伝説のニート、平成のアイドルと共に佐賀を救う 作:スピリタス3世
愛視点
いよいよリベンジライブ開演の時間。私たちは皆と一緒にステージへ出た。すると………
「「着いたばい‼︎」」
なんと客席にデスおじ出現‼︎もう着いたの⁉︎すごくない⁉︎
「あのおっさんら、マジすっげーな!」
「ほんに、ここまでどうやって来たのでありんしょう。」
「あっ、みてみて〜、あれ☆」
更に、リリィが指差す先には………
「エンヤー‼︎」
「「「「「エンヤー‼︎」」」」」
「エンヤー‼︎」
「「「「「エンヤー‼︎」」」」」
なんと舞々が沢山のお客さんを連れてきてくれた。その数なんと………えっ、ちょっ、数えられない‼︎なんかいっぱいいない⁉︎千人、二千人、いや、一万人以上⁉︎嘘でしょ⁉︎なんかライトに詩織率いるアイアンフリルまで駆けつけてるし‼︎ホントどうなって…………
「ねえおとっつぁん‼︎愛に似てるめんこい女の子だべ‼︎」
「ホントだ。すっげえ似てるべさ。隣にいるのは灯里ちゃん似の子か?」
「声がそっくりなんだと‼︎この間ラジオの動画のやつ*1でやってたべ!」
「なんか見た目違うのに、なんかそっくりなんだよなぁ‼︎」
お父さんにお母さん………っ⁉︎嘘でしょ⁉︎秋田から佐賀まで来てくれたの⁉︎そんな、私のために…………っ‼︎しかもあの辺にいるのは、当時のアイアンフリルのメンバーとスタッフ‼︎嘘でしょ⁉︎
「よかったね〜!」
「うん、本当にね………っ‼︎」
本当に、始まる前から泣きそうだった。自分がお世話になった人が来てくれるなんて。本当に、本当に嬉しい………っ‼︎
「みんな来てくれたね〜♪」
「そうね!」
「よっしゃぁぁぁぁぁ‼︎気合い入れて行くばぁぁぁぁい‼︎」
「「「「「オー‼︎」」」」」
そして、来てくれた皆のためにも、精一杯やりきらないとね‼︎
灯里視点
愛の両親や旧アイアンフリルの人たちには手紙を送りました〜!そしたら来てくれたよ〜!愛も喜んでくれて、オッケーだね!
そしていよいよ始まりました〜!フランシュシュのリベンジライブです〜!今回ボクは客席からお送りしますよ〜!
さて〜、最初の曲は〜、『REVENGE』!このリベンジライブに相応しい曲さ!超盛り上がる曲で一気に会場は最高潮だ〜‼︎イエ〜イ!
そして間髪入れずに〜、『輝いて』!カレーメシのCMでやったやつの〜、ちゃんとした歌詞バージョン!真面目な歌詞になると印象変わるよね〜!
その次はMCを挟んだあと〜、メンバー紹介を兼ねた〜、『We are Franchouchou‼︎』‼︎メンバーの曲調に合わせたメロディーを他のメンバーが歌い、そのメンバーを紹介するという形式さ〜!最初はさくら→サキ→愛!2番で純子→ゆうぎり→リリィ!そして大サビでたえ!そして、いつもはここでまたサビに戻るんだけど〜!
