超A級小姓 アインクラッドを往く。   作:渚カエデ

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ランマルたちは、洞窟内でエルキドゥという人物と出会う。
エルキドゥは、これからどう物語に絡んでゆくのか……。


第24話 エルキドゥ

リズベット視点

 

 

 

エルキドゥ「いいよ。僕の名前はエルキドゥ。よろしくね」

目の前にいるお客さん。彼?いや、彼女か?その人は自身をエルキドゥと名乗った。

この人、結構いい装備つけてるけど、もしかしたら攻略組かな?

だけど、それ以上にすごいのはやはりルックスだ。

モデルの世界でもやっていけるほどの美貌と、スタイルの良さを持っている。

エルキドゥ「どうしたの?僕の顔になにかついてる?」

む〜、こいつ、首をかしげる表情も良すぎるでしょ。

リズ「あ、何でもないです。すいません」

エルキドゥ「大丈夫だよ」

リズ「ありがとうございます。強化したい武器種をお伝えください」

エルキドゥ「槍だよ」

彼の槍は、形こそシンプルなものの、豪華な装飾で彩られていた。

リズ「ありがとうございます。代金をお支払いください」

エルキドゥ「うん」

エルキドゥさんから代金をいただくと、あたしは槍を(きた)えはじめる。

 

 

 

リズ「お待たせしました」

あたしは鍛えおえた槍を持って、勘定場(かんじょうば)へ戻った。

エルキドゥ「ありがとう。どれどれ……」

彼は強化後のステータスを確認している。

エルキドゥ「うんうん、上出来だね。ありがとう」

確認を終えた彼は笑顔でこちらを向いた。

リズ「いいえいいえ。それしてもすごい槍ですね。ダンジョンでドロップしたんですか?」

エルキドゥ「うん。ダンジョンの宝箱からドロップしたんだ。名は【エヌマ・エリシュ】いわゆる魔槍(まそう)だね」

リズ「そうなんですか。エルキドゥさんって、すごく強いんですね」

エルキドゥ「まあ、黒の剣士ほどじゃないと思うよ。僕は攻略組に属さない裏方だからね」

リズ「裏方ですか。攻略組って死亡率高いらしいですから、裏方として人のために生きるのもありだと思いますよ」

エルキドゥ「ありがとう。そう言ってくれて」

リズ「いいえ。エルキドゥさんみたいな人のおかげで助かってる人は、大勢いると思いますよ」

攻略組はプレイヤーたちのヒーローだ。でもヒーローが戦うには、やっぱり裏方の人たちが必要不可欠だ。

武具強化、娯楽など、戦いだけがSAOではない。

裏方たちは、日々の辛い戦いに挑むプレイヤーたちのサポートをしている。

でも、中には【攻略組】ではないプレイヤーを、情けない、負け組だとと罵倒する者もいる。

あたしはそういう奴らに、ぜったいに屈しない。

 

 

 

ランマル視点

 

 

 

ランマル「フレンジーボア退治も終わりましたし、そろそろ帰りましょうか」

ルナ「ああ」

僕たちはモンスター退治からの帰路についていた。

歩いていると、ルナさんが突然立ち止まった。

ルナ「ランマル、あれ」

ルナさんが指さした先には、人だかりがあった。

人だかりの先には洞窟があり、彼らは足止めを食らっているように見える。

僕はその中の1人に話しかける。

ランマル「どうしたんですか?」

スタッド「あぁ、どうやらこの先の洞窟が、リザードマンの巣窟(そうくつ)みたいでな。」

ランマル「ふむふむ」

スタッド「奥にいくと、すごい数のリザードマンがいるらしいんだ。それだけならまだいいんだが……」

ルナ「他にもなにか居るのかな?」

スタッド「あぁ、さらに奥には強力なリザードマンもいるらしくて、そいつを倒さなきゃ先に進めないらしい」

ランマル「となるとこの状況は……」

スタッド「先に入って戻ってきた奴から、情報を集めてるところだ」

ルナ「なるほど」

スタッド「入るなら覚悟を決めた方がいいぞ」

僕はルナさんに相談をする。

ランマル「どうします?ルナさん。洞窟に入りますか?」

ルナ「入ろう。もしかしたら取り残されてるプレイヤーもいるかもしれない」

ランマル「ですよね。行きましょう!」

僕はスタッドさんのもとへ行く。

ランマル「スタッドさん、僕たち行きます!」

スタッド「そうか、気をつけるんだぞ」

 

 

 

貪欲なる坑窟

 

 

 

リザードマンたちを蹴散らせながら、洞窟内を進んでいると奥からプレイヤーが走ってきた。

ランマル「どうしたんですか!?」

トウコ「あ!あなたたちもここを攻略するのね」

ランマル「はい」

トウコ「ここらへんのリザードマンは、数が多いだけでそんなに強くはないのだけど……奥に強いリザードマンがいるからそいつにだけは気をつけてね」

ランマル「わかりました。教えてくれてありがとうございます」

トウコ「どういたしまして。私はちょっと危なくなったから、戻って体勢を整えないと!じゃ、攻略頑張って!」

そう言うと、トウコさんは外へと出ていった。

奥に強いリザードマンか……。久々にOSS(オリジナルソードスキル)蘭華流星斬(らんかりゅうせいざん)】の出番かな。

 

 

 

三叉路(さんさろ)の右側を見ると、そこには通行止めを示すオブジェクトと、それを解除する用のオブジェクトがあった。

ルナ「ここを通るには、何かしらのアイテムを持ってくるか、イベントをこなすしかないようだ」

ランマル「そうですね」

というわけで、僕らは通れるルートを進みながら手がかりを探す。

 

