伝説のニート、平成のアイドルと共に佐賀を救う   作:スピリタス3世

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本作ではオリジナル設定で、愛、純子、ゆうぎりの出身地を決めています。佐賀以外出身の3人ですね。


第十三話 GOGOネバーランドSAGA 後編

  愛視点

 

 リリィがまさお?どういうこと?

 

「実はかくかくしかじかで………」

 

 そして、私たちはリリィの過去を本人から話された。あの人がお父さんだったのはさておき、リリィの本名がまさおで髭で死ぬって。なかなかに難儀な人生を送ってたのね。

 

「ヒゲ、ヒゲで死ぬってマジサイコー‼︎そりゃ伝説だわ!」

「サキちゃん!」

「で、結局ちんちくのフルネームなんて言うと?」

「豪正雄。」

「ぎゃはははははは‼︎がばい強そがばい強そ‼︎おっさんは?」

「豪剛雄。」

「ぎゃはははははは‼︎まんま、まんまっておい‼︎」

「サキちゃんきら〜い‼︎」

「まさお〜、お姉さんと気持ちいいことしな〜い?」

「アンタはセクハラしてんじゃないわよ‼︎」

「奈々子ちゃんきも〜い‼︎」

「がぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「ちょっとたえ〜、かじらないで〜!」

「やっちゃえやっちゃえ〜☆」

 

 ショタコンニートの制裁はたえに任せるとして………。これからどうしようか?一応ゾンビだから成長しないし、バレないとは思うけど………

 

「これは驚きんしたなぁ。」

「で、この先どうするの?」

「これからだってリリィはリリィのまま!ゾンビは成長しないんだもん!もう怖いもん無しだよ☆」

「リリィちゃん……」

 

 というか、ショタコンニートは知ってたのでは?裏方だし。ファンっていう事もあるけど、私の嫌いな食べ物知ってたくらいだから。

 

「ねえ奈々子、もしかして知ってた?」

「もちろん知ってたよ〜。ボクも幸太郎も〜。」

「あぁん⁉︎マジぶっ殺すぞ⁉︎」

「別についていようがなかろうが関係なくな〜い?普通にアイドル出来てるんだし〜。ねえ、リリィ〜?」

「うん☆」

「つ、つい………///」

 

 まあ、これに関しては本人がいいならオッケーね。アイドルとしてちゃんと出来てることは分かってるし。それに、フランシュシュが女性アイドルグループとは言い切ってないしね。

 

「まあ、ちんちくがいいならいっか!」

「ちんちくじゃないもん!リリィだもん☆」

「がぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「リリィ、ボクと一緒にトイレに………」

「1人で行って来なさいよ‼︎」

「仕方ないなぁ〜。」

「仕方なくない、この変態‼︎」

 

 また、ショタコンニートは1人でトイレに行った。危ないから、これからリリィに近づけないようにしよう。流石に本当に手は出さないと思うけどね。今までも知ってて普通に接してたわけだし。

 

 にしても、近くにいるのに意外と気づかないものね。もしかしたら、皆の知らない事もあったりして。これを機に皆のことを知ってみようか。例えば………

 

「ちなみに、リリィって佐賀出身なんだね。」

「そういやそうやな‼︎ドラ鳥もガタリンピックも行ったことなかったとに‼︎」

「別にあれは行かなくてよくな〜い?」

「方言が全く出ないってすごいです!」

「テレビ出る時に標準語で話せるようにしたからね☆」

 

 出身とか!正直リリィは佐賀出身じゃないと思ってたから、これは意外だった。全然方言出ないし。案外このグループって、佐賀出身多いのね。

 

「アタシはもちろん佐賀や!」

「そりゃ知っとると。」

「さくらも記憶無いけど、多分佐賀よね〜。方言出てるし。」

「そうなんだ!私正直覚えてなくて………」

「たえちゃん………は分からないとして、ゆぎりんは?」

「わっちは島原の近くでありんす。吉原に行ったりもしんしたが。」

「京都ですね!意外です!」

「ずっと花魁の言葉だから、分からなかった〜☆」

「がぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 ゆうぎりはこの間の話のまんまか。ただ、佐賀には住んでたのよね。そうなると、私と純子と奈々子くらいかな。佐賀に住んだこと無かったの。

 

「私は東京出身です………!佐賀は初めてで………」

「私は秋田出身よ。佐賀は仕事で何回か来たくらい。」

「「「「えっ⁉︎」」」」

 

 そんな事を思いながら、私と純子が出身を言った途端………何故か皆に驚かれた。なんでよ⁉︎

 