「「「「「ジャンバ〜リ!」」」」」
「仕事中に酒飲んで〜♪」
「「「「「ジャンバ〜リ!」」」」」
「すぐ金を溶かして〜♪」
「「「「「ジャンバ〜リ!」」」」」
「毎日休みがいい〜♪生粋ニートのヒモ志望〜♪」
なんとここで特別に、ボクの紹介パートです!メインを愛が歌って〜、合いの手を他のメンバーでやるという豪華さ〜!たまんないね〜♪ちなみにこの時だけ、ステージにも上がっちゃってま〜す♪
「プライド捨てて〜、
「「「「「巽!奈々子!巽!奈々子!巽!奈々子!巽!奈々子〜!」」」」」
「もう、いい加減にしてよね‼︎」
「すいませ〜ん♪」
最後にちょっとだけセリフを言って、客席に戻りました〜♪めでたしめでたし〜♪
この曲の後は、『ヨミガエレ』→『風の強い日は嫌いか』→『目覚めReturner』→『激昂サバイブ』→『佐賀事変』→『To my Dearest』と、各自のメイン曲*3をやった後〜、『ぶっちゃけてフォーユー 7人Ver.』→『Flagをはためかせろ』と盛り上がる曲をやって〜、
「それでは、これが最後の曲っス‼︎徒花ネクロマンシー‼︎」
最後に、徒花をやってフィニッシュ‼︎リベンジライブは大成功で〜す!そして〜、被災者の心を温めるチャリティーライブにも〜、なったんじゃないでしょうか‼︎
徒花が終わってメンバーが退場した後〜、ボクも楽屋に着いてきました〜♪アンコール鳴り響く中、幸太郎が皆に喋り始めました〜!
「この状況下でよくやったな。」
「みんな〜、すごかったよ〜!」
みんなも笑ってる〜!本当にリベンジできて〜、よかったね〜♪幸太郎も泣きそうだし〜!
「だ、だが………っ!あれだ……っ!勘違いすんなよ……っ‼︎お前たちがぁぁぁっ‼︎」
「私たちが勝者になるには、まだ早い!」
そして、幸太郎のセリフを愛が遮る。そう、ここが終わりじゃない‼︎
「私たちにとっては、この駅スタすら通過点です。」
「やるべきことは、まだまだあるでござんしょう。」
「リリィたちならもっともぉ〜っと輝けるよ☆」
「なんてったってフランシュシュは、永久に不滅だもんな!」
「あ゛あ゛ぅ‼︎」
「私たちはいつまでもどこまでも戦い続けるアイドルゾンビィです!」
むしろここからが始まりだ〜‼︎
「うぅぅぅ、ぐすっ‼︎」
そして、皆の確固たる意思を聞き、泣き崩れる幸太郎。ここまで頑張ってきたことが、こみあげてきたのかな〜?
「幸太郎さん、大丈夫ですか⁉︎」
「震えてますか⁉︎救急車呼んだ方がいいですか?」
「いや、これ新しいムツゴロウの物真似………」
「泣いてんのぉぉぉぉ!泣いとんじゃい‼︎いい大人が泣いとんじゃい‼︎」
「ボクもいい大人だけど泣きつくよ〜♪みんな〜、養って〜♪」
「それは意味が違うでしょ!というか働け‼︎」
まあ、もう働いてますけどね!こんな事言ったら、純子にセリフ取られましたって言われそうだから言わな〜い!
「何をお前らぁぁぁぁ、偉そうな事をぉぉぉぉ!このへなちょこゾンビィ‼︎俺にくだらん事伝えんのに、腐りかけの喉使っとる場合かぁぁぁぁ‼︎お前らまだまだ、これぇぇっぽっちしか佐賀救っとらんからなぁぁぁぁ!分かったらぁ、さっさとお客に魂ぶつけてこんかい‼︎ゴーゴーゴーゴー‼︎」
「「「「「「ゴーゴーゴーゴー‼︎」」」」」」
そして泣きながら、皆をアンコールへと送り出した幸太郎。その顔の下には涙ではなく、血だまりがあった。
「も〜、無理しちゃダメだよ〜。人間なんだから〜。」
「うるさい灯里。俺には時間がないんだ。」
「そんなに焦らなくてもいいのに〜。」
「それよりどうだった?愛の復活ライブは。」
「楽しかったよ〜♪本当にありがと〜♪」
「それはこっちのセリフだ。」
幸太郎はここまでほぼずぅ〜っと、いや、ある期間を除いて、相当頑張ってきた。そして、人間だからこその限りがある。いずれそうなった時は、プロデューサーを引き継げるように、ボクも頑張らないとね〜。
アンコールが終わり、ボクたちは全員でお客さんを見送った。そして見送り終わった後、なんだか肩の荷が降りたような気がした。
「終わったね〜。」
「いや、まだよ。」
だけど、愛は先を見ている様子。君は本当にストイックだな〜。そういうところに憧れるんだけどね〜。
「ここからがスタートってことかな〜?」
「いや、違う。ステージの前に来て!」
って思ってたけど、違う〜?どういう事だろう?この先に何かあるんじゃなくて〜、今日まだ何かあるってこと〜?言われるがままに、ボクは客席の一角に立った。そしてステージにフランシュシュの皆が上がった。えっ、どういうこと〜?次のライブのリハ見てってことかな〜?
