Mirror Rider Stratos【完結】   作:無限正義頑駄無

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第6話 戦いの幕開け

『はじめまして、仮面ライダー龍騎士(ドラグナー)こと織斑一夏。私はゴルトフェニックス。パートナーのライダーと共にこのミラーワールドの管理をしているものです』

 

突如現れたゴルトフェニックスに挨拶された。

普通なら告白の場面を見られて悶絶するところだが、ゴルトフェニックスの放つオーラが場の空気をシリアスなものにしている。

 

「自己紹介どうも。俺のことを知っているなら名乗る必要は無いよな。何故この場に?」

『もちろん話しますが、貴方の生身での活動時間がそろそろ限界みたいですよ?』

「何?あっヤベェ」

 

ゴルトフェニックスの言う通り、俺の身体が消えかけていた。

慌てて龍騎士(ドラグナー)に変身する。

 

「さて、改めて話を聞かせて貰おうか」

『良いでしょう。きっかけはシャインナーガの貴方に対する恋心です。ミラーモンスターが契約しているライダーに恋愛感情を抱くなどミラーワールド史上初ですからね』

「アンタはどう思っているんだ?」

『少なくとも私とパートナーは邪魔をするつもりはありませんよ。人化能力を習得しようと必死に努力しているシャインナーガを見ていましたからね。その気持ちが本物だと理解しています』

「そうか。じゃあこの場に現れた理由は祝福か?」

『ある意味そうと言えるでしょう。シャインナーガ、貴女は「サバイブ」についてどれほど知っていますか?』

 

ゴルトフェニックスの問いに、シャインナーガが答える。

 

「サバイブは、ライダー及び契約しているミラーモンスターの能力を向上させるアドベントカードです。また、ライダーはミラーワールドでの、契約モンスターは現実世界での活動時間の限界が無くなるといわれています。3枚存在しており、ゴルトフェニックス様が契約しているライダーが全て所持しているそうですが……」

『シャインナーガの言ったことは全て正解です。つまり貴方がたがサバイブを手に入れれば、シャインナーガは人間として現実世界で生活することが出来るという訳です』

 

シャインナーガとゴルトフェニックスの言葉に俺は驚愕し、そして歓喜した。

サバイブがあれば、ミラーワールドで制限時間を気にする必要が無くなるし、現実世界でシャインナーガと家庭を持つことも可能だろう。

 

「サバイブのカードを俺たちにくれるというのか?」

『そうです。但し、私のパートナーであるオーディンと戦って勝利出来ればの話ですがね』

 

ゴルトフェニックスがそう言った瞬間、夜闇から仮面ライダーオーディンが姿を現した。

 

「私がゴルトフェニックスと契約したライダーにしてミラーワールドの管理者、仮面ライダーオーディンだ」

「仮面ライダー龍騎士(ドラグナー)の織斑一夏だ。自分以外のライダーに出会うのは初めてだな」

『それはそうでしょう。カードデッキは世界に13個しかありません。今回のような例外でもない限り、1つの国に2人以上のライダーが居ることなどそうありません』

 

13個のカードデッキね……。

原作の龍騎から考えて、龍騎・ナイト(龍騎士(ドラグナー))・シザース・ゾルダ・ライア・ガイ・王蛇・ファム・ベルデ・タイガ・インペラー・アビス・オーディンといったところか?

ブランウイングが俺たちの元に居るので少なくともファムは別物になっているだろうがな。

 

『織斑一夏、これは貴方たちへの祝福にして試練です。オーディンとサバイブを賭けて戦いますか?言っておきますが、貴方の賭け札(チップ)は命です』

 

ゴルトフェニックスの問いに俺は即答し兼ねた。

シャインナーガの方に視線を向ける。

 

「わたしはマスターの意思を尊重します。ただ、これだけは伝えておきますね。わたしはマスターと想いが通じ合った今、とても幸せです」

 

そう言って、シャインナーガは本当に幸せそうな笑顔をする。

その笑顔に心を奪われそうになったが、俺は知っている。

俺が学校で授業を受けている時やグラウンドで友達の五反田弾(ごたんだだん)御手洗数馬(みたらいかずま)と遊んでいる時、ミラーワールドから此方を見ているシャインナーガが時折寂しそうな目をしていることに。

シャインナーガはせっかく人間になれる能力を習得したんだ。

人間としての幸せを掴んでも良いと思うんだ。

惚れた女の幸せのためだ。

命の1つや2つ、賭けてやろうじゃないか。

 

「ゴルトフェニックス、仮面ライダーオーディン。お前たちの試練、受けて立つ」

『わかりました。では1週間後の午後10時、ミラーワールドの○○公園にてお待ちしていますよ』

「仮面ライダー龍騎士(ドラグナー)。お前の覚悟、1週間後に見せて貰うぞ」

 

