!馬役は動力を切ったISに乗った春十くんです!一夏くんのハチマキをゲットしたチームには500点をプレゼント!』
なんて言われて各組の入り混じったグラウンドに、俺と一夏は放り込まれた。
「へぇ〜それが春十のISか……」
「まぁな。しかし、俺のISの初お披露目がこれってどうよ?」
「まぁ楯無さんだし……」
「それで納得できるのかよ!?」
「そのハチマキ寄越せぇぇぇっ!」
うおっ!
鈴の騎馬が突っ込んできた!
「おい一夏!いくら俺でも動力を切ったISを纏っていたらいつか捕まるぞ!どうするんだよ!?」
「そうは言っても……このハチマキわざと取ろうとしたら電流が流れる仕組みになってるらしいんだよな……」
「マジで!?」
どうすんのそれ……。
光莉や簪は近くに居ないし……。
「一夏さん、お覚悟!」
「そのハチマキを渡せ、一夏!」
「一夏、そのハチマキを譲ってくれたら嬉しいな」
「嫁……じゃなくて、旦那様のハチマキは誰にも渡さん!」
篠ノ之・セシリア・鈴・シャル・ラウラが火花を散らして争い始めた。
ISまで使い始めたけど……いいのか?
こっちには被害が無いけどさ。
「ゲット」
「「「「「あぁーーーっ!」」」」」
簪の漁夫の利で騎馬戦は終わった。
昼休憩を挟んで第5種目・コスプレ生着替え走。
専用機持ち6人プラス光莉の7人がそれぞれ衣装を持ち寄り、ランダムで交換。
トラックで走る途中で着替えてゴールするというものだ。
ちなみにそれぞれが着る衣装はというと……。
篠ノ之…鈴のチャイナドレス
鈴…セシリアのパーティドレス
セシリア…光莉のウェディングドレス(レプリカ)
シャル…ラウラの軍服
ラウラ…簪のビキニアーマー
簪…シャルの猫の着ぐるみ
光莉…篠ノ之の巫女装束
うん、一部の女子の服のサイズが合わないな。
そして競技スタート。
服を着こなしている光莉・セシリア・シャル・簪は順調に進んでいるが、篠ノ之と鈴はスタイルの都合上服が破けたりずれ落ちたりしてしまい、最も出遅れたラウラはISを使ったことで楯無さんに失格宣言されてラファールを纏った山田先生に引っ張られていった。
そして最後の種目・バルーンファイト。
風船で釣り上げられた一夏を制限時間以内に撃墜し、地面に降ろした者に100000000点……つまり1億点が加算される。
専用機持ち同士で争うのは禁止で、俺が一夏の護衛を務めることになった。
「やっぱISのお披露目ってこういう場面が相応しいと思うんだよな…………変身!!」
再び
そして俺と一夏を6人の専用機持ちが取り囲む。
第4世代を混じえた6機がかりで、目的は勝利ではなく護衛。
最初から本気出した方が良さそうだな。
『『SURVIVE!!』』
競技が始まる前にサバイブ化する。
「
「その通り」
「凄い……」
目をキラキラさせている簪以外のメンツは大層驚いた様子だ。
そして競技が始まる。
『『FEATHER VENT!!』』
8基のドラグーンを展開する。
「なっ……BT兵器!?しかも8基も!」
「いくぞっ!」
『『SHOOT VENT!!』』
ナーガキャノンを呼び出し、ドラグーンと共にフルバーストを放つ。
「うわっ!?」
「ちょっ何よこのビームの嵐は!まるで福音じゃない!」
そう言われればそうだな。
まぁ気にすることじゃないし撃ちまくるとしますかね。
☆
そして制限時間30秒前。
一夏を支える風船は健在だ。
「ハァ……ハァ……」
「アンタなんでそんなに強いのよ……」
「むしろ
う〜ん……。
確かに俺は
今度マドカに習得を手伝ってもらおうかな。
さて、このまま時間切れはつまらないな。
…………よし、決めた。
「ん、どうした春十?」
「一夏爆弾、投下!」
バシュッ!
パァン!
「えぇっ!?うわぁぁぁぁっ!?」
ドラグーンのビームで風船を撃ち抜く。
「「「「「「一夏(一夏さん/織斑くん)!」」」」」」
6人の専用機持ちは一夏が落ちる前に、地面へ先回りする。
さて、誰が一夏をキャッチするかな?
ドガシャン!
…………あ。
全員が一夏をキャッチしようとしたからぶつかり合って、一夏の落下地点から大きくずれてしまっている。
このままじゃあ……。
「キャッチ♪」
「た、楯無さん!?」
楯無さん、ナイスキャッチ。
という訳で1億点は誰にも入らず、徒競走と騎馬戦で点を稼いだ鉄組が優勝した。
賞品に関しては、簪が辞退したので2位のラウラが貰うことになった。
これでラウラが1歩リードか……。
俺と光莉のアドバイスも含めて、これはほぼ確定かな?
☆
「おぉ〜、箒ちゃんのチャイナドレス姿は良いねぇ〜」
運動会に参加するにあたって、束さんに篠ノ之を撮影するよう頼まれていたので、
ごめんな篠ノ之。
束さんは映像にご満悦のようだ。
さて、マドカの専用機完成まであと1歩。
頑張りますかね。