「なんで驚くんですか⁉︎」

「そんなに変⁉︎」

「いや、その2人なら逆やな〜って思って………」

「純子が田舎生まれで、愛が都会生まれっぽいやん!」

「そんな雰囲気でありんした。」

「愛ちゃんも方言出てないし☆」

「秋田の私世代は大して方言無いわよ。」

「私、なんか馬鹿にされてます………?」

「いや、秋田は馬鹿にされるところじゃないから‼︎いいとこよ‼︎」

 

 いや、確かに純子の方が奥ゆかしい秋田美人で、私の方が東京っぽい都会感ある女だと思うけどさ‼︎別にいいでしょ、秋田出身で‼︎なんかムカついたから、別の人を標的にしよう‼︎

 

「私は置いといて、ダブル巽の話をしよう‼︎」

「幸太郎さんは佐賀だとして………」

「奈々子ちゃんはどこなんやろね〜?」

「いつもギャンブルかお酒かタバコの話しかしないから、分かんないよ〜☆」

「ううう‼︎」

 

 奈々子の話だ。巽はどう見ても佐賀弁だから佐賀出身確定だとして、問題は奈々子。標準語だから正直全然分かんないのよね〜。しかもアイツトイレに行ってるし、話の内容はろくでもないし。確かこの前は男に捨てられたから、佐賀で一発当てに来たって言ってたな。その結果全財産溶かして自殺。ホントアホよね。

 

「アイツ帰って来んし、埒あかんな。」

「それでは奈々子さんが帰ってくるまで、他の話でもしましょうか。」

「それもそうね。」

 

 まあいいや。今は別の話で盛り上がろう。そうして私たちは色んなことを皆と喋ったのだった。

 

 

 

 

 翌日、私たちは物販でリリィのお父さんと再会した。もちろんその人はリリィの列。どんなお話するか、一応片耳立てとくか。

 

「こんにちは!この前はごめんなさい!皆も悪気があったわけじゃないの☆」

「いや、あれはおじさんが悪かったけん。えっと……Tシャツを一つ。」

「うん、でもきっと入らないな。いつも5Lでしょ?」

 

 いや、デカっ!そんなサイズあるの⁉︎

 

「よく分かるねぇ。」

「あっ!色んなファンの人いるから分かるの〜☆」

「そうか。でも欲しいのは、XSなんだ。」

「えっ?」

 

 XS………そんな、まさか………

 

「おじさんにもね、君くらいの子供がおったとよ。でもね、おじさんいいお父さんになれんやった。自分のことばっかりで、その子のことちゃんと考えてあげられんやった。君のお父さんは優しか人ね?」

「うん!パ……お父さんはすっごく優しいの!すっごくすっごく優しいんだよ〜!」

 

 リリィのために買うってことか………。この人もホントいいお父さんね。見てるこっちまで泣きそうになる。

 

「色々と、怖がらせてしまってすまなかったね。おじさんはもう来んけん。」

「えっ………」

「すまなかった。それだけ言いたくて………それじゃあ。」

「あっ………」

 

 そう言って、お父さんは去ってしまった。これは………その………見ている方も胸が締め付けられるわね。自分の両親や大切な友達は今頃どうしているんだろうか。またしてもそう思ってしまった物販だった。

 

 

 

 屋敷に帰ると、私たちはレッスン室で話し合いをしてた。

 

「アタシらの周りにも、悲しんどる人がおるかもしれんな。」

「ん………?どうかした……?」

「いや、なんでもなかよ!ごめんね!」

 

 たまにさくらに見つめられるのはなんでだろうと思いつつ、リリィのために何かできないかと模索する私。私たちはゾンビ。そしてアイドル。だからこれだっ!

 

「やっぱ、このままやったら気持ち悪いよな!」

「仕方ないよ。リリィゾンビだし………」

「うんうん、何か方法があるかもしれんけん、考えてみよ!」

「答えならもう出てるでしょ!」

「あるじゃないですか。私たちだからできる方法が。」

「まずはアイツのとこ行かなきゃね!」

「がぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「奈々子、アンタも手伝ってくれるわよね?」

「もちろ〜ん!お任せあれだよ〜!」

 

 

 歌とダンスで想いを伝える‼︎それこそが、アイドルができる最大の恩返しなんだから‼︎こうして、私たちはみんなで協力してリリィのお父さんへの曲を作り上げた。この曲がリリィのお父さんに届きますように。そして、私のお父さんやお母さん、他のみんな。そして、大切な友達に届きますように………。そんな事を思いながら、新しい曲を作り上げたのだった。

 

 後日、新曲披露ライブにリリィのお父さんはギリギリ駆けつけてくれた。本当に間に合ってよかった。伝えられてよかった。そんな事を思った日だった。




今回の話をアニメでリアタイした時の記憶が蘇りました。ホント泣きました。今でも記憶を0にして見直したいくらいです。

ちなみに愛を秋田出身にしたのは、マタギ愛がアニメで出てきたからです。あとは秋田が北の佐賀っぽいポジションだったので。
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