そう言って、オーディンとゴルトフェニックスは去って行った。

 

「よろしかったのですか、マスター?」

「あぁ。たとえオーディンとゴルトフェニックスが相手だろうと俺は勝ってみせる。勝って生きて、シャインナーガと添い遂げる!」

「マスター……わかりました。ならばわたしもマスターのパートナーとして全力で彼等と戦います」

 

俺とシャインナーガは、1週間後の戦いの決意を固めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

日本の国家代表を務めているため家に滅多に帰って来ない千冬お姉ちゃんと、雲隠れしている束お姉ちゃんに無理を言って家に来て貰った。

そこで俺は、シャインナーガと恋仲になったこと、1週間後にオーディンと命を賭けた戦いをするということをミラーワールドから話に参加しているシャインナーガ(人間ver)と一緒に説明した。

 

「シャインナーガ、ひとつ答えろ」

「なんでしょうか、千冬さん?」

「お前は一夏を一生涯愛すると誓えるか?」

「はい、この命を賭けてわたしはマスターを愛します」

「信じるぞ、その言葉。……一夏」

「何?千冬お姉ちゃん」

「お前は命を賭けるということを理解しているのか?」

「もちろんだよ。ミラーモンスターを狩り、ミラーモンスターを養う者としてわかっているつもりだ」

「そうか。ならわたしからは何も言うことは無い。束は?」

 

千冬お姉ちゃんは束お姉ちゃんに話を振った。

 

「う〜ん。いっくんとシャインナーガはお似合いみたいだし、反対はしないよ。箒ちゃんの姉としてはちょっと残念だけど」

「束お姉ちゃん、どうしてそこで篠ノ之さんが出て来るの?」

「だって箒ちゃんはいっくんにあれだけ好意を向けていたじゃない。もしかしていっくん気付かなかった?」

「束お姉ちゃん、篠ノ之さんのアレは『好意』というより『依存』だと思うよ。篠ノ之さんは俺の後ろを鬱陶しいレベルで着いて回って来たし」

「わたしもマスターと同意見です。ミラーワールドから見ていましたが、まるで軽鴨(カルガモ)の雛でしたよ。マスターが他の女子生徒と軽く話をするだけで凄く不機嫌になっていましたし。あれはかなり醜い部類に入る嫉妬だと思います」

「あ……あはは……。いっくんは箒ちゃんに脈無しか……。束さん言葉も出ないよ……」

 

束お姉ちゃんは乾いた笑みを浮かべる。

 

「一夏、とにかく勝って来い。わたしはお前を応援する」

「束さんも応援するよ!」

「ありがとう。千冬お姉ちゃん、束お姉ちゃん」

 

千冬お姉ちゃんも束お姉ちゃんも俺とシャインナーガの恋仲を邪魔したり、1週間後の戦いを止めたりしなかった。

あとはオーディンとの戦いに勝つための努力をするだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1週間後の午後9時59分。

俺と千冬お姉ちゃんと束お姉ちゃんは、ゴルトフェニックスが指定した公園に来ていた。

この1週間、学校に居る時以外はひたすら訓練に明け暮れていた。

暮桜を纏った千冬お姉ちゃんと模擬戦をやったり、生身でシャインナーガの部下のモンスターと組手をやったりもした。

あれからシャインナーガとは、恋人らしい行為はキスすらしていない。

そういうことは勝ってからやれば良い。

 

「千冬お姉ちゃん、束お姉ちゃん。行って来る」

「一夏、気を付けてな」

「頑張ってね」

「もちろんだよ、変身!!」

 

公衆トイレの中にある鏡の前で龍騎士(ドラグナー)に変身して、ミラーワールドに潜る。

トイレの前でシャインナーガが部下と共に待っていた。

 

「お待ちしていました、マスター。さぁ、行きましょう」

「あぁ」

 

公園のグラウンドに着いた時、ちょうど午後10時になりオーディンとゴルトフェニックスが姿を現した。

 

「来たな仮面ライダー龍騎士(ドラグナー)、そしてシャインナーガ」

『待っていましたよ』

「いくぞオーディン!ゴルトフェニックス!」

「わたしとマスターの力で、貴方がたに勝ってみせます!」

『THRUST VENT!!』

『SWORD VENT!!』

 

俺の手に2本のシャインランサーが、オーディンの手に2本のゴルトセイバーが出現する。

それと同時にシャインナーガの部下のモンスターは距離を取って外野になった。

 

「「いざ、勝負!!」」

 

二槍流の龍の騎士と、二刀流の不死鳥の騎士の戦いの火蓋が今、切って落とされた。




直接登場していないのに、主人公とメインヒロインに叩かれるモッピー。
作者はオルコッ党なのでモッピー相手に容赦はしません。

モッピー「解せぬ」
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