ハイスクールD×D 赤い乳龍と愉快な仲間。   作:キバタニア

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皆さん。お久しぶりです。いろいろあって遅くなりました。
それでも見てくださってる人たちがいてくださってとても嬉しいです。
では久しぶりに・・・・・・ドレスブレイク!


赤い乳龍と異世界の覇王

「パパ、どうして?」

 

「おう!ニュースでここが報道されてて飛んできたぜ!」

 

しっかし・・・なんだ?あの子?なんで、滅びの力を?

 

「・・・ディアスお姉ちゃん?これ、どういう状況?なんでリオナお姉ちゃんが・・・」

 

リオナお姉ちゃん?

 

「リオナ・・・まさかあの子が・・・」

 

え?ええ?

 

「パパ、あの子はリオナ・グレモリー。僕の双子の妹でパパとママのもう一人の娘だよ」

 

「なん・・・だとぉ?」

 

俺とリアスのもう一人の娘がなんでディアスを!?

 

「あいつのせいだよ」

 

ディアスがリオナの隣の男に指さす。

 

「ほよ?」

 

「誰?あの人?」

 

「異世界覇王」

 

「「「「っ!?」」」」

 

なんだ?みんなの顔がかなりこわばった?

 

「異世界覇王・・・異世界最強の男にして、最悪の男」

 

「最悪の男?一体なんでそんな風に言われてるんだ」

 

「それはあの人が異世界を幾つもぶっ壊したからだよ」

 

は?なんだよ?それは?世界をぶっこわした!?

 

「世界を壊した男・・・聞くだけでも平和的な男ではなさそうね?まさしく最悪の男」

 

「だってさ~。どの世界も俺の趣味に合わなかったっていうか?肌に合わなかったみたいな?うんそんな感じ!だからぶっ壊した!」

 

なんてことを嬉々と語ってやがるんだこいつ!

 

「あーそうかよ!・・・だがな。異世界の人達には悪いけど今はそんなことどうだっていい!!てめぇ!俺の娘に何しやがった!?」

 

俺はやつに向かって怒鳴る!

当たり前だ!!人の娘を!

 

「あーそれはごめんね?でも」

 

あのやろう!?リオナの腰に手をやり、近くに寄せる。

 

「この女はもうあんたの娘であってそうじゃねぇ。今は俺の女だ!」

 

「・・・・・・ざっけんなぁ!ドライブキッド・セイバー!!」

 

『drive!』

 

俺の行動に加速をつけさせ、やつに向かって突進する。

 

「おや?なかなか早い?」

 

やつは少し驚いたが、すぐにんまり笑顔になった。

 

「だけどまだ遅いな?」

 

なっ!いつの間に!?

 

「イッセー!」

「イッセー君!」

「イッセー君!」

 

ゼノヴィア、木場、イリナが俺に続いて攻撃を掛けた!

 

「リオナは返して貰うぞ!覇王!」

 

ゼノヴィアが先に行き、クロスデュランダルデュランダルで攻撃!

 

「デュランダル使いのゼノヴィアちゃんか!それに・・・聖魔剣の木場くんになんちゃって天使のイリナちゃんね!」

 

「なんであなたになんちゃってなんて言われなきゃいけないのよ!というか本物だもん!!」

 

三人が斬りかかるが、すらりすらりとかわしてやがる!?なんだよ!こいつ強い!

 

「それと俺にばかりかまってると・・・後ろ危ないよ?」

 

なに?後ろを振り向くと、滅びの魔力弾がこちらに向かって飛んできた!?

 

「あぶなっ!」

 

「リオナ!やめるんだ!何があったかわからんが正気に戻れ!」

 

「そうね?ゼノヴィアさん。でもバイバイ」

 

リオナは今度は右手に刀を出現させ、デュランダルごとゼノヴィアをぶっ飛ばした。

 

「ゼノヴィア!?なんだよ!?あの剣」

 

「リオナの神器。『重力乃殀刀(カサノムラサメ)』。重力を操って重さを自由に変える刀。今は重さを一万トンぐらい上げた状態。さすがにゼノヴィアさんもぶっ飛ぶよ」

 

い、一万とん?あ、あの華奢な体になぜそんな力が?小猫ちゃんみたいなタイプなのかリオナって・・・?

