Mirror Rider Stratos【完結】 作:無限正義頑駄無
平行世界への旅行から帰還して数日。
元の世界ではまだ夏休みのため、俺と光莉は自宅でのんびり過ごしている。
あの世界へ旅立った後、他の世界にも行っているため、俺と光莉の主観では結婚から半年くらいの時間が流れている。
新婚旅行としては十分すぎる期間だ。
「クロエさん、いらっしゃい」
「お邪魔します。一夏さん、光莉さん」
食事を終えて片付けをしていると、クロエが訪ねて来た。
「それで、今日はどうしたんだ?」
「束様に頼まれて、2人をとある場所へ案内することになっています」
「「とある場所?」」
俺と光莉は揃って首を傾げる。
今日は特に予定とかは無いので、とりあえずクロエについて行くことにする。
辿り着いた先は、1件のオフィスビル。
ここは『
しかしミラーワールドって、まさか……。
「よく来たね、いっくん、光莉ちゃん!IS企業『AMW』へようこそ!」
建物内に入ると、束お姉ちゃんに出迎えられた。
「こんにちは、束さん」
「束お姉ちゃん、ここってもしかして……」
「うん!お察しの通り、わたしはここの社長なのさ!」
えっへんと束お姉ちゃんは豊かな胸を張る。
「ここはどんな会社なんだ?」
「実はね〜、臨海学校で
「本当ですか!?」
「うん。それで、男でもISを操縦できるようになるISスーツを開発・販売する会社なのさ!」
鋼夜からデータを採集したとは聞いていたが、いつの間にそこまで進んでいたんだ?
「あの……束さん」
「何かな光莉ちゃん?」
「そのISスーツを着用すれば、わたしもISを動かせますか?」
「もちのろんだよ!」
「マジで!?」
「それなら、わたしもIS学園に入学できますね。旦那様との学園生活…………ふふっ♪」
なるほど。
それは確かに楽しみだな。
となると……。
「束お姉ちゃん。光莉には専用機を持たせるのか?」
「うん。紅椿を『第4世代ISのテストパイロット』という名目で所持してもらうつもりだよ」
「篠ノ之に与えるつもりだった機体か……。そういえば、束お姉ちゃんは467個目以降のISコアをいくつ作ったんだ?」
「んーとね、紅椿と……くーちゃんの『
「ん?オーディン?」
「そうだよ〜。『SURVIVE -烈火-』のカードを譲り受ける条件として、オーディンをISにしてあげたんだよ」
「なるほどね……。てことは束お姉ちゃんは、オーディンの素顔を見たのか?」
「ばっちり見たよ!でもいっくんたちにはまだ秘密にして欲しいんだって」
「ふぅ〜ん……。まぁそういうことならしょうがないか」
それはそれで、生身のオーディンと出会う楽しみができるから良しとしようか。
「鋼夜さんの専用機も作ったと仰っていましたが……」
「うん、こーくんもAMWに所属だよ。もちろん了承済み。余所からの勧誘にうんざりしていたみたいだしね」
まぁ裏で何を考えているかわからない国や企業よりは
すぐに専用機がもらえるし。
「AMWはまだ人手不足なんだ。もしIS学園で良い人材を見かけたらスカウトよろしくね」
「わかった」
「わかりました」
その後は、光莉が束お姉ちゃんから紅椿を受け取って帰宅することになった。
束お姉ちゃんが設立したこのAMWは、女尊男卑が鎮静化したら宇宙開発の企業に転換するらしい。
段々と束お姉ちゃんの夢が現実に近付いて来たな。
良いことだ。
☆
IS企業『
・所属国家…日本
・構成員
篠ノ之束(社長)
クロエ・クロニクル(副社長)
専用機『黒鍵』(非公開)
織斑一夏(企業代表パイロット)
専用機『
織斑光莉(テストパイロット)
専用機『
工藤鋼夜(テストパイロット)
専用機『???』(未公開)