伝説のニート、平成のアイドルと共に佐賀を救う   作:スピリタス3世

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第十九話 パチンカスよ集え!七福大祭典SAGA

  愛視点

 

 アルピノライブから1ヶ月後、2019年の1月のことだった。

 

「おっはようございまぁぁぁぁぁす‼︎」

「おはようございます!」

「おはようございます………」

 

 私たちはいつものミーティング室に集められていた。また仕事の話ね。今日はどんな仕事をやるんだろう?チェキ会?ミニライブ?それとも大規模なライブ………は無いか。今度駅前不動産スタジアムでやるみたいだし。私が死んだライブ会場でのリベンジ。まさかの機会に、最近は今まで以上に気合が入っていた。

 

 それはさておき、今回は何をやるんだろうか………

 

「で、今日の話は何?」

「そう焦るんじゃなぁ〜い!今日の仕事の説明はぁぁぁぁぁぁ、じゃじゃん‼︎なんと奈々子からありまぁぁぁぁぁす‼︎」

「は〜い♪」

「「「「えっ⁉︎」」」」

 

 奈々子から仕事の話⁉︎そんな事あるの⁉︎普段は働きたくないしか言わないのに⁉︎ここで話すってことは、自分で仕事を取ってきたったことでしょ⁉︎そんなことある⁉︎

 

「奈々子、もしかして頭打った?」

「そんな〜、さくらじゃないんだから〜!」

「えぇ、私⁉︎」

 

 頭は打ってない。ならお酒の飲み過ぎか、タバコの吸いすぎか………。はたまたコイツが活動資金を溶かしたのか?もしそうだとしたら、ボコボコに殴らないといけないわね。

 

「来る来週の2月2日は〜、ボクの一周忌になりま〜す!そこで、それを記念して〜、」

「そんなもん記念にするんじゃないわよ!」

 

 全く、コイツは何を記念してるの⁉︎確かにギャンブル負けて首吊っただけだから、あんまり悲壮感はないけどさ!

 

「今回の仕事はこちら!じゃじゃん!」

 

 にしても、コイツから振られる仕事って一体何だろう…………

 

 

 

 

 

 

 

 

「フランシュシュのパチンコが出ることになりました〜!ぱちぱちぱち〜!」

「「「「え〜⁉︎」」」」

 

 フランシュシュのパチンコ⁉︎どういうこと⁉︎私たちをテーマにしたパチンコが出るの⁉︎嘘でしょ⁉︎

 

「皆さんにはこれから〜、パチンコに使われる映像の撮影と〜、新曲の収録を行なってもらいま〜す!」

「パチンコって………」

「まったく、奈々子らしいわね。」

「だよな!」

 

 アイドルを題材にしたパチンコ。ましてや地方アイドルなんて、そうとう珍しい。ギャンブルは大反対だけど、この仕事自体はやり甲斐あるわね!

 

「とその前に〜、皆さんには〜、パチンコの基本を教えま〜す!手持ち5万円持って、パチンコ屋にゴー!」

「いや、それは無理でしょ‼︎」

「未成年はパチンコ屋に入れませんし………」

「そんなの戸籍改竄すればいくらでも〜、」

「残念ながら、ゾンビィに戸籍はありませぇぇぇん‼︎むしろ警察の厄介ごとに巻き込まれたら困るから、それだけはやめるんじゃぁぁぁぁい‼︎」

「え〜、幸太郎厳し〜‼︎」

 

 ギャンブルは大反対だけど。

 

 

 

 それから1時間くらい、私たちは奈々子からパチンコのルールを教わった。

 

「なんかキラキラしててすごいね☆リリィ小学生だから出来ないけど☆」

「がぁぁぁぁぁ!」

「まっこと、現代の博打は賑やかですなぁ。」

「だいぶ難しいんですね………」

「私はもってないから無理やけん………」

「おいさくら、今そのモードになるな!」

「色々と確率とかあるのね。私も出来る気がしないわ。」

 

 思っていたよりも色んなモードだったり演出だったりがあって、すごい難しかった。これで金を賭けるとか、正直できる気がしない。

 

「だいじょ〜ぶ!愛が一番似合うから〜!」

「はぁ?なんで私⁉︎」

 

 と思ったら、奈々子に変なからかわれ方した。絶対そんなことないでしょ‼︎ヤンキーのサキとかのが似合うじゃん‼︎あとはやさぐれてる時のさくらとか‼︎なんで私が………

 

「そりゃ奈々子の世話係やからなぁ。」

「世話係じゃないっつーの!」

「違うよ〜!愛は確率とかをちゃ〜んと勉強して〜、それで理不尽に負けて〜、台パンしてるイメージ〜♪」

「台パン⁉︎しないから‼︎」

 

