伝説のニート、平成のアイドルと共に佐賀を救う 作:スピリタス3世
愛視点
リリィがまさお?どういうこと?
「実はかくかくしかじかで………」
そして、私たちはリリィの過去を本人から話された。あの人がお父さんだったのはさておき、リリィの本名がまさおで髭で死ぬって。なかなかに難儀な人生を送ってたのね。
「ヒゲ、ヒゲで死ぬってマジサイコー‼︎そりゃ伝説だわ!」
「サキちゃん!」
「で、結局ちんちくのフルネームなんて言うと?」
「豪正雄。」
「ぎゃはははははは‼︎がばい強そがばい強そ‼︎おっさんは?」
「豪剛雄。」
「ぎゃはははははは‼︎まんま、まんまっておい‼︎」
「サキちゃんきら〜い‼︎」
「まさお〜、お姉さんと気持ちいいことしな〜い?」
「アンタはセクハラしてんじゃないわよ‼︎」
「奈々子ちゃんきも〜い‼︎」
「がぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「ちょっとたえ〜、かじらないで〜!」
「やっちゃえやっちゃえ〜☆」
ショタコンニートの制裁はたえに任せるとして………。これからどうしようか?一応ゾンビだから成長しないし、バレないとは思うけど………
「これは驚きんしたなぁ。」
「で、この先どうするの?」
「これからだってリリィはリリィのまま!ゾンビは成長しないんだもん!もう怖いもん無しだよ☆」
「リリィちゃん……」
というか、ショタコンニートは知ってたのでは?裏方だし。ファンっていう事もあるけど、私の嫌いな食べ物知ってたくらいだから。
「ねえ奈々子、もしかして知ってた?」
「もちろん知ってたよ〜。ボクも幸太郎も〜。」
「あぁん⁉︎マジぶっ殺すぞ⁉︎」
「別についていようがなかろうが関係なくな〜い?普通にアイドル出来てるんだし〜。ねえ、リリィ〜?」
「うん☆」
「つ、つい………///」
まあ、これに関しては本人がいいならオッケーね。アイドルとしてちゃんと出来てることは分かってるし。それに、フランシュシュが女性アイドルグループとは言い切ってないしね。
「まあ、ちんちくがいいならいっか!」
「ちんちくじゃないもん!リリィだもん☆」
「がぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「リリィ、ボクと一緒にトイレに………」
「1人で行って来なさいよ‼︎」
「仕方ないなぁ〜。」
「仕方なくない、この変態‼︎」
また、ショタコンニートは1人でトイレに行った。危ないから、これからリリィに近づけないようにしよう。流石に本当に手は出さないと思うけどね。今までも知ってて普通に接してたわけだし。
にしても、近くにいるのに意外と気づかないものね。もしかしたら、皆の知らない事もあったりして。これを機に皆のことを知ってみようか。例えば………
「ちなみに、リリィって佐賀出身なんだね。」
「そういやそうやな‼︎ドラ鳥もガタリンピックも行ったことなかったとに‼︎」
「別にあれは行かなくてよくな〜い?」
「方言が全く出ないってすごいです!」
「テレビ出る時に標準語で話せるようにしたからね☆」
出身とか!正直リリィは佐賀出身じゃないと思ってたから、これは意外だった。全然方言出ないし。案外このグループって、佐賀出身多いのね。
「アタシはもちろん佐賀や!」
「そりゃ知っとると。」
「さくらも記憶無いけど、多分佐賀よね〜。方言出てるし。」
「そうなんだ!私正直覚えてなくて………」
「たえちゃん………は分からないとして、ゆぎりんは?」
「わっちは島原の近くでありんす。吉原に行ったりもしんしたが。」
「京都ですね!意外です!」
「ずっと花魁の言葉だから、分からなかった〜☆」
「がぁぁぁぁぁぁ‼︎」
ゆうぎりはこの間の話のまんまか。ただ、佐賀には住んでたのよね。そうなると、私と純子と奈々子くらいかな。佐賀に住んだこと無かったの。
「私は東京出身です………!佐賀は初めてで………」
「私は秋田出身よ。佐賀は仕事で何回か来たくらい。」
「「「「えっ⁉︎」」」」
そんな事を思いながら、私と純子が出身を言った途端………何故か皆に驚かれた。なんでよ⁉︎
「なんで驚くんですか⁉︎」
「そんなに変⁉︎」
「いや、その2人なら逆やな〜って思って………」
「純子が田舎生まれで、愛が都会生まれっぽいやん!」
「そんな雰囲気でありんした。」
「愛ちゃんも方言出てないし☆」