 

「ぐっ!」

 

「ゼノヴィア!大丈夫?」

 

「なんとかな。っ!イリナ後ろだ」

 

イリナの後ろに覇王が魔力弾を放っていた!

 

「させない!イッセー君!」

 

「おう!」

 

俺たちは二人でその弾を斬り、なんとか相殺した。

 

「やっぱり赤龍帝・・・邪魔だな」

 

今度はなんだ?懐からなんかの宝玉を取り出す。

 

「あれは!?・・・くっ!」

 

「ディアスさん!どこか怪我を!?」

 

「大丈夫。あの男・・・あの石」

 

「ええ、最悪ですわ」

 

「力が、入らない・・・」

 

「どうしたの!?みんな?」

 

「私達にはちょっと弱点があるの・・・。その中でも最悪なのは・・・」

 

ん?なんだ?俺の力が入らない!?

 

「さすがドラゴン封じの宝玉!威力満点!」

 

ドラゴン封じの宝玉!?

 

「っ!みんなイッセーのフォローを!私達でなんとか食い止めるわよ!」

 

「はい!行きなさい!雷光!」

 

「・・・てい!」

 

リアスの指示で朱乃さんが雷光を、小猫ちゃんが近くにあった岩をなげ、助けてくれた。

しかし冗談じゃねえぞ!なんだよ!ドラゴン封じの宝玉って!

 

「ドラゴン封じの宝玉か・・・俺まで対象とはな」

 

同じドラゴンの力を持つ匙も同様に苦しんでいた。

 

「ふーん。なるほどね。赤龍帝、その娘たち、それとヴリトラにも効果ありか」

 

「ぐぐっ。覇王様・・・・・・」

 

苦しむリオナ。

 

「ん?おーっ!ワリィ!そうだよな!君も赤龍帝の娘なんだ!効いて当たり前だよな!」

 

また奴は腰に手をやり、寄せる!

 

「てめぇ!また!」

 

「「その子を離せ!覇王!」」

 

するとディアスと一緒にいた二人が叫ぶ。

 

「その子は我が親友の妹。いや俺たちにとっても大事な仲間だ!」

 

「貴方のような男が簡単に触れてほしい子ではないのです」

 

おお!なんていい子達だ!てか誰?

 

「んー。王の二人が相手か。しかもこっちは一人、自爆中。よしっ皆さん!俺っち達は今回逃げます!追いかけて来ないでね?さもないと・・・殺すから」

 

と言い、奴が去っていく!

 

「待ちやがれ!てめぇ!リオナを置いていきやがれ」

 

「愛し合う二人の門出を祝福してください。お父様」

 

「ふっざっけんなぁ!誰がお父様だあぁぁぁぁ!」

 

「アデュー!」

 

猛スピードで消えていった!

 

「くそっ!」

 

「リオナ・・・」

 

 

 

ちくしょうっ!まんまとさらわれっちまった!

俺たちは奴が逃げた後、今後のことを考えるべく兵藤邸に戻った。

俺が壁を殴り、悔しがっているとショックで自室にいるディアス達を心配してさっきまで彼女達のそばにいたそれぞれの母親たちが部屋に戻ってきた。

 

「イッセー・・・」

 

「リアス・・・それに皆も、ディアスたちは?」

 

「大丈夫・・・とは言えないわね。皆部屋にこもってる」

「リオナちゃん・・・」

 

「・・・・・・」

 

皆も暗い顔だ。俺だってそうだ。

あんな奴に大事な娘を・・・。

 

「・・・大丈夫よ。皆」

 

そう言ったのは、リアスだった。

 

「あの子は私の娘よ。いいえ、私とイッセーの娘。そんな子があんな男に簡単に下るとは思えないわ。きっと大丈夫!」

 

「リアス・・・」

 

「私たちの娘を信じましょう。イッセー」

 

この中で一番ショックを受けてるはずのリアスが・・・。そうだよな。あの子は俺たちの娘なんだ!それにまだ話もしてないんだ!あんなやつに渡してたまるか!