 

 

「た、助けてくれー!」

誰かの悲鳴が洞窟内にこだまする。

ランマル「行きましょう!」

ルナ「ああ」

悲鳴が鳴った方へと駆けつけると、そこにはプレイヤーたちが5体のリザードマンの前で倒れていた。

「た、助けてくれ……」

プレイヤーの1人が、手を伸ばす。僕はその手を握りながら言った。

ランマル「安心してください!こいつらは僕たちで倒します!」

ルナ「キミは仲間を連れて、逃げるんだ!」

僕とルナさんはリザードマンに向けて、剣を向ける。

ランマル「行きましょう。ルナさん」

ルナ「そうだね。さあ、行こうか!」

リザードマンたちと、僕ら2人の戦いが始まった。

ボスからの攻撃に気をつけながら、互いに2体を相手しながら戦う。

ランマル「えい!やっ!」

ルナ「うらぁ!」

リザードマンたちを蹴散らすと、本命のビショップリザードマンとの対決だ。

Bリザードマン「ガアアアア!!」

ビショップリザードマンが斬撃波をくり出す。少し喰らってしまったけど、たいしたダメージじゃない。

攻撃を避けながら、僕らはサクサクとダメージを与える。

やがて、ビショップリザードマンは行動不能(スタン)状態になった。

ルナ「ランマル!アレをやるぞ!」

ランマル「はい!」

僕は大ジャンプをする。そして、ルナさんは真正面へと走る。

ランマル「蘭華流星斬(らんかりゅうせいざん)!」

ルナ「クレセントファイナル!」

僕たちの必殺技を喰らったビショップリザードマンは、光の粒へと化して消滅した。

 

 

 

「ありがとう。助かったよ」

ランマル「いえいえ、人助けするのは当然のことです」

ルナ「全員助かってよかった」

助けを求めていたプレイヤーが戻ってきた。

彼曰く、他のプレイヤーは転移結晶で街に戻ったらしい。

「そうだ、ここに来るまでに道を塞ぐオブジェクトがあっただろ。さっきのデカいリザードマンを倒したのが、解放のトリガーになっているはずなんだ。戻って調べてみなよ。たぶん、オブジェクトを消せるようになっていると思う」

ランマル「そうなんですか。ありがとうございます!」

「じゃあ、俺は街に戻るから。健闘を祈るぜ」

彼は入口の方へと戻っていった。

僕らはオブジェクトの前へと戻り、横にあるクリスタルに触れる。すると通行止めのオブジェクトが消滅した。

ランマル「通れるようになりましたね」

ルナ「うん、先に進もうか」

 

 

 

洞窟を進むと、開けたエリアに出た。そこでルナさんが向こう側に指を指す。

ルナ「ランマル!あれを見ろ!」

そこには、3人の槍使いが巨大な蜘蛛型モンスター【ジャイアントスパイダー】と戦闘をしていた。

ランマル「行きましょう!」

彼らの助っ人に入る。しかし、取り巻きの【マッドタランチュラ】が邪魔で中々、巨大蜘蛛に近づけない。

???「やあぁ!」

ジャイアントスパイダーの前に誰かが割って入ってきた。

その緑髪の彼?彼女?は剣を使いながら、ジャイアントスパイダーと戦う。

???「はっ!でぃや!」

ジャイアントスパイダーは4人のプレイヤーによって、倒され、マッドタランチュラも僕たちで撃退した。

「ありがとう、助かったわ。キミが来てくれなければ、危ないところだったわ。ありがとね!」

???「どうってことないよ。君たちが無事でなによりだ」

「じゃあ、私たちは先を進むね。バイバイ!」

槍使いたちが立ち去る。

僕は緑髪のプレイヤーに近づく。

ランマル「すごい剣(さば)きでしたよ!」

???「褒めてくれてありがとう。キミたちもいいコンビプレイだったよ」

ランマル「いえいえ、せっかくですから名前を教えてください!」

エルキドゥ「エルキドゥだよ」

ランマル「エルキドゥさんですか。僕、ランマルといいます。よろしくお願いします!」

ルナ「ルナです」

エルキドゥ「ランマルにルナね。こちらこそよろしくね」

ランマル「はい!ここで会ったのも、何かの縁ですし、フレンド登録しませんか?」

エルキドゥ「いいよ。ルナの方も大丈夫?」

ルナ「いいですよ。フレンド登録しましょう」

こうして、僕たちはエルキドゥさんと友達になった。

 

 

 

ランマル「ここがエギルさんのお店です」

エルキドゥ「へぇ〜、ずいぶん立派なお店なんだね」

ランマル「エギルさんの店は、宿屋も兼ねているんですよ」

エルキドゥさんと友達になった記念に、僕はエギルさんの店を紹介する。

ランマル「エルキドゥさん、今夜はここに泊まってみるのもアリなんじゃないですか」

エルキドゥ「いいね。今夜、部屋が空いていたら泊まろうかな」

2人で会話をしながら店に入る。中に入ると、テーブル席に見覚えのある人物が座っていた。

ランマル「ネ、ネモさん!?」

今後もFGOのサーヴァントを元ネタにしたキャラを登場させますが、このキャラを見たいというのはありますか?

  • エルキドゥ
  • 徐福
  • バーヴァン・シー
  • メリュジーヌ
  • バーゲスト
  • 長尾景虎
  • 武田晴信
  • ノア
  • エリザベート・バートリー
  • 花咲翁
  • 宮本武蔵
  • アントニオ・サリエリ
  • マシュ・キリエライト
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