伝説のニート、平成のアイドルと共に佐賀を救う 作:スピリタス3世
愛視点
今日はラジオ「佐賀がサガであるために」の収録。最初は7人+ゲストでやっていたが、ラジオでその人数はあまりにも多すぎるということで、メインパーソナリティーをサキだけにし、それプラス1人を残りのメンバーが交代交代でやることに。そしてその2人+ゲストという構図でやることになった。
「さてと、今週も『佐賀がサガであるために。』の時間がやってまいりました。今回のメインパーソナリティーはアタシ2号と、」
「3号でお送りしま〜す!」
「そして、今回のゲストはこちら‼︎」
そして、今回は私のターン。さて、ゲストは誰かしら………
「は〜い!フランシュシュのマネージャー、巽奈々子でぇ〜す!」
えっ⁉︎嘘でしょ⁉︎
「えっ、ちょっ、なんで奈々子なの⁉︎」
「今回はファンからのアツい要望があり、アタシらのケツ持ちである彼女を紹介することになりました‼︎」
「イェ〜イ!」
「嘘でしょ⁉︎あとケツ持ちじゃなくてマネージャー‼︎」
「お酒飲みながらがんばりま〜す!」グビグビ
「収録中に飲むな‼︎」
確かに一部の仲良い人はいたけれども‼︎コイツを紹介して大丈夫⁉︎めちゃくちゃ心配なんだけど⁉︎しかも私が担当のターンでやるなし‼︎絶対狙ったでしょ‼︎
「このニート……じゃなかった、彼女はアタシらのマネージャーとして、酒を飲みながらプロデューサーをサポートしています。」
「酒飲みながらやるなっつーの!」
「またこの前まで、生まれてから26年間ずっとニートでした。それが今では、ちゃんと働い………働いてるか?」
「働いてるでしょ〜!首傾げないで〜!」
「アンタみたいな奴をちゃんと働いてるとは言わない‼︎」
「一部の界隈では、アル中の姉ちゃんとして有名です。」
「ただの悪名じゃない⁉︎」
ぱっと聞くとニートの社会復帰に聞こえるけど、実情は無茶苦茶やってるだけ。隙あらばギャンブルで金を溶かそうとするし、本当にろくでなしだ。
「ちなみに趣味があるようで………」
「は〜い!ボクの趣味はギャンブルで〜す!特に最近は〜、『ボートレースからつ』と『佐賀競馬場』に通ってま〜す!」
いや、言っていいのそれ⁉︎酒飲みながら働いて、休みの日にギャンブルしてる元ニートとかイメージ最悪じゃん‼︎いや、全部事実なんだけど‼︎
「よく負けては泣きついてるそうで。」
「いや〜、トータルでは勝ってるから〜!ぜったい〜!」
「それ負けてる奴が言うセリフよ!」
「こんな感じで、日頃から3号に世話をされています。」
「それは言わなくてよくない⁉︎」
「逆じゃな〜い?ボクが3号を世話してるんだよ〜!」
「「それだけはない‼︎」」
「え〜‼︎」
しかも私が世話係なのバレたし‼︎私一応ステージやチェキ会では、笑顔ニコニコの明るいキャラでやってるんだけど‼︎ツッコミ担当なのバラさないでよ‼︎
「ちなみにこんな滅茶苦茶な彼女ですが………」
「本当にね。」
「意外な特技をお持ちなようで………」
「は〜い!ボクは料理が得意で〜す!」
「男に養われるために頑張ったそうです。」
「やっぱり労働は嫌ですからね〜。ヒモ志望の皆さ〜ん、まずは料理を頑張りましょ〜♪」
「ニートを養成するんじゃないわよ‼︎」
ああ、もう!せっかくのラジオがぐちゃぐちゃじゃない‼︎本当最悪なんだけど…………
「ちなみに〜、ボクのご飯を食べてる時の3号がこちら〜!」
『美味しい^〜♪ねえ奈々子、これからもずっとご飯作って〜♪』
嘘でしょ⁉︎これこの間私が夕ご飯の時に言ったことなんだけど⁉︎録音されてたの⁉︎マジで最悪‼︎
「勝手に録音しないでよ⁉︎消して‼︎」
「嫌だ〜♪」
「こんな感じで、アタシら他のメンバーはいつもイチャつきを見せられています。」
「イチャついてないから‼︎あとアンタらも好き放題からかってるくせに‼︎」
サキもニヤニヤしながらからかいやがって‼︎マジでこのヤンキー2人め、あとでぶっ飛ばすからね‼︎
「それはさておき、続いて紹介するのはこちら!」
「じゃじゃ〜ん!佐賀の日本酒、鍋島でぇ〜す!」
「違う‼︎お便りを紹介して‼︎」
ということで、その日のラジオの収録は無茶苦茶に終わった。またその日のせいで、私はフランシュシュのツッコミ担当と呼ばれるようになり、ファンにツッコミを求められることが増えてしまった。