 

「リアス、イッセー君。ふふふ、あなた達には負けるわね。私ならきっとイッセー君の時みたいになってる」

 

「・・・私だって心配だけど・・・ここで止まるのは私たちらしくないでしょ?」

 

さすがリアス!その通りだ!よっしゃ!そうと決まったらリオナの奪還だ!

 

「・・・でも覇王どこにいるんでしょ?」

 

「・・・あっ」

 

そうだった。俺たち、ここに来たばかりでなにも知らない。そもそも覇王ってなんなんだ?

 

「「プッ」」

 

するとクスリと笑う声が聞こえた。

振り返るとさっき助けてくれた二人の少女が俺たちを見て笑っていた。

 

「あっはっはっはっ!さすがリアス殿だ!なんと頼もしい!」

 

「ふふ、全くです。さすが私たちの親友のお母様です」

 

「だがやっぱり少々抜けてるな?」

 

ムッ!助けてくれたから強く言えないけどなんなんだ?この子達。

するとドアがドンッと開けられた。

 

「皆、無事ですか!」

 

入って来たのはなんとリアスの兄で魔王ルシファーことサーゼクス・ルシファー様だった!

しかも俺たちの時代と全く変わらないお姿!?

 

「サ、サーゼクス様!?」

 

「お兄様!?」

 

俺もリアスたちも驚き眷属の皆が方膝を付く。

 

「おお?に、兄さま達?何をしてらっしゃるのですか?」

 

その光景を見て驚くサーゼクス様。・・・・ん?兄さま?それによく見ると若干こっちの方が若い?

 

「イッセーのことを兄さまって・・・あなたまさかミリキャス!?」

 

「え?は、はい」

 

・・・えええええ!!!

このサーゼクス様そっくりな方がミリキャス!?

ミリキャス・グレモリー。魔王サーゼクス様とその身の回りの世話するメイドグレイフィアさんの間にできた子で、つまりはリアスの甥っ子。

俺の時代じゃまだかわいい美少年だったのに!今ではサーゼクス様同様のイケメンに!!

 

「あーそっか。ディアスのいってた通り姉さま達は過去からやって来たんですよね?慌てて忘れてました」

 

「そうです。ミリキャス様。父君達が驚いていらっしゃいます」

 

さらにその後ろから銀髪の美少女が出てきて、俺たちに一礼する。

 

「ご無沙汰しております。父君」

 

「へ?父君?」

 

「イッセー兄さまとロスヴァイセさんの娘だよ。ローゼって言うんだ」

 

「ふぇえ?」

 

あまりの突然の言葉にロスヴァイセさん自身は驚き硬直していた。

ま、マジですか?ロスヴァイセさんとも子供が!?これでグレモリー眷属の女性人全員と・・・。

 

「先輩・・・今は自重してください」

 

小猫ちゃんにつっこみをいれられながら、俺はミリキャスの話を聞く。

 

「過去の皆もかわりないですね?当たり前か?ところでディアスたちは?」

 

「皆部屋に閉じ籠ってるわ・・・」

 

「そっか。それでは安心ですね 」

 

「へ?安心?」

 

「だって彼女たちが・・・冥界史上もっとも最悪かつ最高の世代がこのままで終わるわけありませんから。多分今も自分達にできることをやってるんだと思います」

 

へ?そうなの?さすが俺らよりあってるいとこのミリキャス!よくわかってるんだな。

 

「そう。あの子たちも私たちの子供なのね」

 

「ふふん。私の親友だ。それくらいでなければな!」

 

さっき笑っていた子達の一人が言う。ディアスの親友。

 

「・・・ところでさ?君たちはだれ?」

 

