私は戦闘体制に入る。どうやらあっちも私の存在に気づいたようで私はセンサーロックをかけられた。
「…ちっ」
思わず舌打ちをする。センサーロックをかけられたと言うことは敵からほぼ明確な場所を知られたと言うこと。
つまり、いつも使っている奇襲や狙撃と言った戦法が取れなくなる。おまけに相手は三機。一機ずつ狙っても三機同時に詰められたら絶対に勝てない。
「とりあえず動かないと…!」
場所を知られている以上、何が飛んできてもおかしくない。
そう思いながら移動しようとする。しかし移動するのと同時に右斜から脚部にAC弾が一発撃ち込まれた。
「くそっ!」
私がそう言うのと同時にコックピットの中で警報音が鳴る。どうやら装甲を貫通されたらしい。
…もし生きて帰ったら整備班長を一発殴ろう。
私はメックを旋回させ、AC弾が打ち込まれた方を向く。
そこにはシャドウホークが一機、いや、二機いた。
「まじかよ…!」
すぐに撃ち返す。が、相手はそれをものともしない。それはそうだ。なぜならこっちの手抜き修理された装甲と違ってあっちのはしっかりと修理されているからだ。
まずい、これは本当にまずい。一瞬でそう思った。
私がそう思ったのは2つ理由がある。1つは…
「ったく!レーダーに出てた60Tの方はどこだよ!」
さっきからシャドウホーク二機と一緒に降下してきたはずの60Tのメックのレーダー反応がないのだ。おまけにそれらしきメックは見当たらない。
この時点で既に背後を取ろうとしてるのか?
二つ目は…
「やばい!」
もう一機のシャドウホークがジャンプジェットで一気に距離を詰めてきたと思ったら、ドカァン!とシャドウホークから放たれる大量のSRMの大部分をギリギリで避けながら時差で放たれた数発を受ける。
そう、こいつである。
「なんだよこいつ!」
シャドウホークは本来AC5、LRM5とMレーザーを2つつけるのがスタンダードモデルなのだが…
「こんなシャドウホークとどう戦えと!?」
こいつは一味違った。なぜなら本来つけるはずのAC5を装備せず、完全にミサイルだけで戦闘をしている。見たことがない戦闘スタイルで、武装からおそらく近距離と遠距離に特化しているように見える。
「近づければ…!」
私はもう一機のシャドウホークに全武装の照準を合わせる。
とりあえず全部叩き込めば腕ぐらいは落とせるか?いや、今はそんなことどうだって…
ガン!とメックの腕部に何かが直撃する。
「グッ!」
その衝撃でメック全体が大きく揺れる。
この衝撃はなんだ!?
すぐにメックのダメージコントロールシステムを見る。
そこにはまるでショットガンの弾でも喰らったようにばらけて出るダメージ表示があった。
なんだこれ!?かなりダメージがばらけてる…ってことは…
ガシャン!と音を立て、背後から敵のチャンピオンメックが姿を現した。
「いやこの戦い不公平すぎだろ!」
ちなみによく僕もシャドウホークはジャンプジェットをめっちゃつけて偵察機にしたりミサイルだけで勝てるかとか色々やってましたね。