Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第4話 龍騎士と白騎士

小学校中学年になりました、織斑一夏です。

今は千冬お姉ちゃんと一緒に篠ノ之家の束お姉ちゃんの部屋に来ている。

今日は束お姉ちゃんが開発したIS『白騎士』と、ISに作り変えて貰った『龍騎士(ドラグナー)』の運用テストを行う日だ。

その記録映像を学会で発表する際のデモンストレーションに使うのが目的である。

ちなみに千冬お姉ちゃんは、俺がミラーライダーだということを既に知っており、流暢に言葉を話せるようになったシャインナーガとも面識がある。

初めはライダーを辞めるよう諭されたが、ライダーが誰かを守るための力だということを説明したらなんとか納得してもらえた。

 

「いっくんにちーちゃん、大変だよ!」

「どうした束?」

「世界各国の軍事施設が何者かにハッキングされて合計2000発以上のミサイルが発射されたんだよ!そしてそれらの目標は……日本の国会議事堂」

「「なんだって!?」」

「お願い2人共!白騎士と龍騎士で迎撃して!」

「わたしは構わん。だが……」

「ISの初舞台がそんな場面だとISは『兵器』として見られるだろうね。束お姉ちゃんが夢見る宇宙開発が果てしなく遠のくよ。それでも良いの?」

「束さんだって嫌だよ、そんなの。でも人の命を蔑ろにしてまで自分の夢を叶えたいと思うほど、束さんは腐っていないよ」

「束……」

「わかったよ、束お姉ちゃん。約束する、俺はどんな時だって束お姉ちゃんの味方でいると」

「……ありがとういっくん。ちーちゃんもお願い」

「弟がやる気なんだ。わたしも腹を括るさ」

「それでこそちーちゃんだね。ミサイルが到着するまでに2人のISを出来る限りでチューンアップするよ。いっくん、カードデッキ出して」

 

束お姉ちゃんに言われた通りカードデッキを差し出す。

 

「済まないな、シャインナーガ。今日はタダ働きになりそうだ」

「これくらいお安い御用ですよ、マスター。いつも部下共々たらふく食べさせて貰っていますからね」

「そう言ってもらえると助かるよ」

 

鏡越しにシャインナーガと話をしながら待っていると、束お姉ちゃんが戻って来た。

 

「準備が終わったよ!」

「それじゃあ行こうか、千冬お姉ちゃん」

「そうだな」

 

この日、白き鎧を纏う騎士と金銀の鎧を纏う騎士が、日本へ向かう脅威を排除するために飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太平洋上空。

白騎士(千冬お姉ちゃん)龍騎士()、そしてシャインナーガが合計2341発のミサイルを撃ち落としている最中だ。

しかし千冬お姉ちゃんには驚かされた。

初っ端にミサイルの約半数を『ぶった斬った』んだぜ?

 

『SHOOT VENT!!』

『STRIKE VENT!!』

 

2枚のカードを使うことで、俺の両肩にはシャインナーガの左右の首を模したビーム砲『ナーガキャノン』が、右腕には中央の首を模した『ナーガクロー』が装備される。

 

「アルティメット・バースト!!」

 

3つの砲口から放たれたビームが最後のミサイル群を飲み込む。

 

「束、今のでミサイルは最後か?」

『うん、そうだね。でも世界各国が白騎士と龍騎士を鹵獲しようと軍隊を派遣したみたい……』

「おいおい、2人プラス1体でミサイル2341発を墜としたんだぞ?無謀だろ」

『だからこそISの力をはっきり示さなければならないんだよ。死人を出さずに撃墜して』

「こうなったらとことんやるしかないか」

「千冬お姉ちゃんの言う通りだな。シャインナーガは現実世界での活動時間がそろそろ限界だろう?ここからはミラーワールドからの援護を頼む」

「そうですね。戦艦ならミラーワールドからも攻撃出来ますし」

「くれぐれも死者は出すなよ」

「わかってますよ。マスターは心配性ですね」

 

そう言ってシャインナーガは、海面を利用してミラーワールドに戻って行った。

 

『戦闘機が接近中だよ。エンカウントまであと15秒』

「さて、やりますか」

「そうだな」

 

そこからは一方的な蹂躙だった。

航空兵器は翼を切られ、水上兵器は動力と砲門を潰され、されど誰1人死んでいない破壊劇。

最終的に戦闘機207機、巡洋艦7隻、空母5隻、監視衛生8基を破壊した俺と千冬お姉ちゃんはミラーワールドを通してその場から離脱した。

 

今日の出来事は『白騎士(しろきし)龍騎士(りゅうきし)事件』としてISの力と共に世界中に認知されることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日。

ISを開発した束お姉ちゃんによる記者会見が行われた。

白騎士と龍騎士の操縦者は性別以外は秘密とされ、世界でのISの運用に関しては『ISの軍事利用を禁止する条約の締結』を条件にISコアを条約の加盟国へ配布するということになった。

その条件に則って『アラスカ条約』が結ばれ、世界各国でISの研究が始まった。

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