「「ん?」」

 

「あれ?アドミラ、エドノーラ。二人とも名乗ってないのかい?」

 

「・・・あー、そういえば」

 

「いろいろあって忘れてましたね?」

 

二人は立ち上がり、俺たちにお辞儀する。

一人の上品そうな子はドレスのスカートを摘まみあげ

 

「お初にお目にかけます。わたくし、アドミラと申します。天界で王をつとめております」

 

と言い、次に男勝りな彼女が

 

「オッス!俺はエドノーラ!獣人界の王だ!」

 

と名乗る。

 

「天界の王と獣人界の王!?」

 

ってなにそれ?天界ってイリナみたいな天使のいる所だよね?獣人界は聞いたことないけど。

 

「天界とは、皆察してるようにイリナ姉さまが所属してる天界。獣人界は兄さま達の時代からしばらくしてあることが発覚した異世界のことです。主に例えば小猫姉さまのような獣耳の方々の住む世界です」

 

「俺もこのように・・・」

 

と言い、頭からかわいらしい猫耳が出た。

 

「獣耳がある。ちなみにこれは猫耳ではなくライオンだ!獅子耳だ!」

 

「ふふふ。あまりにかわいいのでよく間違われるのです。あまり変わりませんし、猫とライオン」

 

「大違いだぁ!ライオンの方が若干丸っこいぞぉ!」

 

なにやら喧嘩しだす二人。つまりは二人とも異世界の王様ってことか。

 

「ちょっ、ちょっと待ってください!」

 

おっと天使のイリナが手をあげた。

 

「聞いたことありませんよ!?天界の王様なんて!それって主、神様ではないんですか?」

 

「そうだ。イリナの言う通りだ。つまりあなたは神だとでも言うのか?」

 

「いいえ。神ではありません。天界の王、正式の名は聖王なのですが、聖王は神の不在を補う為に作られたいわば神様代行です」

 

「神様代行?」

 

「今の天界にはミカエルさん以上に権力を持つ人が必要だった。だから聖王が必要になったの。私がその初代ってわけです」

 

「へ、へー」

 

・・・あんまり納得できてないみたいだな。イリナ。それにゼノヴィアもアーシアも同じみたいだな。

 

「まぁ、天界の話はそれまでにしようぜ。それは後でまたゆっくりすればいいし。な?」

 

「そうだね?リアス姉さま。奴の、覇王の目的ってわかります?」

 

「目的?」

 

「「「?」」」

 

リオナじゃないのか?

 

「なんなんです?ミリキャス様?」

 

と木場が聞く。

 

「これです」

 

そう言って、ミリキャスは机に新聞の記事をおく。

なになに?

 

『神器博物館!謎の襲撃!犯人は異世界人!?』

 

「・・・これは?」

 

「アザゼルさまが創立したロンギヌスやセイクリッドギアを展示する博物館です」

 

アザゼル先生が!?・・・未来までアザゼル先生とんでもないな。

 

「だが、奴の目的の物はそこにありませんでした」

 

「目的の物?」

 

するとミリキャスは一枚の写真をポケットから出す。

 

「これがおそらく奴の目的はこれ」

 

「これは・・・神器?」

 

写真には二つの武器の様なものが写っていた。一つは真っ赤なハンマー型、もう一つは二本の青い剣、双剣か。

 

「神器・・・獄炎の鎚と天海の双剣。かつてイッセー兄さまの世界を攻撃し、神器として封印された怪物。それがこの神器なんです」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「なっ!?これが人間世界を破壊した奴等なのか!?」

 

「島がほぼ沈み、地球その物が海になったあの現状を起こした神器」

 

「はい。イッセー兄さまとヴァーリさん、他にも龍王の力とオーフィスさまの力を借りて漸く封印までいけました」

 

俺たちがこいつの封印をしたのか。

 

「未来の俺、なかなか凄いことやってるな」

 

「ええ、だからあなたに魔王にならないかと言う声もあがったんですよ?」

 

「イッセーが魔王に!?」

 

「イッセー兄さまは拒みましたけどね」

 

・・・俺が魔王に、そしてその話をけった??なんだよ!それどうしてる!?