「秋田の私世代は大して方言無いわよ。」
「私、なんか馬鹿にされてます………?」
「いや、秋田は馬鹿にされるところじゃないから‼︎いいとこよ‼︎」
いや、確かに純子の方が奥ゆかしい秋田美人で、私の方が東京っぽい都会感ある女だと思うけどさ‼︎別にいいでしょ、秋田出身で‼︎なんかムカついたから、別の人を標的にしよう‼︎
「私は置いといて、ダブル巽の話をしよう‼︎」
「幸太郎さんは佐賀だとして………」
「奈々子ちゃんはどこなんやろね〜?」
「いつもギャンブルかお酒かタバコの話しかしないから、分かんないよ〜☆」
「ううう‼︎」
奈々子の話だ。巽はどう見ても佐賀弁だから佐賀出身確定だとして、問題は奈々子。標準語だから正直全然分かんないのよね〜。しかもアイツトイレに行ってるし、話の内容はろくでもないし。確かこの前は男に捨てられたから、佐賀で一発当てに来たって言ってたな。その結果全財産溶かして自殺。ホントアホよね。
「アイツ帰って来んし、埒あかんな。」
「それでは奈々子さんが帰ってくるまで、他の話でもしましょうか。」
「それもそうね。」
まあいいや。今は別の話で盛り上がろう。そうして私たちは色んなことを皆と喋ったのだった。
翌日、私たちは物販でリリィのお父さんと再会した。もちろんその人はリリィの列。どんなお話するか、一応片耳立てとくか。
「こんにちは!この前はごめんなさい!皆も悪気があったわけじゃないの☆」
「いや、あれはおじさんが悪かったけん。えっと……Tシャツを一つ。」
「うん、でもきっと入らないな。いつも5Lでしょ?」
いや、デカっ!そんなサイズあるの⁉︎
「よく分かるねぇ。」
「あっ!色んなファンの人いるから分かるの〜☆」
「そうか。でも欲しいのは、XSなんだ。」
「えっ?」
XS………そんな、まさか………
「おじさんにもね、君くらいの子供がおったとよ。でもね、おじさんいいお父さんになれんやった。自分のことばっかりで、その子のことちゃんと考えてあげられんやった。君のお父さんは優しか人ね?」
「うん!パ……お父さんはすっごく優しいの!すっごくすっごく優しいんだよ〜!」
リリィのために買うってことか………。この人もホントいいお父さんね。見てるこっちまで泣きそうになる。
「色々と、怖がらせてしまってすまなかったね。おじさんはもう来んけん。」
「えっ………」
「すまなかった。それだけ言いたくて………それじゃあ。」
「あっ………」
そう言って、お父さんは去ってしまった。これは………その………見ている方も胸が締め付けられるわね。自分の両親や大切な友達は今頃どうしているんだろうか。またしてもそう思ってしまった物販だった。
屋敷に帰ると、私たちはレッスン室で話し合いをしてた。
「アタシらの周りにも、悲しんどる人がおるかもしれんな。」
「ん………?どうかした……?」
「いや、なんでもなかよ!ごめんね!」
たまにさくらに見つめられるのはなんでだろうと思いつつ、リリィのために何かできないかと模索する私。私たちはゾンビ。そしてアイドル。だからこれだっ!
「やっぱ、このままやったら気持ち悪いよな!」
「仕方ないよ。リリィゾンビだし………」
「うんうん、何か方法があるかもしれんけん、考えてみよ!」
「答えならもう出てるでしょ!」
「あるじゃないですか。私たちだからできる方法が。」
「まずはアイツのとこ行かなきゃね!」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「奈々子、アンタも手伝ってくれるわよね?」
「もちろ〜ん!お任せあれだよ〜!」
歌とダンスで想いを伝える‼︎それこそが、アイドルができる最大の恩返しなんだから‼︎こうして、私たちはみんなで協力してリリィのお父さんへの曲を作り上げた。この曲がリリィのお父さんに届きますように。そして、私のお父さんやお母さん、他のみんな。そして、大切な友達に届きますように………。そんな事を思いながら、新しい曲を作り上げたのだった。
後日、新曲披露ライブにリリィのお父さんはギリギリ駆けつけてくれた。本当に間に合ってよかった。伝えられてよかった。そんな事を思った日だった。
今回の話をアニメでリアタイした時の記憶が蘇りました。ホント泣きました。今でも記憶を0にして見直したいくらいです。
ちなみに愛を秋田出身にしたのは、マタギ愛がアニメで出てきたからです。あとは秋田が北の佐賀っぽいポジションだったので。