 それって私が短気だからでしょ⁉︎流石に人前ではそんなことしないって‼︎皆も反対してくれるはず………

 

「「「「「あ〜。」」」」」

「何で納得してんの⁉︎」

 

 嘘でしょ⁉︎誰1人として否定してくれないんだけど⁉︎私そんなイメージなの⁉︎

 

「それに私服もダサいし〜。」

「それは関係なくない⁉︎」

「リリィ、パチンコ屋に行く人って服ダサいイメージある☆」

「灰色のスウェットとかやな!」

「それはボク〜。だけど、愛も大概だしぃ〜。」

「うるさい‼︎」

 

 なんで私の私服がダサいのもイジられなきゃいけないのよ⁉︎私が可愛いと思ってるんだからいいでしょ‼︎私服くらい好きに着させなさいよ‼︎

 

 にしても、コイツのせいで私のイメージが台無しだ。これから私の写真撮るの禁止にしようかな。うん、そうしよう。

 

「それはさておき〜、今回は新曲と映像の撮影をして〜、18歳以上組*1で実際にパチンコ屋に宣伝をしま〜す!」

「18歳以上となると………」

「メンバーだけだと少ないから〜、ボクと幸太郎〜、それからゆうぎりに純子に多分たえかな〜。」

 

 それは置いといて、実際にパチンコ屋に入れる組で行くっぽいね。私は当然入ってない。流石に16歳で死んでるし。

 

「私、パチンコ屋はちょっと………」

「まあ、純子は断ると思ったよ〜。」

 

 と思ったら、純子が断った。まあ昭和のアイドルはパチンコ屋の営業なんかしないよね。チェキ会断る人間がパチンコ屋オッケーしたらどうしようかと思ったよ。

 

「代わりにアタシ行けんじゃね?18っぽく見えるし!」

「実際17で死んで1年以上経ってるからね〜。大丈夫だと思〜う!」

 

 代わりにサキが出るっぽい。確かにそれなら18歳としていけそうだし。私はそれでも17歳だから無理だけど。

 

「ちなみにギャンブルのコツは〜、オールイン!失うものが大きいときほど、勝った時のリターンも大きいのさ〜!」

「アンタそれで負けたじゃない。」

「あのレース以外はちゃんと勝ってたから〜‼︎」

「皆、絶対真似しないでね。」

「分かってるぜ!」

 

 にしても、アンタはしょうもない事教えるんじゃないわよ。オールインなら何回も勝てても、一回失ったら意味ないでしょうが。ホントバカね。

 

「それじゃあアタシと姐さんとグラサンとたえとニートでパチンコ屋、決まりや‼︎」

「がぁぁぁぁぁ!」

「すいません、ありがとうございます………」

「「いってらっしゃ〜い!」」

「頑張ってね。」

 

 ということで、営業メンツはその5人に決まった。後は新曲を踊って映像を撮るだけだ‼︎

 

 

 

 

 

 その後、私たちは『七福大祭典』という新曲を撮影し、それをパチンコとのコラボに使った。曲自体は非常にカッコよく、ライブでも盛り上がりそうな仕上がりだった。だけど営業組の方は………

 

「ダメや、すっからかん!営業の給料が無くなっちまった!もうやらんばい!」

「まっこと、難しい遊びでありんしたなぁ。」

「がぁぁぁぁぁぁぁ!」

「俺はパチンカスを引退する。」

「ぜ〜んぜ〜んダメでしたぁ〜♪」

 

 揃いも揃って負けてきた。一応営業として給料は貰ってたんだけど、それをほぼ溶かした感じ。まあ、皆は反省してやらなそうだしいいか!

 

「まあ、ボクは続けるけどね〜♪皆の給料、増やしちゃうぞ〜!」

 

 そんな事を思っていたら、ニートがアホな事を言い始めた。

 

「いや、負けたんならやめなさいよ‼︎なんでギャンブルを続けるの⁉︎」

「ボクは失敗とか後悔とかを〜、全然ダメなことだと思ってないからね〜!それって絶対次に繋がることだし〜!」

「人のセリフを悪用するな‼︎」

「その先に、どんなギャンブルにも負けないボクがいるんで〜!」

「ギャンブルに必勝はないから‼︎」

 

 ギャンブルの失敗に関しては、次に繋がったりしないから‼︎それなのにコイツは全然懲りずに何度も何度も‼︎一応コラボしたからたまに行かせてあげるけど、額をちゃんと私が決めて管理するからね!そう思った日だった。

*1
成人年齢引き下げは2022年。作中は2019年1月末のためこの言い方で。

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