 

「理由はよくわかりません。ただ兄さまは断ったと聞きました」

未来の俺もなにしてんだぁぁぁぁ!?

 

「父親も父親だけどあんたの娘ディアスだってそのとんでもを受け継いでんだぜ?」

 

「なにせ彼女はすべてのドラゴンの上に君臨する王、神龍王ですから」

 

神龍王?タンニーンのおっさんたちは龍王でオーフィスは神龍。その王ってことは・・・。

 

「あの子は・・・オーフィスたちの王ってこと!?」

 

「はい。実はこの時代。魔界、天界、獣人界そしてもう一つ龍界と呼ばれる世界があるのですが、そこの治安があまりよくなく、統率者が必要となったんですが、タンニーン様は魔界に大切な仕事があるし、他の龍王はまぁ色々あってダメだし、オーフィスさんやグレートレッドは」

 

「それこそ中学生のディアスよりイッセーの方が」

 

あはは、それもどうかな?俺、王ってあんまり・・・ハーレム王は目指してますが・・・。

 

「もちろんその王にもイッセー兄さまの名前があがってましたよ?でも兄さまはそれも拒んだです。そして自分の娘、ディアスを推薦したんです」

 

「「なっ!?」」

 

俺がディアスを!?どうなってんだよ!未来の俺って・・・何考えてんのか、俺自身がわからない。

 

「パパがどうして僕を推薦したのかは、いつになっても教えてくれないんだ・・・。」

 

扉の方からディアスの声が聞こえ、皆が振り返る。

 

「ディアス!大丈夫か!?」

 

「うん。大丈夫。僕は・・・ね」

「そっか。というわけど、僕、魔王ミリキャス・ベルゼブブ、聖王アドミラ、獣王エドノーラ、神竜王ディアスの四人が今回の会議のメンバーです」

 

「それで?ミリキャス様。何で覇王がそれを狙うと?」

 

「うん。実はそう言ったのはこの時代のアザゼルさんなんだ」

 

「博士が?なんで?・・・いやあの人ならそれくらいわけないか・・・そういえばパパたちの時代のアザゼル博士は?いたよね?未来の観光に」

 

「え?ああ、実はな?お前を助けに行く前になんか用事を思い出したとかいってどこかいったんだ。薄情な人だよな」

 

「・・・・・・ねぇ?その時のアザゼル博士ちょっと虚ろな表情じゃなかった?」

 

「うん?・・・そう言えば・・・なんかちょっと元気なかったような」

 

「はぁ、それは博士の仕業だよ。この時代のね?」

 

「え?」

 

「多分過去のアザゼル博士に興味持っちゃたんだ。あの人・・・過去のアザゼル博士より断然マット度が上がってるから・・・」

 

え?それってどういうこと?

 

「つまり過去の自分を改造しようとしてるのかも?・・・捜しますか・・・二人のアザゼルさんを。多分研究所にいるだろうけど」

 

 

 

 

「ここにアザゼル先生が?」

 

俺たちはまた龍車に乗って、アザゼル先生がいる研究所に着いた。

 

「ここでアザゼル博士やグレゴリのメンバーが神器やらの研究をしてるの。博士はもっぱら人体実験ばかりだけど」

 

へ、へー。俺も前に人体実験されたな。

すると研究所の扉から誰か出てきた。

出てきたのは後ろ髪を三つ編みに縛り、メガネをかけた茶髪の女の人だった。

 

「ディアス。それにイッセーも待ってたわよ」

 

ん?だ、誰だ?この人は俺たちを知ってるみたいだけど?