そのラジオから数日後、私はフランシュシュの皆………
「3号とアル中の街ブラロケ⁉︎」
「みたいだね〜。」
じゃなくて、何故か奈々子とペアの仕事をしていた。
「えっ、ちょっ、なんでよ⁉︎」
「なんか〜、この間のボクが出たラジオがウケたらしくて〜。」
「あれヒットしたの⁉︎嘘でしょ⁉︎」
「ホントで〜す!」
「はぁ⁉︎」
どうやら公式に奈々子のお世話係をすることになったらしい。本当に心配なんだけど。今まではまだ裏方にいたから目立たなかったけど、今度は表に出るのよ?しかもアル中が。ホント心配だった。
そんな事を思いながら、私たちは久しぶりに嬉野温泉へとやってきた。今回は西九州新幹線の工事イベントに参加するというもの。工事の現場をリポートしながら、開業をイメージしてもらうというもの。
それにしても、新幹線か〜。懐かしいな。私が幼稚園の時に、秋田に新幹線が出来た*1んだよね。灯里と一緒に見に行ったなぁ。隣で灯里がはしゃいでたっけ。
「おはようございます。お久しぶりですね。今日はいい感じにお願いします。」
「「お願いしま〜す!」」
ということで、いい感じお姉さんと再会した私たちは、早速工事現場に入ったのだった。
中に入ると、そこは大きなトンネルがあった。私たちの屋敷がすっぽり入るくらいの高さに、延々と遠くまで続ていくかのような奥行き。まるで異世界に来たかのようだった。
「皆さん、こんにちは。フランシュシュ3号と、」
「アル中の姉ちゃんこと〜、フランシュシュのマネージャー、巽奈々子でぇ〜す!」グビグヒ
「今日は西九州新幹線の工事現場のレポートを……って、何お酒持ち込んでるのよ⁉︎ここ工事現場よ‼︎」
「でもさ〜、お酒ないと〜、ボクだって分からなくな〜い?」
「そんなわけあるかぁ‼︎」
そして、いつものようにレポートをしようとして、ツッコミをさせられる私。いや、これ大丈夫なの⁉︎どう考えても危ないと思うんだけど⁉︎なになに、カンペ…………『許可もらったのでオッケーです!』……って嘘でしょ⁉︎いいの、これ⁉︎
「小言がうるさい3号は放っておいて〜、」
「小言じゃないっつーの‼︎」
「ここは西九州新幹線の工事現場です〜!なんと佐賀にまた新幹線が出来るそうで〜。」
なんか普通に進んでるし‼︎まあいいや、とりあえず奈々子の話にのるか。
「新鳥栖を通る九州新幹線以来ね。あの超速い新幹線が来るってなると、ほんと盛り上がりますね。街おこしにもなりますし。」
「駅を中心に〜、街が活き活きするといいですよね〜。」
「ですね!私も楽しみです!」
とりあえず、普通にレポートが進む。こんな感じで、ちょっとずつ盛り上げながらやればいいのよ。訳わかんないボケはしなくていいから。
「ところで〜、3号さんは新幹線のどこが好きですか〜?」
「う〜ん、やっぱり圧倒的な速さですかね!目の前をビューンって通り過ぎると、とても驚いてしまいます!」
「お〜、やっぱり速いとカッコいいですよね〜!」
そうそう、そんな感じでオッケー‼︎奈々子、やれば出来るじゃない………
「ちなみにボクは、車内で飲むビールが大好きでぇ〜す♪」
っておい‼︎いきなりやらかすなっつーの‼︎
「はぁ⁉︎ビールなんでどこでも飲めるでしょ⁉︎」
「分かってないな〜、3号は。颯爽と過ぎ去る街並みを眺めながら飲むビールは格別なんだよ〜。」
「そうなの?」
新幹線の魅力になってる、それ⁉︎私が子供だから分からないだけ⁉︎なんかこう、もっと別なのないの⁉︎
「それに〜、出張帰りの新幹線で移動中に飲めるのがいいよね〜。」
「アンタ仕事した事無いでしょ‼︎」
「え〜、ボクだって、仕事した事あるよ〜。」
「嘘つけ‼︎」
しかも変な事言ってるし‼︎アンタはウチに来るまで、生粋のニートだったでしょうが‼︎親に絶縁されるほどの‼︎
「なんせボクは、プロのギャンブラーだったのさ‼︎」
「それは仕事じゃない‼︎」
「仕事でしょ〜!それで生活してたんだも〜ん。」
「ホント無茶苦茶ね、アンタ………」
そんなこんなで、奈々子がひたすらにボケ続けたせいで、街ブラ番組は全然進まなかった。やっぱりコイツ出さない方が良かったって‼︎全く、なんでコイツと漫才コンビみたいな事をやっているのだろう。ついそんな事を思ってしまった。