Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第63話 帰還 そして踏み出す1歩

平行世界への旅行から帰還して数日。

元の世界ではまだ夏休みのため、俺と光莉は自宅でのんびり過ごしている。

あの世界へ旅立った後、他の世界にも行っているため、俺と光莉の主観では結婚から半年くらいの時間が流れている。

新婚旅行としては十分すぎる期間だ。

 

「クロエさん、いらっしゃい」

「お邪魔します。一夏さん、光莉さん」

 

食事を終えて片付けをしていると、クロエが訪ねて来た。

 

「それで、今日はどうしたんだ?」

「束様に頼まれて、2人をとある場所へ案内することになっています」

「「とある場所?」」

 

俺と光莉は揃って首を傾げる。

今日は特に予定とかは無いので、とりあえずクロエについて行くことにする。

辿り着いた先は、1件のオフィスビル。

ここは『鏡の国のアリス(Alice in Mirror World)』という名前の会社らしい。

しかしミラーワールドって、まさか……。

 

「よく来たね、いっくん、光莉ちゃん!IS企業『AMW』へようこそ!」

 

建物内に入ると、束お姉ちゃんに出迎えられた。

 

「こんにちは、束さん」

「束お姉ちゃん、ここってもしかして……」

「うん!お察しの通り、わたしはここの社長なのさ!」

 

えっへんと束お姉ちゃんは豊かな胸を張る。

 

「ここはどんな会社なんだ?」

「実はね〜、臨海学校で鋼夜(こーくん)から採集したデータで男性でもISが操縦できるようになったんだ」

「本当ですか!?」

「うん。それで、男でもISを操縦できるようになるISスーツを開発・販売する会社なのさ!」

 

鋼夜からデータを採集したとは聞いていたが、いつの間にそこまで進んでいたんだ?

 

「あの……束さん」

「何かな光莉ちゃん?」

「そのISスーツを着用すれば、わたしもISを動かせますか?」

「もちのろんだよ!」

「マジで!?」

「それなら、わたしもIS学園に入学できますね。旦那様との学園生活…………ふふっ♪」

 

なるほど。

それは確かに楽しみだな。

となると……。

 

「束お姉ちゃん。光莉には専用機を持たせるのか?」

「うん。紅椿を『第4世代ISのテストパイロット』という名目で所持してもらうつもりだよ」

「篠ノ之に与えるつもりだった機体か……。そういえば、束お姉ちゃんは467個目以降のISコアをいくつ作ったんだ?」

「んーとね、紅椿と……くーちゃんの『黒鍵(くろかぎ)』と……こーくんの機体と……オーディンにあげた4個だね。ゴーレムくんたちはいっくんが各国から回収したコアを組み込んでいるし」

「ん?オーディン?」

「そうだよ〜。『SURVIVE -烈火-』のカードを譲り受ける条件として、オーディンをISにしてあげたんだよ」

「なるほどね……。てことは束お姉ちゃんは、オーディンの素顔を見たのか?」

「ばっちり見たよ!でもいっくんたちにはまだ秘密にして欲しいんだって」

「ふぅ〜ん……。まぁそういうことならしょうがないか」

 

それはそれで、生身のオーディンと出会う楽しみができるから良しとしようか。

 

「鋼夜さんの専用機も作ったと仰っていましたが……」

「うん、こーくんもAMWに所属だよ。もちろん了承済み。余所からの勧誘にうんざりしていたみたいだしね」

 

まぁ裏で何を考えているかわからない国や企業よりはAMW(ここ)がいいよな。

すぐに専用機がもらえるし。

 

「AMWはまだ人手不足なんだ。もしIS学園で良い人材を見かけたらスカウトよろしくね」

「わかった」

「わかりました」

 

その後は、光莉が束お姉ちゃんから紅椿を受け取って帰宅することになった。

束お姉ちゃんが設立したこのAMWは、女尊男卑が鎮静化したら宇宙開発の企業に転換するらしい。

段々と束お姉ちゃんの夢が現実に近付いて来たな。

良いことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS企業『鏡の国のアリス(Alice in Mirror World)

 

・所属国家…日本

 

・構成員

篠ノ之束(社長)

クロエ・クロニクル(副社長)

専用機『黒鍵』(非公開)

織斑一夏(企業代表パイロット)

専用機『龍騎士(ドラグナー)

織斑光莉(テストパイロット)

専用機『紅椿(あかつばき)

工藤鋼夜(テストパイロット)

専用機『???』(未公開)

 

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