 

「ん?もしかして私が誰だかわからないの?」

 

彼女がぐいっと顔を俺の顔に近付ける。

 

「おわっ!」

 

「アーシアも、わかんない?」

 

「へ?メガネに三つ編み・・・あっ!」

 

「もしかしてお前、桐生か?」

 

「へ?桐生さん」

 

シスタートリオが気付く。

 

「って桐生!?ってあのエロメガネの!?」

 

「エロメガネは余計よ。たくっ。過去のあんたも今と変わらずバカなんだから」

 

あ、こいつ桐生だ。

 

「何でここに?」

 

「ん?あー、私?実はね。私今アザゼル先生のところで働いてるの」

 

「・・・マジで!?」

 

あの普通の人間の桐生が!?

 

「一応今はあんたと同じ悪魔よ」

 

そう言って桐生は背中から悪魔の羽を出す。

 

「うおっ!?・・・ホントに悪魔の羽だ」

 

・・・・・・普通の人間だった桐生が悪魔に転生してる。

いろいろあるんだな。未来って。

 

「んで、今はアザゼル先生の助手としてはたらいてるってわけ。おっとここでダベってる場合じゃなかった。皆どうぞ入ってください。アザゼル先生が待ってます」

 

と言って扉を開け、俺たちを案内してくれた。

ん?なんか突き当たりの部屋から声がする。

 

「・・・っ!!・・・せっ!こら!!」

 

この声って・・・、

 

「アザゼルよね?」

 

部屋の扉の向こうから聞こえる声は確かにアザゼル先生の声だった。

 

「あー、そう言えばさっき過去のアザゼル先生を未来のアザゼル先生がつれてきてたわよ」

 

「へ?」

 

桐生は部屋の扉を開け、中に通してくれた。

 

「はなせーっ!てめぇ!何しやがる!?」

 

と先生の叫び声がした。俺たちは慌てて声のする方へ向かう。

そこには縄で縛られ吊るされていたアザゼル先生とそれを笑いながらなんか凄そうな機械を動かすもう一人のアザゼル先生がいた。

 

「あ!イッセーにリアス!助けてくれー!!」

 

俺たちに気付いた縛られてるアザゼル先生が助けを求めてきた。

おお、なんかちょっと珍しい光景。

 

「ガハハハハ!いやぁ俺自身の研究を他人目線でできるなんてめったに出来ることじゃねえからな。覚悟しやがれ」

 

機械をいじるアザゼル先生が未来のアザゼル先生か。

 

「えっと・・・そっちがこの時代のアザゼル先生でいいんですよね?」

 

木場が切り出す。

 

「おお、高校時代のお前たちか!懐かしいな。そうだぜ、木場」

 

懐かしみながらアザゼル先生はこちらに向きかえる。

 

「ようこそ。高校時代のグレモリー眷属それにミリキャス魔王様よ」

未来のアザゼル先生。やっぱりあんまり変わってないな。どっちがどっちか全くわからねえ。

 

「んー。俺がふたりいると紛らわしいな?ちょっと待ってな?」

 

そう言って再び機械に向ける。

 

「おい!待て!!イッセー!そいつを止めてくれ!!俺を止めてくれーーーーー!」

 

えっと・・・どうしよう?

 

「あ、あのアザゼル?過去のあなたに何をするつもりなのかしら?」

 

「ちょっと改造をな?数分待っててくれ。桐生、皆を待合室に通しておいてくれ」

 

「はいはい。さっ、行きましょ?」

 

え?いや止めないとまずいのでは!?

 

「あー大丈夫大丈夫。さすがのマッドサイエンティストも自分に非人道的な改造はしないわよ・・・・・・たぶんね?」

 

「多分っておい!!イッセー!リアス!ディアス!皆!頼む助けてくれー!」

 

「もし、今のアザゼル先生を邪魔したらその事を後悔するくらいすんごい改造されちゃうわよ?」

 

へ?・・・・ 。

 

「すいません。アザゼル先生耐えてください!」

 

「っ!う、裏切者ーーーーー!!」

 

と悲鳴を聞きながら俺らは部屋を後にした。

ごめんなさい!アザゼル先生!それから前に俺にした実験の復讐と思ってください。




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