「それじゃあ第二ラウンド、始めるぜ‼︎」
第二ラウンド………?お客さん皆帰ったよ?もしかして、皆ハイになってるのかな〜?
「ここからの司会は………愛、お前に任せた!」
「任された!」
えっ?愛が司会?どういうこと〜?
「えっと、この曲は今ここにいるファンの皆さんに向けて、私の気持ちを込めて書きました!」
今ここにいるファンって………ボクしかいないじゃん!えっ、愛が?マジ〜?
「それでは聞いてください。『Beginning』。」
えっ?本当に一曲作ったの?嘘でしょ?初めて聴く曲なんだけど?いつの間に………?
「ありふれた〜日々の景色が〜♪目の前で急に輝く〜♪臆病な心を叩き続ける〜鼓動〜♪」
そして、歌は愛のパートから始まる。本当に新曲だ。全然知らない。そして、あの頃を少し思い出させるような曲調………
「「「すれ違いながら〜♪」」」
「近づいて〜♪」
「「「時にぶつかって〜♪」」」
「揺れたもの〜♪」
他の皆との掛け合い。すごい。本格的だ。
「陽だまりによく似てる〜♪優しい温もり〜♪」
そして、サビの前の盛り上がりで、ボクのことを見つめながら君が歌う。これってもしかして………ボクのこと?嘘………でしょ?ボクのために歌詞を書いたの………?
「確かめようこの先に広がる未来を〜♪全てが今ここから始まる〜♪泣いてもいい傷ついても〜何事も全部〜♪どこかへ繋がる道の途中〜♪」
全てが今ここから始まる。手を上げた瞬間に思い出す。ここで君が雷に打たれたあの時のことを。ようやくあの時から先へ進めた気がする。ここからまた始まるんだ。君の物語が………
「「溢れ出る想い〜♪」」
「「「叶えるその日まで〜♪」」」
「胸を張って〜、高く遠くまで舞い上がれ〜♪」
君がアイドルとして頂点に立ち輝いて欲しい。そんなボクの想いが叶うまで、胸を張って欲しい、ってか………。ホント、ずるいよ君は………
あまりにも泣きすぎてて、ボクはアウトロが終わってたのに気がつかなかった。
「どうだったかな、私の曲は?」
感想を求められて、我に帰ろうと思っても帰れない。感情が溢れ出て、それが止まらなくて、どうしようもなくなって………
「ぐすっ………本当に………良かったよ………」
とりあえず、なんとか言葉を振り絞った。
「そっか!それは良かった!本当に本当に、今まで支えてくれてありがとう‼︎」
「こちら………こそ………ぐすっ……」
ただのいつも通りのやり取りをすればいいのに、それが上手く出て来ない。本当に、本当に君はすごいよ………
「だからこれからも、いっぱいいっぱい働いて、私を支えてよね!」
「うん…………っ!」
だから、そんな君の夢をボクが叶える。感情が色々と掻き乱され溢れながらも、その想いだけはずっと心の中心に残り続けたのだった。
愛視点
ずっとお礼が言いたかった。私の大切な友達にして、最初のファンである灯里。時折ふざけ合いながらも、ずっとそばで支えててくれた。だから私は、アンタに一番のアイドルになった姿を見せ続けるんだから!
不意の事故で死んだ平成のアイドルが、酒金タバコのニートになってしまった大好きな親友と一緒に、世界一のアイドルになって佐賀を救う物語。そんな物語の
これにて完結です!最後まで読んでくださり、ありがとうございました!